PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】ランの『お友だち』

ラン「……」


こはね「……ラン、はじめましてなの……。ランも、お墓参り……?」


ラン「……えぇ。今日……お友だちがここに来るように教えてくださいまして……」


こはね「お友だち……?」


ラン「はい。かけがえのない……お友だちです……」


こはね「……ランは、私に会いに来たの……?」


ラン「……あぁ、なんと申せばよいのでしょうか……。私は貴女に会いに来たのではありません。でも、貴女に会うことが目的だったのかも知れませんね……」


こはね「……?よくわからないの……」


ラン「こはねさん。貴女は、お墓参りのその意味を、ご存知ですか……?」


こはね「意味……。えっと……。亡くなった方への追悼の為……」


ラン「それは違うのです、こはねさん……」


こはね「……違うの……?でも……わたし……」


ラン「心優しいこはねさん……。貴女がこうしてここに来ている理由は、きっと貴女のご両親の為なのでしょう……。慈しみ、愛を込めて、大切な人をお見送りする……。その気持ち……その愛情は、決して間違いではございません……。ですが、どうかお顔をあげなさい……。貴女のご両親は、貴女を心配しておられます……」


こはね「……!!」


ラン「お墓参りとは、元来『生者』の為のものなのです……。亡くなった方の未練を拭う為の儀式ではありません……。貴女が会いに来ることを、貴女のご両親はとても楽しみにしております……。ですが、貴女はいつも、笑顔で帰らない……。悲しい気持ちでいることを、ご両親は心配なさっているのです……」


こはね「……ランは……ランはどうしてわかるの……?ランも心が見えるの……?」


ラン「いいえ。私が見えるのは、あくまでも見えた者のみ。聞いたことのみ。その代役を、私は自分の生きる理由と定めております……。私は、『死者と会話ができる』のです……」


こはね「!!パパとママが見えるの……!?教えてほしいの……!パパとママは……なんて……」


ラン「こはねさん……。それは私からはお伝えできません。」


こはね「どうして……!!だって……」


ラン「死は受け入れなくてはなりません……。死者も、生者も、それは等しく定められたこの世のルールです……。在るべき者は、在るべきところへ……。塵は塵に、灰は灰に。私は死者の鎮魂を手助けする者であり、未練を断ち切る者。新たなる未練を産み出すわけには参りません」


こはね「そんな……酷いの……」


ラン「……貴女の言葉は死者に届いております。貴女の気持ちも、心も……。けれども、死者の気持ちは貴女へ届くことはありません……。だからこそそれは未練となります……。私を通して言葉を紡いでも、その真偽は本人にしか定められません……ですから私は、生者として、琴浦蘭の、自分の言葉と気持ちで貴女にお伝えするのです。こはねさん……。ご両親が見たいのは、貴女の悲しいお顔ではありませんよ……。元気な笑顔で、お話しして差し上げなさい……」


こはね「……笑顔……。でも……やっぱり難しいの……どうしても……苦しくて……」


ラン「……貴女のお母様は、第六感をお持ちでした」


こはね「……!!」


ラン「『その日』の事を今も悔やんでいるのであれば、その心配は無用です。貴女が本当に言いたいこと、伝えたかったこと、ご理解されております」


こはね「ママ……」


ラン「……もう、よろしいですね。それでは、私はこれで失礼します。これからは、良きライバルとして……。どうかよろしくお願い致します、こはねさん」


こはね「……ラン、ありがとうなの……。」


タオナン「ちょっと待ちなさい!!」


ラン「……貴女は?」


ひとこ「(タオちゃん……!!)」


紫電「(行くと思った!!)」


タオナン「あたしはタオナン。デビュー前のアイドルよ、よろしく。それよりラン、あんたにずっと聞きたいことがあったのよ!!」


ラン「……はい。よろしく、タオナンさん。えぇ、できる限りお答えします。私たちのライブに来てくださったお返しに……。妹のことでしょうか?」


タオナン「し、知ってるなら話が早いわ……。あのね、はっきり言ってあんたがレンの代わりを務めるって、あたしはちょっと納得いかない」


こはね「タオナン……それは……」


タオナン「こはねは黙ってて。レンは本気でアイドルが夢で、ひたむきに努力して天帝に上がったわ。でも貴女は、言ってしまえば替え玉合格よ。天帝になりたいなら一から始めるのが、この業界の常識でしょ!!コネで入って、本当にアイドルでいられるの!?」


ひとこ「タオちゃん……」


紫電「いや、でもなんとなく、俺たちも思ってたことだ。俺たちはアイドルのプロになる。ちゃんと理由がないとな」


ラン「……私が天帝に入ること、それは、私が志願した事ではありません。同時に、私は天帝として活動する権利を持ちません。タオナンさん、貴女の言うことは正しい。ですがそれは、私心が混じっておられます」


タオナン「私心……?あ、あたしはただ……」


ラン「貴女は私が天帝の器であるかどうかよりも、『レンを継ぐ』ということに納得していないのでしょう?」


タオナン「う……そ、それは……その……」


ラン「このような場で問いかけなどせずとも、私が器かどうかはそのうち露見することです。貴女は結果ではなく口上で証明することを望むお方ではないでしょう」


タオナン「い、いえ……あたしは、あたしはただ……」


紫電「(タオが押されてる……珍しいぜ……)」


ひとこ「(す……凄く……非の打ち所がない人だね……)」


こはね「……ラン、違うの……。タオナンはあなたを心配してるだけなの……」


タオナン「あ!!ちょっとこはね!!勝手に読まないでよ!!」


こはね「ごめんなさい……でも、二人とも勘違いしてるの……。ラン……あなたの心は……なんだかとても……」


ラン「……貴女も第六感をお持ちなのですね。えぇ、私は『執着』しています。天帝序列第六位……この席は、この席だけは他の者にまだ渡すわけにはいきません」


紫電……レンさんの席だからか?


タオナン「紫電……!」


紫電「ランさん、それは間違ってるぜ。確かにその席はあの日、レンさんが勝ち取ったものだ。けど、レンさんは自分で手放してる。未練はない筈だ。さっきのこはねさんに対する言葉と矛盾してる!!」


ひとこ「そ、そうです!!ランさん、レン様は納得して引退されてます!!わ、私も凄く悲しかったけど、引退後もレン様を応援してます!!」


タオナン「そ、そうね……ひとこは説得力あるわね……。ラン、あんたがレンを想う気持ちが強いのはわかるけど、レンは……」


ラン「……皆様、誤解をされています。私の執着の源は、レンではありません」


紫電「へ……?」


タオナン「……レンじゃない……?でも……」


ラン「……塵は塵に、灰は灰に。在るべき者は在るべき処へ。それが私の役目です。……そう、本来『在るべき処』へと……」


ひとこ「……で、でも!!それじゃランさんはアイドルを義務感でやってるってことになりませんか……?」


ラン「いいえ。元よりアイドルは、レンの夢ではなく私の夢でした。アイドルになりたい、その気持ちがあったからこそ、レンと共に今まで一緒にいたのです。ですから、私は今度こそアイドルを真剣にやりたいと思っています。……しかし、それとこの執着はまた別物……。これは私のお友だちとの約束ですから……」


タオナン「そ、その『お友だち』って、なんなのよさっきから!!わからないわ!!」


こはね「……もしかして……『喜多見カリン』……」


ラン「……こはねさん。これはアイドルとは関係のない、私の役目。約束は果たします……。『 東 雲 ひ じ き を 在 る べ き 処 へ 』」


「「「!?」」」ゾクッ


ラン「あのお方があの場所に……『序列七位』に居座ることを……私は決して許しません。決して。……それでは、失礼します」

 

 


こはね「……すごく、怒ってたの……」


紫電「……めちゃめちゃ怖かった……」


タオナン「……天帝の器、あるわね……」


ひとこ「……ひ、ひじきさんとライブするのかな……」


こはね「……わ、わたしも買い物一緒に行きたいの……」


タオナン「……ご飯も付き合いなさい……」