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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

『代理人』

 この娘は中々に使い勝手が良い。私に対しまだ一言も発していないが、娘の意思が理解できる。『これ』がこの娘の『呪詛』だろう。


 声帯を使わず、かといって脳や精神に干渉するわけでもない。テレパシー能力もないが、この娘を『感じる者』には『意思が伝わってしまう』。つまり、この娘は『伝達』の呪詛を持ち合わせるアルビダだ。これは、敵に回せば厄介なことこの上ない。その上、他者の意思も筒抜けになっている。私は隠す必要もない為気にも止めていないが、彼女は言葉という曖昧な物より遥かに高度な次元で相手の伝えたい内容を察知してしまう。


 例えば、私が喉が乾いたと思えば、振り向いてこの娘に伝える前に水を汲みに行っている。言葉で説明するのも難しい内容ですら、完璧に把握する。私が理想とする温度の水を持ってくる。そして私は娘から意思を察する。より高い次元で、だ。内容から察するに、『26%程の疲労』を感じているらしい。この26%とは、私の主観で情報を処理した際に現れた数字だ。私はこの情報を、『察知させられる』というわけだ。


 私は私が喋るときに余計なノイズが混じることを、一般的に見ても過剰なほど嫌っている。この娘はノイズをたてることはない。所有することに多大なメリットがある。この娘には死ぬまで働いてもらうことを命令した。そしてこの娘は、それをかなり高度なレベルで把握し、承諾した。

 


━━私はこの娘を『proxy』と名付けた。