PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】ライブ開始

鴬谷(デブ)「レンちゃん、そろそろ始まるっす。代表曲のサビに合わせて入場するっすよ」


レン「デ……鴬谷さん、すいません、代わりに組んでもらって……」


鴬谷(デブ)「今結構取り返しのつかない言い間違いしかけたっすよね?」


レン「やっぱり、僕のやってることはプロデューサーにとって、迷惑なことなんでしょうか……」


鴬谷(デブ)「スルースキル高いっすね。新橋さんのことなら気にしなくても良いって、常務が言ってたっす。」


レン「プロデューサーだけじゃない、本当はランにだって迷惑かけてるって知ってる……。ひじきと言い合ったとき、僕は、白状すると怖かった……。出会って間もないのに、心の奥底を見透かされた……」


ラン「レン……私は……」


レン「本当は勝つことよりも、僕はただ天帝としての舞台に、一度で良いから立ってみたかったんだ。今ならひじきと対戦して脱落していった子達の気持ちが良くわかる。きっと、ひじきが僕にくれたのは、夢を叶えるチャンスじゃない。『夢を諦める最後のチャンス』なんだ。みんな、ここでわかる。今まで身の程をわきまえず、夢を追い続けたせいで引き際がわからなくなっているという『現実』を」


鴬谷(デブ)「レンちゃん……」


レン「キャリアが長いから、僕の同期がどうなったか、僕は見てきてる。烈火以外はみんな、早いうちから身を引いてる。僕だけなんだ、こんなに長く、夢ばかり追っているアイドルなんて。」


鴬谷(デブ)「……自分は、ラーメンを毎日食べるっす。ここだけの話、医者に止められてるレベルっすよ」


レン「……ラーメン……?」


鴬谷(デブ)「自分が好きなラーメンはコシの強い極太の特性麺。粉っぽいこのタイプの麺の強みはその重厚な重みと表面のざらつきによって発生する強力なスープリフト力、豚の背油から丹念に作り出した特濃スープに絡みこんだ絞りニンニクを限界のギリギリまで麺に乗せ、上がってきた油分たっぷりの汁を吸い込むように流し込むっす」


レン「うぇ……」


ラン「無理……」


鴬谷(デブ)「事務所から車で25分の所にある『フールシティ奏山店』の常連は、完食完飲、勿論当たり前の高ランクサブロリアンの店で有名じゃないすか」


レン「いえ、知りませんけど……」


ラン「キモ……」


鴬谷(デブ)「大食いアイドルの路線とか狙ったことないっすか?いい線いけそうな恵体なんすけどね」


レン「考えもしなかったですしこれからも考えませんが」


鴬谷(デブ)「そこの店の常連、この三ヶ月でみんな引退したんすよ。色々話聞くと、妻に泣かれた、ドアが通れなくなった、車イス生活、色んな理由があったっす」


レン「なんでそんなになるまで食べてるんですか……デ……鴬谷さんもそうなっちゃいますよ……」


鴬谷(デブ)「構わないっす」


レン「えっ」


鴬谷(デブ)「構わないっす、死んでも」


レン「なっ……」


ラン「うわぁ……」


鴬谷(デブ)「デブは、一日に100回は罵られるっす。その上、その中の40%くらいは同時にダイエット法だの健康に良い食べ物だのトレーニングだのといった余計なお節介をしてくるっすよ。100kgの壁を越えられない軟弱な『準デブ』なんて、決まって言うっす。『俺ですら毎日ラーメンはヤバいと思うよ』って」


レン「正論だと思いますが」


鴬谷(デブ)「だけど、そんなことは知ってるっす。このままだと死ぬ、言われなきゃわからないデブなんていないっす。レンちゃん。これは自分で決めたことっす。自分で命かけたデブは、弱音なんて絶対に吐かない。食べたものも絶対に吐かない。そう言えるのは、自分の決断に誇りを持って食べ続けてきた人だけなんすよ」


レン「自分で……決めたこと……」


ラン「(……最後の吐くとかの下り、絶対にいらない)」


鴬谷(デブ)「だからっすね、つまり……」


『ガチャ』


新橋P「レン、顔を下に向けるな」


レン「プロデューサー……!?身体は!?」


ラン「……(新橋P……)」


鴬谷(デブ)「新橋さん!?無事なんすか!?」


新橋P「そのデブが言ってることは八割は詭弁だ。だが、芯は似ている。わかるな?」


レン「は、はい……その……」


新橋P「自分で選んだ道に後悔する奴はデブ以下だ。それにな、そこのデブは確実に報われず死ぬだけだが、お前の努力には可能性がある。俺たちはいつだって無茶をしてきただろう。それは何のためだ」


レン「……勝つため……!」


新橋P「その通りだ。お前が見るのは下じゃない。今日のために集まってくれた、2000人のお客の顔だ!!お前の全てを出してこい!!レン!!」


レン「はい!!」


ラン「(やっぱり、レンにはこの人が……)」


レン「ラン、行こう!!もう少しだけ、僕の背中を守ってほしい!!」


ラン「もちろんです、レン……!」


鴬谷(デブ)「応援するっす!!レンちゃん!!」


レン「結構です!!行ってきます、プロデューサー!!」


新橋P「おう、お前の覚悟、しっかりと見せてもらう!!」

 

 


***

 

 


紫電「舞台が暗く……始まるぞ、ひーちゃん、タオ!」


ひとこ「うん……!!(なんて重い空気……!レンさん、応援します……!)」


タオナン「しっ……!来た……!!レンの入場よ!!」


烈火「(このイントロ……完全な暗闇からのこの入りは、レン君のクライマックスに使うもの……最初からやる気だね、琴浦蓮!)」


こはね「(私にはわかる……今のレンの鼓動……自信で溢れてる……今までの比じゃないやる気なの……)」


セレア「(ひじき……お主の相手は、どうやら舐めてかかれる相手ではなさそうじゃ……。今日は荒れるじゃろう……!!)」