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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

サバトファイル「コッペリアの爆弾ピエロ」

解剖鬼調査ファイル

○月○日
蛾の怪物に捕食される
腹のなかは足首まで浸かる粘液で満たされた広い空間
明らかに異常なほど広い空間から、少々強引だが異世界に飛ばされたと判断する。
地平線が描かれるほどの空間であり、上から木材や死体が降ってくるがそれ以外は何もない。
かなり歩いてみたが、振り替えると最初の位置にいる。
切り裂いて出ようにも壁がないことから、唯一の希望は地面にあると推測した。
切り裂いてみると、凄い早さで元通りになってしまうが、肉のような物質でできている。
回復力が弱まることに望みをかけて、落ちてくるガラクタで定期的に切り裂いて観察する事にした。

○月○日
だと思うが、日付を判断する手段がない。
なぜかこの空間にも太陽のようなものが浮かび上がるが、目算から15時間程度の周期だ。
感覚が惑わされて正確な日付かどうか、自信が持てない。
地面をえぐってみるとやや回復が遅くなっている。出れる可能性が出てきたが調子に乗ると肉にとりこまれそうだ。もっと様子を見ることにする。
地面にばかり気をとられていたが空はどうか。
貴重な閃光弾とワイヤーを無駄にしたくないので躊躇っていたが、髪が痛んでいく事に焦りを感じている。

○月○日
今から閃光弾とワイヤーを使用する。
念のため先にある程度書きまとめておく。
まず地面の液体だが、弱いアルカリ性でできている。
てっきり蛾の胃酸かと考えていたが濃度が弱すぎる。消化に使うものではないだろう。
恐らく、炭酸水素ナトリウム。つまるところ重曹
缶詰を作る際の皮むきよろしく、単に汚れを落とすものと思われる。
髪は痛むがマスクはツヤツヤだ。
酸素濃度は薄く、激しい運動は出来ない。
マスクをつけていると尚更苦しいが、はっきりいってこの空間は耐えがたい匂いが立ち込めている。
外すわけにはいかない。
今から閃光弾で空を照らす理由だが、太陽的なものが現れてこの空間を赤く照らすも、空は常に星が二つ見えるだけだ。
○星から見た風景のように、空を見ると日中と思われる瞬間も宇宙が見える。
と、比喩してみたが別の星からの視点のことなどカルマポリスの妄信的な学者か頭のおかしいSF作家にしか伝わらないだろう。
念のため星の名前は潰しておく。私も参ってきているようだ。


(次頁に走り書きで書かれている)

ほしではない目だ目がそらにある
くちからふねやしたいがはきだされている
女か
ピエロのようなメイクをした
ずっとみていたらしいこちらしかみていない口もとがつりあがっている
わたしがみてからつねにかおが見えている
おりてきているいまからどうぐをさがしてじめんをほる
以上


ガーナとの会話記録:エリーゼ纏め

その後のマスクさんは、死に物狂いで地面を掘ったと語っていました。
空からのピエロのような女性はゆっくりと降りてきて、マスクさんに一礼し、喋りかけてきました。
わざわざ声帯をいじって再現してくれた声を録音しています。
書き写しますが、カセットはカルマポリスで保管されました。


カルマポリス産、呪詛式カセットテープからの音声
『どうもありがとうお客様。アナタが観たいと言ってくださったお陰で舞台を開くことができました。お題目はコッペリア。お気に召しましたら次からはお好きなときに壊れかけの玩具をご覧くださいませ。いつでも舞台を開きます。今宵の舞台は妖怪のお腹の中、さあさお手元にハンカチを。壊れかけの人形に、どうぞお情けの拍手を望みます。』


ピエロの話が終わると、死体や壊れた機械、玩具の類いのものが楽しそうに踊り始めました。
ひとしきり踊った後、すべて例外なく爆発したそうです。
爆発の規模は人を絶命させるのに充分な程で、とにかくゾンビのように近づいては絡み付いてくるとのこと。
そして、爆発すれば消滅するそうです。


会話の最中、ドレスタニア王室の壊れかけた棚をペストマスクさんが観ると、突然動きだし爆発しました。
幸い身をかわして全員無事でしたが、棚は確実にガーナ様の元へ真っ先に向かっていったように思えます。


ガーナ様の考察

・「サバトゲート」を産み出すタイプの完全体のサバトに間違いない。
・条件を語ったのは、ペストマスクに観測された為。復活するときの基盤が解剖鬼による発見。
・幸い他の者に姿を視られていないため、爆破ゾンビは現れない筈。
・蛾の素体はサターニアの民族というだけで接点は無いと思われる。
・先ほどの爆発から、「観測者が壊れかけの何かを見た状態でピエロを連想すると爆発物に変わる」のではないか。
・その壊れかけの何かは、生物でも機械でも、棚でも該当するが、小さな人形等に反応しない辺り、もしかすると爆発物の「中」にサバトが現れているのかもしれない
・対処法はどうにかして一時的にでもピエロの記憶を失うことだろう。
サバトの呼び名を「コッペリア」とする。


ガーナ様曰く、次に巨大生物の中に現れたら、また多くの優秀な人間を取り込み、自分を観測させるかもしれないそうです。
爆弾魔が数多くいれば、それだけ被害を与えられる。
サバトと同様、認知させない事。