PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

ドレスタニアの闇(?)

エリーゼ「エルドランから輸入?大丈夫なんですか?」


ガーナ「あぁ、ノア教が去った今現在あの国を裏で掌握しているのは奴だ。変な動きがあればすぐわかる」


エリーゼ「裏切らなければ、の話ですけどね」


ガーナ「そのリスクはお互い様だ」


エリーゼ「全盛期のあの頃に戻りつつありますね」


ガーナ「なに、身体の方はこの有り様だ。寝首をかかれても不思議ではないのでな。剣がそばにあるうちはまだその心配はないが」


エリーゼ「この前凍結してましたけど……」


ガーナ「……(生きていたのは時間を封じていたセイカの力のお陰だ。考え方次第では僥倖でもあった……しかしあまり老人には知られたくない情報だが、切り札が増えたというこちらの余裕はある程度悟らせておきたい。下手に動かれないようにな)」


エリーゼ「それにしてもガーナ様。輸入するにしてもこれはいくらなんでも……」


ガーナ「『呪詛酒』のことか?税は多目にかけるが。娯楽嗜好品は心配か?」


エリーゼ「扱い的には、アルコールというより『ドラッグ』に近いのでは?人体への影響力も心配ですし、製造方法も少々キナ臭くありませんか?」


ガーナ「輸入の時点で度数に制限を設ける。アルコールとは別に呪詛の度数が決められていて、人間の人体に影響が及ぶのは20%からだ。解剖鬼に細かく調べてもらった成分表がここにある。我が国に輸入する際の許容度数は10%に抑える」


エリーゼ「はぁ……」


ガーナ「製造法は、妖怪の呪詛を浄化する装置があってな。その装置でもって採取されたろ過済みの呪詛エキスに、果物などをつけて発酵させるのだ。エルドランに我が国の工場を建設する予定で、呪詛はドレスタニアの郊外から集める。実質国産ということになる」


エリーゼ「なるほど。つまり、どちらかというと我が国の戦争跡の浄化を目的とされてるわけですね」


ガーナ「それもあるが、半分だな。もう半分は『妖怪の失業率』の改善だ……」


エリーゼ「失業率……?」


ガーナ「一部の妖怪を除いて、我が国は大部分人間の手によって経済が回っている訳だが、工場の流れ作業や清掃、酒場や娼婦など、裏の商売は主に妖怪の仕事だ。しかしながら、夜は法律によって一部エリア以外の外出を禁じている為、中々生活も苦しいらしい」


エリーゼ「な、なるほど……。し、しかし、昼間働くことを禁止されてるわけではないでしょう……。ランプ屋のアルビダの娘さんだって普通に働いてますし……何も、差別が強いわけでも……」


ガーナ「……それがな、恐らくは他の国ではこんなことにならないと思うのだが……」


エリーゼ「はぁ……何か問題が……?」


ガーナ「我が国の妖怪は、どうやら遺伝子的に『変態』が多いようでな……」


エリーゼ「へ、変態……ですか……?」


ガーナ「なんというか、よくわからんが、好きであぁいう仕事をやってるらしい。今まで仕事による不満の声はなぜか出なかったのだが、街頭調査をしてみたところ大半の妖怪が『趣味と実益を兼ねているから幸せ』と……」


エリーゼ「ま、待ってください、汚い仕事も多いですよ!?娼婦はわかりたくないけどわからないでもないですが、清掃員とか配管工とか、あぁいうのはどうなんですか!?」


ガーナ「『匂いがいいよね』『暗くて狭いところが好きなんだ』『じめじめしてて最高』などなど……」


エリーゼ「うわぁ……」


ガーナ「酒場でも結構歪んだ店員とかがいるようだ。この前の発光型のアルビダも元は酒場で働かされてたらしいが……治安はそんなによろしくないからな、できればもう少し安全なところで性癖を解放したいそうだ」


エリーゼ「あの娘からよく聞けましたね……」


ガーナ「未だによくわかっていないが、やたら協力的でな……好意を断ると究極に面倒なことになりそうで……」


エリーゼ「ち、ちなみに、もう一人の方は……?」


ガーナ「用心棒をしているそうだ。無理矢理。実は今、夜中の我が城の庭で警備をしていたりする……」


エリーゼ「えぇ……ここに居るんですかあの人たち……」


ガーナ「腕は確かだ……既に侵入者や害獣を何件も解決している……100人の兵士より有能なのがまた皮肉でな……」


エリーゼ「でしょうね……」


ガーナ「まぁ、とにかく、ボランティアとして呪詛汚染区域の除去に一役買ってくれている者が多いので、支援してやりたいと思う気持ちもある。エルドランへのパイプ役としても妖怪は必要だ。呪詛酒も、他種族にはダウン系のドラッグに近いが、妖怪にとっては今まで薬草からしか採取できなかったような健康に良い成分が多量に含まれている。多少博打だが、国民の繁栄も祈りつつ輸入に踏み切ったのだ」


エリーゼ「まぁ、むしろ制限してる方が妖怪的には衝動的な犯罪率上がりそうですもんね。警戒はするに越したこともありませんけど」


ガーナ「前々からすこし感じてはいたのだ。この国の妖怪って他国に比べて異常性癖率高すぎるんじゃないか、と……」


エリーゼ「思い返してみれば……血液嗜好症、妄想癖、被虐願望、サディスト、背後に立つのが好きなピエロ的な……確かに色々歪んでますね……」


ガーナ「際立ったそいつらを除いても、さりげない日常で変な妖怪は多いようだ……一応原因を調べているが……」


エリーゼ「ダメだこの国……」