PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

反省ギルス

アスペルギルス「ぬ、ヌハハ、ブワァァーッハッハッハ!!!その程度かご婦人!!こんな脆い棒っきれなど、この身体にカサブタ一つつけることすら敵わぬわ!!ドゥワアァァーハッハッハッハ!!!やりましたぞパパ!!!このアスペルギルスがフリカッセの名誉を貫き通すことに成功しましたぞ!!ハッハッハッハァーッ!!」


ガーナ「うっそだろおい……」


エリーゼ「む、無傷ですって……!?隕石級の攻撃に溶岩のオマケつきだというのに……つ、強い……」


ロクショウ「無茶するのう全く……久々に盾を持ったわ……。支えてもらってすまんな、ガーナ君」


アスペルギルス「ガァーナ王よ!!見たであろう我が実力!!この我が自惚れ等ではなく『真なる強者』である証拠を!!認めざるを得まい!!フリカッセはドレスタニアに遅れなどとら……ぬ……ぅ……!?」


ガーナ「あぁ、認めてやろう。『身体の強さだけは』な」


アスペルギルス「う、うおぉ……!?眩暈……が……!!ぐ……ぐうぅ!!何をした!?」


ガーナ「大した奴だ、とどめを刺しきれんとはな……。だが、貴殿が回復する前により多くの攻撃を加えれば済む話。チェックメイトだアスペルギルス殿。貴様程度ならばエリーゼ一人で充分だ」


エリーゼ「言ってくれますね……流石に嫌ですよこんなスタミナお化けを一人でなんて……。『めんどくさい』です」


ロクショウ「なんと!?が、ガーナ君!!こりゃあ、どういうことじゃ!?何故外傷を負っておらんアスペルギルスが苦しんでおる!?」


ガーナ「ほう……かの大戦を防衛し続けた無敵の妖怪軍団を率いる元国王のロクショウ殿がこの程度の仕組みも理解できないとは、衰えましたな、フリカッセも」


アスペルギルス「ぐっ……き、貴様ァ……!!パパへの侮辱は……このアスペルギルスが……断じて許さんぞ……!!」


ロクショウ「口を慎まんかアスペルギルス!!……ガーナ君の言う通り。試したのはワシ達の方じゃ。敗けを認めい!」


アスペルギルス「パ、パパぁ!!な、何故……何故動けぬのだ!!」


ガーナ「アスペルギルス殿、まだわからんのか。これは貴様の失態だ。王の直属を任されたお前がフリカッセ全体に醜態を晒した。王は貴様のような自惚れの過ぎる者の責任を負う立場にある。ロクショウ殿は貴様の失態を被り、ここが戦場であれば妖怪達の未来は貴様によって脅かされることになるのだ。私は冷酷無慈悲の王として世に知られている事は知っているな?二度目は無いと思え」


アスペルギルス「は、はぅあ……!!あ、あまりにも正論っ!!反論の余地なし……不覚……。パパ、申し訳ございませぬ……不甲斐ない……」


ロクショウ「その忠義でもってわしは許そう。反省は忘れるでないぞアスペルギルス。……しかして、何故アスペルギルスは一時的に苦しんだのじゃ?この老いぼれにわかるように説明して下さらんか、ガーナ王よ……」


エリーゼ「ふふ、簡単なことです。『失血』ですよ」


ロクショウ「失血……?一体なぜ……はっ!?ま、まさか!!」


ガーナ「いかに身体が硬化しようが、人と近しい生命である以上その身体には必ず血液が流れているだろう。無論、呼吸も正常に行っている。まさか血まで鉄でできている訳ではあるまい?貴様一人を止めるだけならば、単純明快、『血液を蒸発させれば済む話』だ。私のレーヴァテインの力は火力ではなく持続力にある。その硬い身体の中で長いこと蒸し焼きにし続ければ、身体機能くらいは奪えるだろう。その上、その異常な回復力だがあんまり急激に行えば血を作るための『材料』が足りん筈だ。突然の空腹と眠気にでも襲われると予想するが」


ロクショウ「え、エグいのぉ……。っていうかお前もお前でどんだけしぶといの……」


エリーゼ「しかし……成る程、竜人用、というのは種族的な回復力を見越したものですか……。火力はレーヴァテインの0.3%と聞いていたので、物理攻撃の気休めかと思ってましたよ」


アスペルギルス「は!?ご婦人、い、今なんと!?聞き間違いではないな!?」


ガーナ「はっはっは、大陸を1000日焼く我がレーヴァテインが『こんなちっぽけな建物を吹き飛ばす程度』で済むわけがないだろう。3日分くらいにしなくては大災害もままならん。手加減するなと申されても責任を負えない。許せ、アスペルギルス殿」


アスペルギルス「ぐ、ぐぅ……。……完敗だ。成る程、たった一人の人間が国を統一したという伝承も半信半疑であったが、まさかそれすらも全力では無かったと言うことか……。例え全力の1%にも満たぬその力で負けたという事実があれども、一族の恥どころかもはや名誉にすら感じよう。……ご婦人、今一度無礼を詫びさせてはくれまいか。このアスペルギルス、ドレスタニアによる孤児院への協力は聞いた直後より惜しむつもりは無い。しかし、サターニアという種はそう単純な妖怪ではない。我とてただの私欲で国王陛下に挑んだ訳ではないのだ」


エリーゼ「謀反ともとれる態度でしたけど、悪意はありませんでしたから、敗けを認めるなら水に流します。お話聞きましょう。無礼はどうあれ、あなたの力は借りる必要があると判断したわ……」


ガーナ「物凄くムカついたが実力は誇張していない。あの矢に生身で耐えた褒美だ、言いたくは無いが気絶すらせんとは、流石に冷や汗が出た。話してみろ」


アスペルギルス「感謝致しますぞ国王陛下!!なんと寛大なお方であらせられるか……ウォッホン!!今この我の身体をお試し頂いてお分かりかと存ずるが、我は鋼の肉体を『産まれながら』に持つ種、『ガーゴイルサターニア』である。サターニアが妖怪としてこの身体に受ける呪詛はあまりにも強すぎるがゆえに、その生態系にすら影響を及ぼすことは知っているであろう?そして、我らガーゴイルの眷族はこの特徴を『防壁』として活かす事ができている。だが、サターニアの中には自身の強大な呪詛を自らコントロール出来ぬ者も多くいるのだ。ジェリー婦人の思想を叶えるならば、万が一の際に国を、民を守ることのできる者が必要である。ドレスタニアには『妖怪を制御できる妖怪』がいない。故に、国家全体の力をこの目で計っておきたかった。……暴走したサターニアを『殺さず鎮める』事が出来るかどうか、をな」


ガーナ「ふむ……サターニアの種としての問題か……。確かに、我が国にはヤミタという狼のサターニアの子がいるが、かつて大狼になり大災害を引き起こした事がある。子供であっても油断ならぬと感じたのは、その時からだな」


ロクショウ「ガーナ君、わしは人間なりに妖怪を深く理解しておる。妖怪は、自分達の呪詛に対し恐怖を抱える者が多数おるのじゃ……。そのヤミタという子も、自分の意思ではないのだろう。戦っておる。サターニアは、自分の能力に恐怖を抱くがゆえに、移動民族として各地を放浪していたんじゃ。わしもドレスタニアに安寧の地が生まれることを心から期待したい」


エリーゼ「無視できない問題ね。ここ最近になって初めてこの国にも平和が現れ始めましたけれど、二度と種族戦争を起こさないためにもあなた方妖怪の事をもっと知る必要があるわ。今日連れてきた蛾のサターニアの子も、存命の危機に見舞われているわ」


アスペルギルス「!?蛾のサターニアですと!?ま、まさか……ドレスタニアには『モスサターニア』がまだ生きておられるのか!?な、なんと……なんという奇跡……!!何故それを早く仰って頂けなかったのか!!こんなところで遊んでいる場合ではない!!直ぐに食事を共にしましょうぞ!!さぁ!!急ぐのだ!!おぉ神よ、感謝致す!!ふはは、今世紀最大のニュースである!!人生とは不思議なものよ!!日に『二度』も奇跡を味わうことができるとはな!!ヌハハハハ!!」


ロクショウ「あ、これ!!またんかアスペルギルス!!まったくあいつはいつもいつも活発過ぎてついていけん……」


ガーナ「なんで失血状態で平然と走れるのだあいつは……」


エリーゼ「私の方が倒れそうです、ガーナ様……」