PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】ライブ寸前

レン「ひじき、今日はよろしく」


ひじき「あら、実物で見るとまた一段とイケメンじゃない。ライブ映えするタイプでしょう、レン君」


レン「そんなことないよ、ご存じの通り旬の過ぎたマイナーアイドルなんだから」


ひじき「そうには見えないわよ。肌も私より綺麗だし、スタイルもいいもの」


レン「よして。これから戦う相手に褒められても、嬉しくなんかない。ましてその相手が悪名高いひじきとあっては、なおさらだ」


ひじき「うふふ、こわいこわい。別に勝者敗者がどうこうなるわけじゃないのだから、もっと楽にしたらいいのに」


レン「なんか、調子狂うね。君はもっと性格の悪い人かと思ってたけど、それとも、羊の皮でも被ってる?」


ひじき「思ったことを正直に言ってるだけですけれど?私、嘘なんてつけないもの」


レン「悪いけど信じられない。君と戦って引退してるアイドルは山ほどいるんだ。別に彼女たちを代表するつもりはないけれど、僕は君を倒すつもりで来たよ。僕も嘘はつけないタイプだから」


ひじき「レン君、私は本当の事を言ってるのよ?人を騙したことなんてないわ。騙してるのは、あなたたちでしょう?うふふ」


レン「僕が、君を騙してるだって?挑発してるつもり?僕は……」


ひじき「私に、じゃないわ。騙してるのは『自分』よ?本当は負けるのが怖いんでしょう、レン君」


レン「ふざけるな……!誰が怖いだなんて」


ひじき「うふふ、素直になっちゃえば怒ることもないのに。わかりやすくて、いじめ甲斐がありそうで、本当に私の好みなんだから」


レン「……ふん、好きに言ってよ。どちらにしろ今日は君を倒して、僕は天帝に入るんだ。目標を前に惑わされてたまるか、嘘つきアイドルなんかにね」


ひじき「ふふ、またストレートに言うんだから。良い日にしましょうね、レン君」


レン「あぁ、そのつもりさ。『僕にとっての良い日』にね。」


ひじき「(うふふふふ。本当にタイプだわ。あなた、いったいどんな顔で鳴くのでしょうね……ふふふふふ……)」


ラン「…………」


ひじき「……?」


レン「ラン、相手にするなよな。それより、最後のリハやるよ」


ラン「あ、はい……ごめんなさい……」


ひじき「(……あの子の目……気のせいよね、この既知感……。初対面だものね……)」

 

 


***

 

 

 

ひとこ「後を継ぐ……?どういうことですか?」


烈火「そのまんまーの意味だよ?私が天帝を抜けたら、席がいっこ余るっしょ?ひとこ、ここに来なよ」


ひとこ「抜ける……?烈火さんが!?どうしてですか!」


烈火「おっどろくことじゃないんじゃないっかなー?私、キャリアは長い方だしね。天帝7も居心地良かったけど、私はこんなところで止まる器じゃない。歌だけは、誰にだって負けたくないから」


ひとこ「(……顔つきが変わった……?)」


烈火「ねえ、ひとこ。君たちはなんのためにアイドルをやってるの?この先、何年アイドルでいようと思ってる?……セレアっちゃんはアルファだから心配ないでしょうけど、私は女の子を卒業して女性になりたい。歳をとりたいの」


ひとこ「……ふ、普通は、いつまでも若くいたいと思うんじゃないでしょうか……」


烈火「そうだね。若くして、みんなからちやほやされたい。歳を取るのは怖い、そう思うんだろうね。でも、子供のままじゃ歌は上手くなんてならないんだよ、ひとこ。歌は、成長するんだから」


ひとこ「歌は成長する……?」


烈火「大人になって、色んな体験をして、人生を歌にする。しわしわのおばあちゃんが歌う歌謡曲には、若さじゃ追い付けない夢が詰まってる。私は、あの駅のホームから先を歌えない。歌う資格がない。でも、必ず歌いたい。できることなら、ハッピーエンドを迎えたい。だから、私は天帝を抜けるんだ」


ひとこ「どうして、私なんですか……?ただの研究生です……」


烈火「君はね、磨かれたことのない、オパールのような原石なんだ。この意味、わかる?」


ひとこ「…………」


烈火「『一度磨いたら取り返しがつかなくなる』ということ。だから、私が磨いてあげるよ。他の人に毒される前に、『歌姫』の道にね」


ひとこ「……私は──」

 

 


***

 

 


紫電「お、セレア!捜したんだぞー!」


セレア「ごめんなさいなのじゃ……しかし、どうしてもこれだけは買いたくて……」


タオナン「子供じゃないんだから、勝手な行動はやめてよね。まふまふ」


セレア「タオナンこそ、ずっとたこ焼き見ておったくせに!ちっとも話聞かないのじゃ!!」


タオナン「そんなことより、ひとこは?トイレ?」


紫電「(タオ!アイドルはトイレ行かないことにされてるの!)」


タオナン「そんなわけないじゃない。アルファはしらないけど」


紫電「(タオー!!)」


セレア「ん?ひとこはわらわのところには来てないのじゃ」


紫電「はぐれちゃったのか!?もうそろそろはじまっちゃうぜ!まずいんじゃないのか、二人のチケットはまとめて俺が持ってるぜ!?」


タオナン「しまったわね……まふまふ」


セレア「(たこ焼きに目がないんじゃのう……)」


こはね「セレア……電話だよ……」


セレア「お、なんじゃ、わらわに?」


紫電「ん?誰だその子」


タオナン「アイドル?パッとしないわね」


こはね「……」


セレア「烈火か?なんじゃ、来ておったのか」

 

 


***

 

 


セレア『ひとこがそっちにおるじゃと!?どこじゃ!!』


烈火「トイレだってさ。Eの二番出口横。回収しにくれば?」


セレア『ありがとうなのじゃ!ところで、機嫌悪そうじゃのう。どうしたんじゃ』


烈火「失恋ソング書きたくってねー。いいの書けそうだにゃ……」


セレア『あー、なるほどなのじゃ。まぁ、欲しがる気持ちはわからんでもないがのう……』


烈火「うっさい。軽々しく気持ちわかんないでくれませんかー!」


セレア『テラワロスなのじゃ☆』


烈火「出てきたらここ残るよう言っとくから。ライブ楽しみだしね、レンきゅんかっこいいし。じゃあね」


セレア『うむ、感謝するのじゃー』ピッ


烈火「……っと、おかえり。聞いてた?セレア達来るって」


ひとこ「ごめんなさい、烈火さん……」


烈火「にゃはは、お安いごよーうだっしゃ!でも、ケータイくらい持ち歩きなよー?」


ひとこ「その話ではなくて……」


烈火「いいよ、ひとこの人生だもの。それに、安心した。君は染まっちゃ駄目。私の他にも、きっと誘われることがあると思うから、気を付けなさい」


ひとこ「はい。あの、ありがとうございました!」


烈火「うんうん、素直でよろしい!ライブ、盛り上がろうね!しのちゃんのライブスゴいから!じゃーね!」


ひとこ「はい!!」

 

 

 

 

 

 

 

 


烈火「(……辛いなぁ、失恋って。本当に。)」