PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】タオナンの作戦

テイチョス「さて、何から話すべきか」


タオナン「難しい話はおいといて、なんで二位になれているのかが気になるわね」


紫電「アイドル好きのひーちゃんでも至近距離で気づかなかったんだろ?」


ひとこ「うん、テレビで観てたステージの上のこはねさんとは全く違ってたように見えたかも……。でも、それは烈火さんも同じだったから、生ライブで何か得意な事があるのかな……?」


セレア「いや、こはねは人間じゃ。正直に言えば、ライブに見所のあるタイプではない」


紫電「に、人間で二位になれたのかよ!?」


テイチョス「あぁ。去年の総選挙の際、最も取り乱して驚愕していた人物は、当時三位から圧倒的差をつけて二位を維持していた『桜木烈火』だったそうだ。発表の会場に居たディープなファンは、激しく動揺し声を震わせて逃げるように会場を去った烈火の姿を見て、こはねのアンチが急増する。出る杭は打たれる、という言葉通りの事が起きた」


ひとこ「そんな……」


セレア「早熟系アイドルの宿命じゃ。妾や烈火には長いキャリアと映えない時代を乗り越えてきた経験があり、それはずっと支えてくれたファンとの絆から出来上がってくる確実な人気。じゃが、今まで目立つことなく、かつ突然の準トップとなったこはねは、誰から見ても『ずる』をしたとしか見えないじゃろう」


タオナン「そうね……悪いけど、才能も突出してないし目立つこともないアイドルが、高い地位に上がるとしたら……これはもう、ドレプロを揺すったか、枕みたいなことしか考えられないわ」


ひとこ「や、やめようよ、そういうこと言うの……!」


タオナン「ひとこ、落ち着きなさい。私は冷静に見てるだけよ。もちろん疑ってなんていないわよ。だけれど、そうでもしなきゃ説明がつかないじゃない。少なくともこはねのアンチは、私と同じこと考えたわけでしょ?」


紫電「事実がどうであれ、疑われたらそれまで、か……。嫌な話だけど、それ以上にこはねに驚くぜ。今までもずっとそういうこと言われてて、なおアイドルとして立ち続けてるんだもんな」


テイチョス「彼女が近年、アンチも減って認められてきている要因に、そのメンタルの高さが挙げられる。柚木こはねは元々幼い頃に両親が他界し、小学生の間は親戚に育てられた。だが、中学からは一人暮らしを始めており、両親の遺産を利用してドレプロに入団している」


紫電「……他のアイドルとは、覚悟が違うってことか」


テイチョス「いや、覚悟と言うよりは、自分の居場所を探しているような感じじゃったかのう。弱味を見せることはなかったが、練習中は生き生きとしていてもプライベートは非常に大人しい奴じゃった。親身になったプロデューサーが、毎日彼女の食生活を心配して弁当を届けていたそうじゃ。」


タオナン「惚れてるわね、そいつ


紫電ほっとけないタイプなんだな(チョロそう)(ブーメラン)


ひとこ「あ、そういえばDLショップの新台で困ってた時も、気づいたら口出ししちゃってました……」


セレア「大雑把で天然、ちょっと小悪魔なところが男子にモテる部分ではあるじゃろう。アイドルとは別で、な」


タオナン「で、そろそろアイドルとして成功してる理由を教えてくれてもいいんじゃない?焦らしすぎよ!早く教えて!


テイチョス「タオナン、焦る気持ちはわかるが、先程から君の態度は二人から心配されている可能性がある。順を追って話そう」


紫電「俺も、今日のタオはちょっとおかしいと思うぜ。何か隠してる……。俺たち、友達だろ?」


ひとこ「タオちゃんが一緒にここに来てくれたってことは、私たちにも関係があることなんだよね……?私、ちゃんと聞きたいな」


タオナン「……ご、ごめんなさい、心配かけようと思った訳じゃないの。わかったわ。順番ね、順番」


セレア「タオナンは何か策があるんじゃな。それも、お主たち二人の協力が必要な……。うむ、話を続けよう」


テイチョス「……ひとこ。君が彼女と接触した際、何か不思議な事が起こらなかっただろうか?」


ひとこ「え?あ、えっと……不思議っていうか、ちょっと心見透かされちゃって、泣いちゃったっていうか……」


紫電な、何っ!?(ひーちゃんを泣かせた!?!?)


タオナン「泣くって、ちょっと!何されたのよ!!ことと次第によっちゃハイエースで……


ひとこ「ち、違うの!!……無理してるでしょって言われて、その……慰められて、泣いちゃった……」


紫電「ひーちゃん……(慰めるのが正解だったのか……たい焼きはミスだったかも……)」


テイチョス「やはり、彼女は『シックスセンス』を持っている可能性が高い」


タオナン「シックスセンス?お化けが見えるとかいう…あれのこと?」


セレア「それも指すがのう、いわゆる『予知能力』めいたものの事じゃ。見えないものが見える、箱の中身を当てられる、暗号を読み解ける、予知夢を見る、占うことができる…といった、人知の超えた『運』や『勘』を持つ者を指す」


テイチョス「シックスセンスは種族固有の能力ではなく、一種の「異常」だ。精霊や妖怪のように元々能力を持つものには不要な産物であり、我々アルファには現在の技術では搭載不可能である高度な技術。彼女は、私が想定するところ、『読心』のシックスセンス保有していると思われる」


タオナン「ど、読心!?」


紫電「相手の心を読めるってことか!?そ、そんなんズルいじゃんか!」


セレア「流石は名家のアルファじゃな……じゃが、シックスセンスを持っている人間には、同時に様々なデメリットが付きまとう。こはねは、恐らく全ての心を読心することができん。なんとなく察するレベルじゃろう」


テイチョス「こはねのファンは皆、『自分の事を誰よりも理解してくれている』と語る。普通は逆だと思うが、こはねはファンの気持ちがわかる、深く入り込むことができるアイドルだと予測できる。つまり、一度でも対面する機会さえあれば、『魅了』することが可能だということだ。これがこはねの人気理由だろう」


ひとこ「こはねさん……実際会うと凄いです。まるでお姉さんのような……あったかい雰囲気の方で、甘えたくなるようなきもちが湧きました……」


紫電「うーん、なるほどな。ここまで聞くと、こはねはむしろどんなアイドルよりお客の目線に立って考えてるってことだよな」


タオナン「烈火はカリスマで勝ち上がってきてるから、ファンからは憧れの目線で見られているけれど、こはねはその逆でファンとの共感でアイドルになれているのね」


テイチョス「そうだ。アイドルとして何が正解なのか、そういう決まりはない。時代が時代ならば烈火は不動の一位にもなれるだろうが、スターとオーディエンスの距離感が縮まってきた今の世代でこそこはねのようなアイドルが輝くこともある。やり方は沢山あり、君たちは君たちにしかできないやり方でアイドルに向かえば良い。」


セレア「(うーむ、このアルファ超有能じゃのう。ドレプロPに勧誘したいレベルじゃ……)」


テイチョス「そしてその方法をタオナンは、自分のため、そして君たちの為に、先程まで私と考えていた


タオナン「て、テイチョス!!

 

紫電「タオ……!俺たちの為に考えてくれてたのか……」


ひとこ「タオちゃん……!!」


タオナン「や、やめてよ、これは、その……私の為でもあるからよ……。烈火のライブを見て、私たち三人のそれぞれの欠点を見直したの。良いところが多少あったとしても、はっきり言ってそれじゃ練習したってアイドルとしてやってけない。私たち三人とも、特例で入ったようなものだから」


紫電「ま、まぁ……事実、俺はセンス皆無だし、ひーちゃんは打たれ弱いところあるし……タオは凄いもんな、


ひとこ「うん


タオナン「うるさいわね!!一般的じゃないだけよ!!でも、同時に良いところをあげれば、私はリーダーシップと勝ち気なところ、紫電は鬼としての体力や逆境根性、ひとこは安定した総合能力。これらは大きなアドバンテージであり、私たちはこの一点で選ばれたアイドルなんだから他者に遅れをとることはまずないわ!」


セレア「(恐らくテイチョスの言ったことを丸々言っておるのじゃろうが、堂々と胸を張る度胸は研究生の中では比較にならんほどのものじゃ。紫電のアホマイペースさや体力も同じく。ひとこは、目立たないというだけで総合平均の偏差値は実は首席。故に代表に選ばれている。目立たせてあげることができればこやつは……)」


タオナン「だからね、私は考えたの。でっかいことは私がやる。大変なことは紫電がやる。そして私たち二人で、ひとこの歌を盛り上げる。つまり……」


ひとこ「つ、つまり……?」


紫電「もしかして……」


タオナン「私たちは『三人ユニット』で天帝を目指す!!どう!?完っ璧でしょ!?


ひとこ・紫電「「えぇぇぇぇぇぇ!!!!????」」

 

セレア「……お、お主の入れ知恵か?(ユニットで天帝目指す者など流石に前例がない…)」


テイチョス「……タオナンはアルファの予想を軽々と上回る。常識は通用しない」