PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

モスサターニアの赤子

突然だけど私クロマはガーナ元国王に呼び出された(まあ王経由でなんだけど)
すぐに家から崖の方に出てその下に居たジャバウォックに乗ると
風に飛ばされないように帽子を深く被り直し
背に鞭を一発振るってドレスタニアへと向かった


レイリ「信頼に足る人物かどうか」


ガーナ「世界各国の生物を手なずける女性だ。この手の件なら彼女に勝る適任者はいないだろう。改良されたサグヌ草の名産地でもある」


レイリ「人柄をみて決めたい」


扉がガチャアと開けられる


クロマ「ちーす、クロマでーす。」


クロマがスタスタと入ってきた


クロマ「どうかしましたかガーナさん……と、牧場の娘さん?」


レイリがいることに少し疑問を覚えている


レイリ「…ファンキー」


ガーナ「おぉ、急に呼び立ててすまない。急を要することでな…。最近世間を騒がせた蛾の化け物の卵が…」


レイリ「里親を探してる」


レイリは少し気持ちを逸らせて、話を遮って用件を述べた


クロマ「………里親ね、その子は昆虫型かな?」


レイリ「レイリと同じモスサターニアの幼体…。成長が異常に早い変わった子…。お腹いっぱい食べたら繭に入り、多分この早さなら数日で羽根を持つ少年少女のような見た目に羽化する…。」


レイリが抱いている蛾の赤ちゃんは、不思議そうにレイリとクロマを見ている


クロマ「数日ね。お腹いっぱいといってもどのくらいの量なのかな?」


赤子のところへ足を進めながら聞いた。


ガーナ「我が国のサグヌ草は医療用として大量に栽培されていたのだが、三時間程で全滅してな…」


レイリ「種にもよる…。レイリは大型だから一日三本の木の葉を食べ、約3ヶ月で繭に入った。この子もやや大型で、繭まであと三日程…。同じ量を食べなきゃ羽化できない」


クロマ「全滅はしないだろうけど念の為栽培数を増やすように王に言っておこうか。」


レイリの方を向く


クロマ「ところでレイリちゃんだっけ、個人的な条件があるんだけどいいかな?」


レイリ「できることならなんでもする…。」


ガーナは冷静に話そうと思い珈琲を作って飲もうとしたが、塩を入れたらしく、人知れず流しで噴射している


クロマ「時折会いにチュリグまで来てくれない?寂しがりそうだから」


レイリ「もちろん…。チーズも持っていく…。」


ガーナ「元々毒のない種だそうだ。万が一のことだが、あの蛾の影響で燐粉に毒素が残る可能性もある。注意してくれ」


レイリ「卵のうち3割しか生き残らない身体の弱い種族…温度などにも気を付けてほしい…」


クロマ「温度管理や毒(仮)に気をつければいいんだね。ストレスにも弱いのかな?」


レイリ「本来は弱い…。でもこの子は泣かずに笑うことの方が多い強い子…。もふもふに育つ筈…」


モスサターニアの容姿の良さはもふもふ度で決まるらしい


ガーナ「この種は現在レイリしか生存確認されていない絶滅危惧種だ。苦労をかけるが、君にしか勤まらない…」


クロマ「それくらい大丈夫だよガーナさん。精神的に強いなら全然いけるね。うん。」


というかする前提で質問してたし、と付け加えながら赤子を撫でている
赤子は短い六本の手足でクロマの腕を掴む。
楽しそうに笑っている。


レイリ「…目が覚めたとき、伝染病でレイリしかいなかった。また同種に会えるとは、思わなかった…。父や母と飛ぶことがレイリの夢だった…。クロマにお願いする…。」


同じく撫でた。


クロマ「いいけどそのかわりさっきも言ったけど定期的に会いに来てねー」


よしよしと言いながら撫でている


レイリ「必ず…!」


ガーナ「良かった、これで安心だな。赤子は可愛いものだ…よしよーし…」


ガーナが手を近づけると、凄い勢いで泣き出す赤子


レイリ「!また泣かせた…!すっこんでてほしい…!」


ガーナ「えぇ!?なにもしてない…」


クロマ「雰囲気とかに敏感なのかねーよしよし」


撫でている


ガーナ「やはり泣くような雰囲気なのか…私は…」


いつになくショックをうけているガーナ


レイリ「よければこれからチュリグに繭の環境を整えにお邪魔したい…。」


既に完璧に宿泊準備を整えていたレイリ


クロマ「全然大丈夫だよ、引き渡した途端に泣かれたら嫌だし一緒行こっかー」


丁度よく外からジャバウォックの咆哮が聞こえた


レイリ「わかった。ありがとう…。」


全員で外に向かうと、ジャバウォックを見た赤子が嬉しそうに手を伸ばした。恐怖はないらしい。


ガーナ「(もしかして加齢臭とか出てきたか…?)」


これは将来有望だ、とクロマは小声で一人言を言い、先に赤子をいろいろと警戒しながら乗せた


ガーナ「ハサマ様によろしく言っておいてくれ。」


やや遠巻きから脇をしめて手を振る。


レイリ「牧場も留守にする。ガーナ、頼んだ。」


ガーナ「あぁ、チビマスク達に管理させる。大丈夫だ。」


レイリは微笑むと、ジャバウォックと共に大きな羽を広げて飛び上がった。
ガーナは国境を越えるまで見守ると、そそくさとシャワー室に向かっていった…

 

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