PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

海に出た鬼

むかしむかし、あるところに、おおきなからだと、りっぱなつのをもつ鬼がいました。

 

鬼はとっても力もちで、人々のおうちをたてたり、おおきなにもつをはこんだりして、へいわにくらしているのでした。

 

人間たちは、鬼に言いました。

 

「おまえは力もちだし、よくはたらいてくれる。けれど、そのぶん、みんなのたべるものをたくさんたべてしまう。今日はお山に行って、木の実をたべてくれないか?」

 

みんなよりたくさんのお肉をたべる鬼は、もうしわけなさそうにあやまる人間たちに、しんぱいないよ、とわらいながら、お山に行きました。

 

けれど、ほんとうは鬼はお肉がだいすきでした。

 

だれもみていないところでひっそりとおなかをならして、とてもおちこみました。

 

お山につくと、鬼は木の実をたくさんとりました。

 

お肉がたべられないぶん、たくさん、たくさんとりました。

 

人間たちは鬼に言いました。

 

「おまえはたくさんたべるから、山の木の実がなくなってしまう。今日は海に行って、お魚をとってくれないか?」

 

とってもたくさんの木の実をたべた鬼は、またももうしわけなさそうにあやまる人間たちに、しんぱいないよ、とわらいながら、海に行きました。

 

けれど、ほんとうは鬼は木の実がだいすきでした。

 

ものかげにかくれておなかをおさえて、鬼はしくしくとなきました。

 

海につくと、鬼はお魚をとろうとしました。

 

けれども鬼は、お魚のとりかたがわかりません。

 

なんかいも海の水にとびこむけれど、お魚は鬼からうまくにげてしまいます。

 

鬼は、お魚をとることができず、ついにおなかがすいてたおれてしまいました。

 

鬼は、もしかしたらみんなのごはんをたべすぎて、きらわれてしまったのかもしれない、とおもいました。

 

つぎの日、おなかをすかせてねころがっている鬼のところに、人間たちがやってきました。

 

「しごとをてつだってくれないか?おまえがいないとおっつかないんだ」

 

鬼は、こまりました。

 

「てつだってあげたいけれど、おなかがすいてうごけないんだ」

 

こんどは、お山の人間たちがやってきました。

 

「木の実のしゅうかくをてつだってくれないか?きのうのように木をゆらしてほしいんだ」

 

鬼はもうしわけなさそうにあやまりました。

 

「ゆらしてあげたいけれど、おなかがなって力がでないんだ」

 

人間たちは、とてもこまりました。

 

お肉はきのう、鬼がみんなたべてしまいました。

 

木の実も鬼にわけあたえられるほどありませんでした。

 

「お魚をたべなかったのか?」

 

人間たちが鬼にきくと、鬼はないてしまいました。

 

「いっぴきもとれなかったんだ」

 

ごめんなさい、とあやまる鬼に、人間たちはびっくりしました。

 

いそいでふねをだすと、みんなでてわけして魚をとりました。

 

そして、たくさんとれたお魚をどんどんやきました。

 

人間たちは鬼に言いました。

 

「こまったときはたすけあおう。おまえはみんなのなかまなんだから」

 

鬼は、そのことばがうれしくて、ないてしまいました。

 

たくさんのお魚をみんなでたべていると、鬼は人間たちにたずねました。

 

「こんなにたべたら、またなくなっちゃうんじゃないか」

 

それをきいた人間たちは、とってもわらいながら、大丈夫だよ、と鬼に言いました。

 

「海にはお魚はたくさんいるから、なくならないよ」

 

鬼はそれをきいてびっくりしました。

 

こんなにおいしいお魚が、海にはたくさんいるんだ、とよろこびました。

 


こうして鬼は、やがて海にでるようになりました。

 

お魚をたくさんとり、人間たちにもわけあたえ、みんな平和にくらしたのでした。

 

めでたしめでたし。