PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

精霊長ドミノダーノ・ビスマルク

f:id:nagatakatsuki:20181009014622p:plain

 

「カッサンドラ。この世界で皆がまともに生きる為に必要なものとは何かわかるか?」

「金っすか」

「ヌハハハ!!金なんぞがあればまともに生きていられる程な、この世界は優しくねぇよ馬鹿野郎!!」

「事実、自分らまともにメシ食ってねーっすよ……イテッ」ゴン

「おうとも。みっともねぇナリでもこうして笑って生きてるだろうが!それがマトモっつーのさ。金もメシもあるのに、この世は陰気くせぇ輩の多いことよ」

「ってーな……加減しろっす……で、その必要なものってのはなんすか……」

「それはな、『四つの精神』よ!!」

「四つの精神?」

「そうだ。すなわち『勇気』、『愛情』、『自由』、『知恵』。これら四つの要素こそ、皆が生きていくために必須の心構えだ。どれか一つでも忘れちまったら、まともじゃいらんねぇってなもんさ」

「親父は自由しかねーじゃねぇっすか……イテッ」ゴン

「なぁに言ってやがる、儂以上に勇気があって愛を持った知恵者もいねぇだろうが!!ヌハハハハ!!」

「……暴君にしか見えねぇっす……」

「そう斜に構えるなカッサンドラ。精霊長としてな、そろそろ儂もお前に『勇気』というものを教えねばならん。ここ数日、その覚悟を決めていた」

「勇気……っすか?」

「おうとも。我らユグドラシルより別れし四つの精霊長、それぞれに課された世界の守護者たる四柱の御子。『愛情のウィンディーネ』、『自由のシルフェルト』、『知恵のグノーメアリー』、そして『勇気のサラマンドラス』」

サラマンドラス……この地の……」

「あぁ、その『サラマンドラス』だ。四属性全てを使いこなすことができたという、世界樹ユグドラシル』の賢者達。彼らが儂ら精霊へ受け継いだものは、世界を守護する強い意志なのだ!」

「はぁ……。で、自分らは勇気を受け継がれているっすか。……なんの為っすか?」

「それはだな。……ヌハハハ!!まだお前にその理由を語るのは50年早ぇ!!」

「はぁ!?なめんなっすクソ親父!!っつーかじゃあなんで話したんすか!!」

「そうさな……『予感』がするのよ。この勇気を使わなきゃなんねぇ時が、間近に迫ってるっつー、そんな予感がな」

「予感……(精霊長はお告げを聞くことができるっす。もしや……)」

「カッサンドラ。今のこの混沌とした争いの世はいずれ、あのドレスタニア国が覇権を握るだろう。世界規模で大層な騒ぎになる筈だ。だが、そいつは人間共の領分だ。儂ら精霊には大して関係ない。……儂らの問題は、その最中で起きるという『災厄』だ」

「災厄……!」

「何が起こるかは儂も知らねぇ。だがな、少なくともその『災厄』は、儂ら精霊長に大きく関わりがある。そしてな、その時になればお前の手にも渡る機会があるかもしれん……古の魔剣、『レーヴァテイン』をな……」

「れ、レーヴァテイン……?」

「おうさ。ユグドラシルの神器、その一角を担うレーヴァテイン。……まぁ、そいつは一旦忘れろや。お前にはきっと関係ねぇさ」

「忘れろっつったって……クソ、よくわかんねーっすよ……」

「ヌハハ!!よくわかんねーで良いんだよ馬鹿野郎!!精霊長になればわかっちまうもんだからよ。だが、その時までにお前は『勇気』を持たなくちゃなんねぇ。それだけは忘れんな」

「言っとくけど、精霊長とやらになる気はねーっす。めんどくせーもん、そんな剣とか振るの。自分は作る側っす」

「それはお前が決めることじゃない。ま、その時のことはその時になりゃわかる。いつも通りみっともなく笑いながら生きようぜ、カッサンドラ!ヌハハハ!!」

「はぁ……おめー本当に精霊長っすか……。ふぁぁ……小言聞いてたら眠くなったっす」

「おう、寝ろ寝ろ。そして明日からまた元気に働け!ヌハハ!!」

 

 

「振るう必要はねぇ。お前さんが身に着けるのは、『煉獄を作る勇気』だ。そして、その煉獄を扱うのは……誰なんだろうな……。そいつは恐らく、世界一不幸な奴よ……」