PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】合宿参加条件

常務「……という訳で、身の程知らずのお前達には天帝の付き人という形で参加してもらう運びとなった。質問はあるか?」


タオナン「あるわ!!大ありよ!!あたし達が合宿に来たのは自分の為なのよ!!なんで他人の、しかもお子ちゃまのお守りなんて任されなきゃならないわけ!?」


紫電「普通に断られるのは覚悟してたけどまさか子供と一緒に参加させられることになるなんてなぁ……。納得しろって方が無理じゃないか?いくら常務さんでも……」


ひとこ「天帝セブン序列四位、白玉きくりちゃん……。この子はまだジュニアアイドルだし特別枠だと思ってたんだけど、それこそこんなレベルの高そうな合宿に来て大丈夫なのかな…」


常務「まぁ、信じられない方が正常だ。何しろこの私でさえ、あの子の天帝入りには肝を冷やしたものだからな。……だが、安心しろ。きくりは間違いなく天帝としての実力を持ち合わせたわが社自慢のアイドルだ。お前達も、あの子と一緒に過ごせばすぐにわかるさ」


紫電「序列四位ってことは、あの天才のちとせさんより評価されてるってことなのか?にわかに信じがたいぜ」


タオナン「ちょっと勝手に話進めないでよ!あたし、子供の扱いあんまり得意じゃないし……どう扱えっていうのよ!」


紫電「俺は結構子供の扱いには自信あるぜ。親戚いっぱいいるからなぁ。ひーちゃんは?」


ひとこ「子供は大好きだよ!近所の小学校の学童会にはたまに遊びに行ってたし!でも体力ないから、元気な子と遊ぶとヘトヘトになっちゃうよ」


タオナン「そもそもどうやったら子供があんなバケモノアイドル達に勝てるっていうのよ。これまで意外な展開を散々見てきたけど、今回は話だけじゃ納得いかないわ。それなのに子供でも天帝だから下っ端はお守り役だなんて扱い、まっぴらよ!」


常務「一つ口を挟むが、お前達は勘違いしている。天帝の序列はファンの投票によるものだ。我がドレプロはお客が楽しんでもらうために皆最大の努力をしている。順位という形は勝ち負けではなく『現在の需要の差』がものをいうんだ。本来、ひじきのような対バン形式でなければ直接相手を上回ろうとすること自体間違っている」


紫電「……?えーっと、天帝の順位ってのは勝ち負けじゃないってことか?んー……ずっと競い合ってるのを見てきたからよくわかんないぜ。それなら天帝ってのはそもそも必要ないんじゃないのか?」


タオナン「あるわよ。悔しいけど、私達新人アイドルはみんな天帝の姿を最終的に意識してきた。お陰で自分の足りないところとか、長所だって見つかったじゃない。目標となる存在って意味で、分かりやすいシンボルは必要よ。そもそもアイドルって言葉の意味は『偶像』で、それはみんなの憧れの象徴よ。だからこそトップアイドルは決めるべきなのよ」


常務「その通りだ。くく、お前は本当に面白い子だな。一般常識は乏しいが一般人が理解するには難しい物事に対して鋭い考察力がある。説明が早くてとても助かる」


タオナン「ちょっと、それ褒めてるのか貶してるのかどっちよ!」


常務「もちろん褒めているとも。お前の説明通り、アイドルとはつまり大衆にとっての理想の象徴だ。憧れの素晴らしい人、好きになりたい人、そういった理想をもってお客はアイドルを心から応援している。だが、理想は人によって違う。お前たちが持つ『理想のアイドル像』も、今の天帝とは違うものである筈だ。どんなに憧れが近しくとも、決してその理想は誰かと同じにはならないんだよ。もちろん、ファンからしてもそうだ」


ひとこ「一人一人が違う理想を持つ……あ、そっか……だから順位と実力は関係ないんだ……」


紫電「うー……ごめん、俺には何が何だかさっぱりわかんないぜ……みんなより凄いから一位とかになれるんじゃないのか?」


タオナン「競い合いをしたってファンの心は変わらないってこと。つまり『あんたはうどん』『私はたこ焼き』が好きで、うどんより美味しいたこ焼きを意識して作ったってあんたはうどんよりたこ焼きが好きになったりしないでしょ」


紫電「あ!!そういうことか!!つまり、順位ってのはファンの奪い合いじゃないんだな!!」


ひとこ「タオちゃんわかりやすい!!すごい!!」


タオナン「競争しているのは間違いないけど、天帝の誰かより優れているとか、劣っているとか、そういう話じゃないってことね。烈火を超えたいからって歌唱力をつければいいってわけじゃない。烈火は歌でアイドルの頂点に上り詰めて、沢山のファンがついた。そのファンにとっては、他のどのアイドルと比べても烈火が一番の理想像で、順位は『そう思ってくれるファンの数』で決まってるだけ。だから足りない実力を磨くだけじゃ順位は変わらないって、そういう話よ」


常務「うどんとたこ焼きは斬新な例えだがまさにその通りだ。要するにアイドルの序列というのは、『いかに自分を理想としてくれるファンを増やせるか』という話になる。他のアイドルに対抗するのではなく、沢山のお客をどれだけ魅了してきたかが全てだ。ファンの心は、そうそう誰かに浮気したりなどしないものだからな。ここまで聞けばきくりの順位が何を意味しているかはわかるだろう?」


ひとこ「誰かを意識したわけじゃなく、きくりちゃんはみんなに好かれるアイドルなんだってことですね。すごいなぁ、どんな子なんだろう……はやく会ってみたいです!」


紫電「でも、だからってこの皆が本気になる合宿に子守り役なんてつけて参加するのはなんつーか、ちょっとズルっ子なんじゃないのか」


タオナン「そうよ!子供だからって世話係つけて楽するのは、他のアイドルに迷惑じゃない!参加するなら甘えてないで一人で参加しなさいよ!」


ひとこ「ユニット参加する自分を完全に棚に上げてる……!」


常務「あぁ、お前の言う通り子供であっても参加する以上は一人のアイドルだ。だが、別にきくりを心配して子守りをつけている訳じゃない。むしろ私が心配なのは、『他社のアイドル』の方だ。天帝がこの合宿に講師以外で参加するのは稀な事例だからな。特に、きくりは加減を知らない」


ひとこ「……え?」


常務「お前たちは『ストッパー』なんだ。我々が天帝を合宿に参加させない理由は余裕を見せている訳ではなく、みなあまりにも卓越した『鬼才』達だからだよ。大事なアイドル達の心に傷をつける訳にはいかん。そして、当然ながらきくりは『天帝一のとある才能』を持っている」


紫電「て、天帝一の才能……!?こんなまだ小さな子がか……!?い、一体どんな才能なんだよ……」


常務「会えばわかるさ。それにな、この合宿だって、本当の意味で『アイドル界の発展の為』に行っているものだ。会社同士のいがみ合いは世の常だが、アイドルにそんな下らんことを背負わせる気は一切無い。アイドルはアイドル同士、プロダクションなど気にせずお互い高めあってもらいたいと願っているんだよ。だから今回のお前たちはオマケでついていく訳ではなく、これはドレプロからの『重大な依頼』だ。当然報酬は出るぞ」


ひとこ「え!?お金払うんじゃなくて、貰えるんですか!?」


紫電「やったー!!いくらくれるんだ!?トレステ4買えるかな!?」


タオナン「まぁ大手が金で黙らせるのは基本よね。でも甘いわよ!お父様だったら会社ごと買収くらいは当然……」


常務「はぁ……お前たちなぁ……。いや、モチベーションが上がるならそれでいい。当日は体力も使うだろう、今からよく休んでおくといい。しずくと夢來は同期のアイドルだ。喧嘩しないようにな、紫電、タオナン」


タオナン「ちょ、そんな名指しで言わなくてもしないわよ!!当たり前でしょ!!(向こうがおとなしくしてればね)」


紫電「当然だ!同じアイドルなんだからな!(売られたら買うけど)」


ひとこ「だ、大丈夫ですよ、私たちも仲良しですし……きっと仲良しになれますよ……!(多分……)」


常務「そ、そうか……(不安だ……)」