PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】妖怪ライブ前夜

セレア「さて、お主達、明日は夕方からひじきのライブが始まる。対バンは少し特殊で、わらわ達はゲスト席で観戦じゃ」


紫電「ゲスト席って、普通の観客席とは違うのか?」


セレア「大きくは違わないのじゃが、ひじきの対バンは自分のファンと相手のファンとで最終的にアンコールの権利を競い合う。実際にファンがアツかったのはどっちのバンドか、優劣がつくのじゃ」


タオナン「ちょっとまってくれる?それってでも、事前に自分のファンに念押ししておくだけで出来レースになっちゃうんじゃないの?」


セレア「そういう面も含めて、ライブで競い合うことに意味がある。実際に見てみると観客としては楽しいイベントじゃ。最初に自分の推しを応援すると決め込んでも、アイドルの頑張っている姿や迫力に心が揺れて正当な判断を下す者、頑なに応援する側は変えないが次回から相手のファンになる者、どちらも毎回現れる」


紫電「へぇ。ところで、ひじきの相手って誰だよ。天帝に挑むんだから、結構凄い奴なんだろ?」


セレア「それなんじゃがな……テイチョス、説明をお願いできるかのう?」


テイチョス「了解した。『琴浦 蓮』。アイドル歴四年、桜木烈火と同期で研究生時代を送ったベテランのローカルアイドルだ。元々『劇団嬉々』に少年役として所属していた、ドレプロきってのボーイッシュ系アイドルであり、高度な演技力と物語調の曲、キレのいいダンスが武器で男性のみならず女性のファンも多い。ストイックでまじめかつ、非常に努力家なところがファンに受けているが、短気でプライドが高く、ファン層も限られているところがいまひとつメジャー路線に乗れない原因だと、ネット上での評価はまちまちに語られている」


ひとこ「蓮さんって、そういえばよくテレビに出てた背の高いかっこいい系の子役の子ですよね。アイドルやってたんだ……」


タオナン「芸能界を通って来てるわけだからメンタルは強そうね。けど、天帝に挑むってそんな簡単に挑めるものなの?何かそれなりの資格とかあるはずでしょ?」


テイチョス「資格はある。現在の天帝序列六位は琴浦蓮だ」


紫電「何!?で、でもリミックスアルバムに名前ないぜ!?っていうか、よく見ると六曲しか入ってないし……そもそも名前だって今初めて聞いたぞ、俺は」


セレア「それがのう、蓮は実は『代理』の六位なのじゃ。ひじきとの対バンを予定してた本来のアイドルは、戦う前からアンチファンによる総叩きと嫌がらせによって座を降りておる。最も、そのアイドルもまだ天帝に上がったばかりの元ローカルアイドルじゃからな」


紫電「じゃ、じゃあもしかしてその蓮ってのはまさか…!!」


テイチョス「あぁ、『天帝7』としての実力はない。東雲ひじきの方が圧倒的に格上だ」


ひとこ「えぇ!!き、危険です!もし実力差で圧倒されたら、ファン達もすごく怒ってライブも荒れるんじゃないですか!?」


セレア「そうじゃ。ひじきはいつもそうやって天帝に上がろうとするものを低い序列で見張っており、調子にのったアイドルのファンを奪うスタンスでライブを行う悪魔のような天帝なのじゃ。実力は確実に四位を上回っておるのに、わざわざ昇格を辞退して七位に居続けておる……」


タオナン「さ、最低……。なんでそんなのがアイドルなんてやってんのよ!完全に悪影響じゃない!!」


テイチョス「タオナン、実はそうでもない。アイドルもビジネスの一つだ。人気があるということはそれだけそのアイドルに魅力があり、収益を生むことに他ならない。ひじきは反社会的な音楽やかなり刺激的なパフォーマンスを駆使し、客が日々抱えているストレスの解消に大きく貢献している。実際に彼女の曲を聴けばわかるが、メディアに出すのもギリギリな程世間に対して突っ込みを入れたような曲ばかりだ。その強気な姿勢がファンの心を煽り、某巨大掲示板サイトでも大人気のアイドルとして堂々と天帝を名乗っている」


タオナン「うわー……あんな連中味方につけてるって、こっわ……」


ひとこ「その、蓮さんはどうしてそんな相手の対バンを受けたのでしょうか……」


セレア「蓮は、アイドルと名乗るにはキャリアが長すぎるのじゃ。元々デビュー当時の年齢もお主たちより二歳は年上、おまけに同期にはあの烈火がいた。細々とやってきて着実に人気もでてきておるのじゃが……本人もわかっているのじゃろう。アイドルとして輝く、最も大事な時期はもうとっくに過ぎている、ということに」


紫電「つまり、ラストチャンスってことか……。仮に勝ったとしても、天帝の引退は目と鼻の先……」


セレア「同期とはいえ、実際は烈火より年上じゃからのう……。アルファのわらわは歳をとらぬから最年長でもやっていけるが、種族も普通の人間。何度か顔合わせしたこともあるが、シックスセンスがあるというわけでもない……」


タオナン「ますます不安ね。で、セレアはそのライブを私たちに見せて今度は何を狙ってるの?もうあたしらは挫折なんかしないわよ」


セレア「突っかかる言い方じゃが単純に勉強のためじゃ!さんざん言ったけどのう、ひじきのライブはエキサイティングじゃからな、みんな楽しみにしておる!それに、新しい天帝が正式に加わるかもしれん大イベントじゃからな、他の天帝達もみんな来るじゃろう。四枚チケットとるのはわらわでも苦労したんじゃ!演説の日の直後からオークションで張り付いてたんじゃからな!!」


紫電「話聞く限りではめちゃめちゃ嫌な野郎なんだが……そんな楽しいならちょっと見てみたい気もあるな」


ひとこ「蓮さんの応援します!!私、アンチ・ひじきさんです!!」


タオナン「私は実際にこの目で見てから決めるわ。勝負を受けるってことは、それなりに自信はあるんでしょうからね。いい勝負になればいいけど」


セレア「烈火のライブがミシュランの超高級フランス料理だとしたら、ひじきのライブはジャンクフードのハンバーガーとコーラみたいな中毒性がある。勉強になるじゃろう。お主達のレッスンはそのあとからじゃ!」


ひとこ「はい!」