PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】合宿にGO!

タオナン「ねぇ二人とも、『プロアイドル合同強化合宿』って聞いたことある?」


紫電「合宿?それってドレプロがやってるのか?初耳だぜ」


ひとこ「あ、私聞いたことあるよ。ドレプロの天帝候補生達の登竜門、プロ達がアイドルの意識を高めるために他のライバル達と一緒になって練習する、すっごく厳しい合宿なんだって」


紫電「へぇー、なんだか部活の練習試合を思い出すなぁ。俺もよく喧嘩したっけ……」


ひとこ「け、喧嘩しにいく場所じゃないよう!ダメだよう!」


タオナン「いいえ、ひとこ。今回ばかりは紫電が正しいわ。ライバルとの競い合い、と言えば聞こえはいいけど、ふたを開けてみるとそこは生き残りをかけたライバルの潰し合い。アイドルは体育会系の世界なのよ」


紫電「そうそう、相手のお弁当からエビフライをかっぱらったりとかな!」


タオナン「それはただのいやしんぼよ」


ひとこ「潰し合いって……なんかやだなぁ……。夢をあげる仕事のアイドルがどうして手を取り合って、仲良くできないのかな……」


タオナン「ひとこ。あんたのそういうところは嫌いじゃないわ。でも、もっと視野を広げなさい。アイドルは他でもないファンの為に、より高みを目指していかなきゃいけないのよ。質を上げるためには、それだけ真剣になる必要がある。努力だけは誰にも負けない、そういう気持ちが自分の限界を超えて、より良いアイドルになっていくのよ」


ひとこ「努力だけは負けない……」


紫電「夢を与える仕事って言うけどなぁ。俺はどっちかっていうと、自分の夢も叶えたいって思うかな。ひーちゃんの夢の中に、アイドル同士が手を取り合って仲良くなる世界にしたいって気持ちがあるんだろ?なら、夢を叶えるまでは努力は必要じゃないか?」


ひとこ「そっか……。そうだよね、私の理想は私のわがままで、それがそのまま夢になるんだ。おんなじように、他のアイドルのみんなもそれぞれ叶えたい夢があるんだもんね」


タオナン「そうよ。潰し合いって表現はちょっと言い過ぎたけど、結局自分の心を折るのは自分の腕の未熟さなのよ。だから自分の夢の本気さが、他の子の夢への努力に潰されないように、みんな本気でやってるってこと。それに、この合宿に来るのはドレプロだけじゃないわ」


紫電「ドレプロだけじゃない……?っつーと他の事務所のアイドルも来るのか?でも、天帝になれるのはドレプロだけなんだろ?」


タオナン「そう。でも、今トップアイドルって言ったら世間では天帝セブンを指すわ。その意味がわからない?」


ひとこ「あ……!トップアイドルと一緒に合同練習をしたってことは、それだけでプロモーションになるってことかな……?」


タオナン「その通り!それは事務所にとってもアイドルにとっても、大きな利益になるのよ!ただ同じ練習をしたというだけでも話題性ができるわ。そんな美味しい話、逃さない手はないでしょう!」


紫電「で、でもさ、それって他の事務所のアイドルには得だけど、ドレプロには一体どんな利益があるんだ……?だって、こっちにはその話題性もないし、潰されるリスクもあるんだぜ……?」


タオナン「それは……」


セレア「それはわらわが教えよう!」


ひとこ「セレアさん!!」


紫電「いつも突然だなセレア!!」


セレア「わりに合わないリスクと他プロに塩を送るような暴挙、それをドレプロがわざわざ自分から提案する理由……それはズバリ、ドレプロには『負けない自信』があるからなのじゃ!!」


ひとこ「ま、負けない自信……!!」


セレア「そうじゃ。万が一この合宿で他プロに負けるような事があったとするならば、それは即ち、『ドレプロ失格者』となる。天帝なんて夢のまた夢、練習風景は全国放送されるのじゃからアイドルとしての価値は暴落する」


タオナン「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!じゃあ、ドレプロのアイドルは負けないことがそもそもの課題で、負けたら経歴に泥がつくってこと!?そんなのものすごいプレッシャーになるじゃない!!」


セレア「その通りなのじゃ。この合宿が死に物狂いのスパルタ合宿だと噂される理由は、ドレプロにとって『絶対負けてはならない合宿』だからなのじゃ」


紫電「や、やりすぎだぜ……!勝てなかったらアイドルとしてやってけなくなるっつーのはいくらなんでも酷いだろ……!」


ひとこ「そ、そうですよ……!みんな頑張ってるのにどうして……」


セレア「……当然、その覚悟かあるものこそトップアイドルだからなのじゃ。むしろそれくらいの気持ちがないのであれば、わらわたち天帝が他のアイドルから憧れられる資格がない」


紫電「……それが天帝のレベルってやつか……」


ひとこ「改めて、凄いって思います……そんな……」


タオナン「天帝のレベル……というのは少し違うわ、二人とも」


ひとこ「え!?でも……」


タオナン「これは『ドレプロのアイドル』の条件であって、『天帝クラス』の話じゃない。そうでしょ?セレア」


セレア「……うむ、その通りなのじゃ。現に、この合宿は毎年参加する天帝候補生達が半ばリーダーとして仕切っておる。それについてこられた他プロの子はあまり多くないのじゃ。そして……」


紫電「そ、そして……?」


セレア「去年、リーダーに選ばれた最も優秀なアイドルは、毎年必ず参加していた『琴浦レン』なのじゃ。その意味がわかるかのう?」


タオナン「……っ!!あ、あの超ストイックなレンでさえ、何年もやって初めてリーダーになったってこと!?レンクラスの候補生がそんなにいるわけ!?」


紫電「ま、マジかよ……次元が違うだろ……」


ひとこ「はわわ……」


セレア「そう。ま、いつか三人が参加することもあるかもしれない合宿なのじゃ。それまでは、練習の様子を全国配信で参考に……」


タオナン「え、なに悠長なこと言ってるのよセレア」


セレア「ん、何が言いたいのじゃ……?」


タオナン「だって、あたしたちも行くのよその合宿」


紫電「えっ?」


ひとこ「はい?」


セレア「今、なんて?」


タオナン「参加するって言ってんの!!三人ともね!!あったり前でしょ!!」


ひとこ「え、ええぇぇぇぇぇ!?無理だよぅぅ!!!」


紫電「た、タオ、流石にそれはヤバイって!!いくらなんでも!!俺たちまだデビューすらしてないんだぜ!?」


セレア「だ、ダメじゃダメじゃ!!第一、応募条件に合ってないのじゃ!!三ヶ月以上のプロの資格がないと応募はできないのじゃ!!」


タオナン「え?別に『アイドルのプロ』とは書いてないでしょ?この紙……」


セレア「なっ……!?」


タオナン「馬鹿ね、プロの定義ほど曖昧なものなんてこの世にないわ。現代社会においてのプロなんて、お金をもらって働けばプロになるのよ」


セレア「な、なんなのじゃその言い訳はぁ!!そもそもだったら、一体なんのプロなのじゃ!!」


紫電「そ、そうだぜタオ……一体いつの間にプロなんて……」


タオナン「とぼけないでよ紫電。あんたよあんた!!」


紫電「へ?俺?」


タオナン「アイドルオーディション費用稼ぐためにコンビニでアルバイトしてたの知ってるわ。職場から源泉徴収票も貰ってきたからバッチリよ」


紫電「な、なんで知ってんだそんなことぉ!!」


ひとこ「紫電ちゃん……えらい……」


紫電「え?い、いや……俺、そんなんじゃなくて……ただのバイトだし……」


ひとこ「そんなことないよ!夢に向かってその時から頑張ってたんだもん!!立派だよ!!」


紫電「そ、そうかな……へへ……」


セレア「し、紫電がアルバイトしていたのは確かにえらいのじゃ……それは認める……がしかし、まだ条件が揃ってないのじゃ!!ひとことタオナンはまだプロとして未活動なのじゃ!!それはどうするのじゃ!?」


タオナン「いえ、別にユニットで申し込んだからあたし」


セレア「ユニット……!?」


紫電「なんという言い訳……」


セレア「ふ、ふふ……ユニットで参加するならユニットでのプロ活動が要求されるのじゃ!!よって、紫電の活動じゃ不十分なのじゃ!!」


タオナン「いいえ、紫電が貯めたお金、あたしの家のお金なのよ。だって経営してたのウチだもの。それに、あのコンビニは私が三ヶ月前に権利をお父様から買ってるわ。もちろんアイドルの資金繰り、もっと言えばテイチョスの安定したメンテナンス費用の為よ!そして名義は後々便利に回せるようにユニット仕様にしてるのよ!!」


セレア「な、なんじゃとぉ!!」


紫電「さすがタオだぜ!!屁理屈が上手すぎる!!」


ひとこ「スケールも大きい!!」


セレア「のじゃじゃ……しかしその言い訳が果たしてあの頑固なタバタ(※常務)に通用するかどうか……はっ!!」


紫電「ん?どうしたんだセレア、青い顔機能が出てるけど…」


セレア「……(いや、この話……タバタだからこそ断れない……!今年は烈火のところから既に新人アイドルの特例の参加が認められておる……!しかも同じくらい強引な理由で……!どちらかといえばあの子らよりタオナンの方が正当性もある……。この話を断れば一方のアイドルにだけ肩入れしていることになるのじゃ……それがアイドルに知れたらどういう疑念を抱かせるか、タバタであれば熟知しておる筈じゃし……)」


タオナン「まぁ、ルールの点に関しては担当弁護士も複数人つけたから、心配はないわよ」


セレア「どこまで用意周到なのじゃお主はぁ!!うぅ……すまぬタバタ……わらわじゃ止められなんだ……」


タオナン「ちょっとセレア、勘違いしないでくれる?あたしたちは是が非でもアイドルとして成功したいの。さっきの勝ち負けで天帝がどうとか関係ないわ。いい?天帝っていうのはあくまでも目標のひとつ。でもそれはあたしたち三人にとってはただのおまけよ。あたしたちは、『アイドルとして』活動する。それに対して知恵を振り絞って、全力になって、一体何が悪いって言うのよ!!」


セレア「!!」ドキンッ


紫電「タオ……!!」


ひとこ「タオちゃん……!!」


セレア「……そうじゃな。タオナン、お主の考え方はトップアイドルに一番無くてはならないものじゃ。そこまでの考え、そこまでの覚悟なら、わらわももう止めたりしない。むしろ、タバタにはわらわからも進言しておくのじゃ。応援するぞ!!何事もチャレンジなのじゃ!!」


タオナン「えぇ、心配してくれてありがとうセレア。やりたいようにやらせてもらうわ!よぉーし!!やるわよひとこ、紫電!!」


ひとこ「うん!!がんばろうね!!」


紫電「おう!!まかせとけ!!」