PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

ナナクサ流VSシュンギク流

「ヒメムギ粉を300g程ほしい」
 
「はいまいど!あれあれ、君は……ナナクサさん家のソテツ君かな?」
 
「ん、あぁ、そうだけど。どこかで会ったか?」
 
「修行してるでしょ。あの山、僕も良く饅頭食べに行くんだ」
 
「饅頭……?あんなところで?」
 
「木の上で食べる饅頭は格別だよ!まぁ、どこで食べても美味しいけどね。君も一つどう?」
 
「いや、ヒメムギ粉を買いに来ただけだからな、持ち合わせがないから今回は遠慮するよ」
 
「お代なんていらないよ。なんたって、饅頭だからね!はい!」
 
「くれるのか?それはうれしいが……何か入ってるんじゃないだろうな?」
 
「あんこだよ?」
 
「そういう意味ではなくて……」
 
「せいろから出したらあっという間に冷めるよ、ほらはやく!食べてよ!一心不乱に!」
 
「な、なんだよ!なんか不気味だぞお前……!」
 
「君は黙って饅頭を食べればいいんだよ!!」
 
「は、はぁ!?やっぱり怪しいな!!タダより高いもんは無い!!返す!!」
 
「返す!?返すだなんてとんでもない!!その饅頭は君を選んだんだ、君に拒否権なんてないんだよ!!君はもはや食べるしかない!!」
 
「いやいやいやいや!!離せ!!その饅頭を近づけるな!!」
 
「観念したらどうだ!!饅頭は命より重い!!それを拒否することが何を意味するのかわかってるんだろうな!?」
 
「わかるかそんなもん!!うおっ!!あ、あっつ!!やめろおい!!いい加減にしないと容赦しないぞお前!!」
 
「上等だよ!!そっちがその気ならこっちも本気だ!!是が非でもねじ込んでやる!!」
 
「だから一体なんでそんなに俺に饅頭を食べさせたがるんだお前は!!」
 
「決まっているだろ!!饅頭がそこにあるからさ!!饅頭あるところに人立ち寄れば、それすなわち運命!!当然だ!!」
 
「意味が分からん!!くっそ、仕方ない!!相手になってやるよ!!って、のわ!!」
 
ヒュン
 
「修行をしているのはなにもナナクサ家だけじゃないのさ!ふふふ、君は槍と素手で闘ったことがある?」
 
「お、お前……!!シュンギクの流派か!!く、厄介な棒切れを振り回して……手に武器を持つなど恥を知れ!!」
 
「武器?は、違うね。これはこうして……こう使うんだ!!」モチィ
 
「饅頭を先端に!?うっ!!くそっ!!早い!!どんだけねじ込みたいんだお前は!!」ヒュンヒュン
 
「君こそなぜ饅頭を拒む!!饅頭が何かしたとでもいうのか!?否!!君はまだ本当の饅頭を知らないんだ!!」
 
「だーかーら!!怪しすぎるからだ!!初対面に饅頭ねじ込むやつがあるか!!」
 
「えぇいすばしっこい!!ナナクサ流は逃げるのが信条か!!おとなしく饅頭喰え!!この!!」
 
「……!!それは聞き捨てならないな。挑発には応える!見せてやる、ナナクサ流の奥義!」
 
「な!!饅頭をかいくぐった!!」
 
「うおぉ!!『七草・御形掌』!!」バシュゥン!!
 
うぐぅー!!」
 
「……ふぅ。これは対鬼用の掌底だ。だから本気じゃないぞ。実力の差がわかっただろ!」
 
「く……饅頭さえ……饅頭さえあればこんな奴に……!!」
 
「いや!!あっただろ!!先端にくっつけてただろお前!!」
 
「ちがう!!饅頭にも種類があるんだ!!点心を舐めるなよ……!!」
 
「はぁ……わかったからとりあえず冷静に襲ってきた理由を教えろよ。何が目的だ、お前!」
 
「ま、饅頭を君に食べてもらいたかった……」
 
「……え、いや、だからその理由を……」
 
「だから!!饅頭を食べてもらいたかった!!ただそれだけだ!!それだけなのに……君は人の気持ちもわからないのか?饅頭の気持ちも!!」
 
「饅頭はわからんだろお前以外!!」
 
「だからぁ……僕はただ饅頭を……饅頭を……」
 
「え、お、おい、待てよ……泣くなって……おい……」
 
「饅頭のなにが悪いんだよおぉ……うわぁぁぁ……」
 
「う……だあぁぁ!!もう!!わかったよ食べる!!食べるったら!!こんなところで泣くなったら!!」
 
「……ほんと?」
 
「根負けだよ。何がそこまで駆り立てるのかはわからんけど……だが条件もある!!」
 
「条件……!!饅頭の為なら致し方ない!!」
 
「その饅頭、半分はお前が喰え!!何も入ってないって証明するためにな!!」
 
「あんこだよ?」
 
「そういう意味じゃない!!」
 
「へへ……半分食べていいなんて、君、優しいんだね……」
 
「え、いや……その……」
 
「饅頭を二人で分かち合える。これはもう友達ってことだ。でしょ?」
 
「えぇー……ま、まぁ……同じ武を目指す者ってわかったしな……。本当にただ饅頭喰わせたかっただけ……?」
 
「もちろん!!なんたって、饅頭だからね!!いただきます!!ぱく!!」
 
「変な奴だなぁほんと……はむっ……む、う、うまい……」
 
「んぐんぐ……ふぅ。そうだろそうだろ!饅頭は美味いんだ!」
 
「そうだな……いや、疑って悪かった。ありがとな、ご馳走様」
 
「うん!!また来なよ!!いつでも饅頭用意しておくからさ!!これおみやげ饅頭!!」
 
「お、おいおい、こんなに貰ったらお前の分無くなっちゃうだろ……」
 
「いいんだ!僕はいつでも食べれるからね!それに、君は初めて饅頭を食べてくれた友達だから……」
 
「お、お前……」
 
「何故か誰も饅頭食べてくれないからね……妖怪だからかなぁ……」
 
「それ以前に無理矢理喰わせようとするな……」
 
「どうして!!饅頭はこんなにも美味いのに!!」
 
「饅頭の問題じゃないっての!!」
 
「へぇ……饅頭食べたがらないなんて、みんな変わってるなぁ……」
 
「お前が変わってるんだろ……そういやお前、名前はなんていうんだよ」
 
「あ、名乗ってなかったね!僕は『スギナ・シュンギク』。シュンギク流槍術四段。好きなものは……」
 
「饅頭だろ……」
 
「なんだって!?君はまさか、シックスセンス持ちなのか!?」
 
「そうだけどそうじゃない!!ここまでされれば誰でもわかるっての!!」
 
「正解した君にはとっておきの饅頭をあげよう」
 
「まだ持ってんのかよ!!」