PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

取立。

エリーゼ「それでは次は、この空白の五年間について教えて下さいますか?」


 羊皮紙のインクの滲みに触らないように両端を持ち、若干眉間にシワを寄せながら問う。背後には山のように積まれた大量の書類に目を通し、サラリと慣れた手つきでサインをする元国王。目の前にはピチッと決めた貴族服が残念さを倍増させている目の垂れた若い青年が、苦虫を噛み潰したかのように汗を書きつつ震えている。


エリーゼ「答えなくては面談になりません。書類で二回も震いにかけたのに、どうしてもと乗り込んでくるからこうして時間を割いているのですよ。……はぁ、私共も暇などないというのに、ショコラ様まで利用して面接まで来るとは……。諦めの悪さは、騎士道とは違いますよ。もうお帰りなさいな」


青年「お待ちください!!何卒、わ、私にもう一度チャンスを!!ももももう、後がないのでございます!!早くしないと、そ、その……」


 首を横に振ったエリーゼは、ため息を吐き終わると大きく息を吸い、キッと青年を睨み付ける。青年の顔はアルビダのように白く、緊張からなる呼吸不足によって青く変わった唇を震わせながら、肩をびくんと跳ねかした。


エリーゼ「だまらっしゃい!!遊びじゃないの!!貴方みたいに腰の引けただらしのない人間に、この城の兵士が務まるものですか!!元より合格させるつもりは無いと、最初から申し上げているのですから、これ以上ウジウジしがみつくようなら特別に兵士の仕事をお見せ致しましょうか!?」


 堪忍袋の緒がキレて怒鳴るエリーゼに萎縮し、縮こまる青年。ガーナは手を止めることなく、やれやれ、と軽く漏らす。エリーゼはぎゅっと腕捲りをし、壁に立て掛けてある弓を手にとって青年に向け、くしゃくしゃに丸まっている不要書類をパシパシ飛ばす。全て頭に命中した書類弾にたまらず青年は情けない声をあげながら、ドアに向かって逃げ出した。


エリーゼ「どうしたのかしら!?兵士志望なら少しくらい打ち返しなさい!!まったく意気地無しなんだから!!」


青年「わあぁぁ!すすすすみませぇん!!!」


 弓を引き絞りながら、ガルルと威嚇してドアをあけさせようとするエリーゼ。青年の手がドアにかかり、ビクビクしながら押すが、モタモタと亀のような遅さで一向に進もうとしない。往生際の悪さにイラついたエリーゼは、ドアにかけより開けようとする。


青年「あ、あれ……ドアが……」


エリーゼ「何してるの、早く開けなさ……」

 

 

 

「「「ごめんやっしゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」」」


バキャァッッッッッッ!!!!!!!!

 

 


 大きな声がした瞬間、開く方向とは逆方向に、ドアと青年とエリーゼが吹き飛んだ。