PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

ハサマ王と竜人ジャスパー ドレスタニアでお食事

竜人のジャスパーはどこかの森の、木が疎らで日差しがほどほど に差し込む地面に寝転がってダラダラしていた
すると上空に竜巻が見えて、その中には人影が見えた。


ジャスパー「おん??……何だありゃ。ガキが竜巻の中にいるな。ふんふん。……へー、面白そうだ」


ジャスパーはニヤッと笑うと、起き上がる。


ジャスパー「ちょっくら世間話でもしに行こうかね」


フンッっと力むと、背中の羽が竜化する。
ジャスパーは翼をはためかせるとハサマ王の所まで一気に上昇した。
ハサマは突然現れたジャスパーに無言で目を輝かせている


ジャスパー「おいボウズ……?ボウズ、か?もしかすると同い年くらいか??雰囲気がただのガキじゃねえしな」


ジャスパーはハサマ王の手前で止まって首を傾げている。


ハサマ「君いくつなの?ハサマは二百年前くらいには王やってたけど」


ニコニコしながら答える。


ジャスパー「あー……?は、今二百年つった?そのツラで??」


眠そうだった目をカッと開いた。
爬虫類の目なので少し怖い。


ジャスパー「はぁ〜、すげえやつがいるもんだ。俺の年は50超えたあたりからめんどくさくて数えてねえし、途中で何回か休眠期になったからなあ……まあ200は超えてんじゃねーの?」


ハサマ「よく言われるよー」


見開いた目については特に何も思っていないようだ


ハサマ「まあ詳しい年齢とかは忘れちゃったけどねー」


ジャスパー「おう!じゃあだいたい同い年って事だな!!」


バシっとハサマ王の背中を叩こうとしたが、種族的な威力の加減ができそうになかったためギリギリで手を止めた。
竜人は通常、体格の関係で鬼より馬鹿力であり、硬い鱗に覆われていて丈夫で、スキンシップも過激なのだ。


ハサマ「叩いても大丈夫なんだけどねー」


ハイタッチで返すハサマ


ジャスパー「お、おう……」


ジャスパーはそっと手を差し出した。
ついでに握手もしてみるハサマ。


ジャスパー「手がちっちぇーしめちゃくちゃやわこいな…………」


ジャスパーはハサマ王と握手した手を不思議なものを触ったような顔でにぎにぎしている。


ハサマ「うん、見てのとおり小っちゃいよー」


「(グギョオオグルゴゴゴ)…………」


唐突に獣のうなり声のような大音量が響く。
ジャスパーの腹の音だ。
ハサマは何の音か一瞬考えたが、ジャスパーの表情から空腹を悟る。
困ったときのドレスタニア宮殿食堂へ、ジャスパーを連れて行くことにした。

 


~ドレスタニア宮殿食堂~

 


食堂の料理長「これはハサマ様じゃないですかい!そちらは…ほほぉー!!竜人!!」


ハサマは食事しても良いかたずねる。


料理長「勿論ですぜ!竜人の舌を鳴らすのが昔から目標だったんで、ちょうど良い!!たらふく喰ってってくれな!竜のあんちゃん!!」


旦那モドキ「タマネギッ!ハヨッ!ハヨッ!」


料理長「チビ共!今日はお前らより喰う客人だ!気合いれろよ!!」


旦那モドキ「ガッテンッ!タマネギハヨッ!」


料理長「今の食材で俺の全力を注ぎこむなら、ラーメン、カレー、ハンバーガー、ピザってところか。片っ端から持っていくから、席で待っててくだせぇ!!」


数分後、テーブルには業務用中華鍋より大きなどんぶり(?)に20玉はあろうかというネギ醤油チャーシューメンのジャンボ餃子50個セットを皮切りに、フライパンサイズのチーズインハンバーグがダブルと、10合の米に約5000ccのビーフカツカレー、ホットケーキのように重ねられたLLサイズ具沢山の四種類、クワトロのピザ6枚が並ぶ。
ハサマの前には、ミニサイズのピッツァマルゲリータが用意された。
ジャスパーは臆する様子もなくそれにがっつこうとしたところでふと気がついた。


ジャスパー「あれっ?自己紹介してなくね???」


ハサマもやっと気がついたようだ


ハサマ「そういえばそうだったねー」


ジャスパー「俺の名前はジャスパー。お前は、たしかハサマとか言ってたよな」


ハサマ「ハサマだよー」


ジャスパー「うんうん。じゃあ食うとしますかね!!!」


そう言うとガツガツと食べ始めた。
みるみるうちに食べ物が減っていく。
質量保存の法則がおかしい。
ちなみにラーメンは勿論完飲である。
ハサマは気にしないでピザを食べきった。ジャスパーを微笑ましく見ている


ジャスパー「もぐもぐ……うめえな!!ばくばく……お代わり貰えねえ?」


あっという間に完食して少し申し訳なさそうに聞く。
ハサマは何の不満もなく承諾し、お代わりと自分の分の飲み物を頼んだ。


ジャスパー「お!オレもなんか飲み物欲しいんだがいいか?」


厨房を見ると旦那モドキの数がいつの間にかとんでもなく増えていた。
第二ラウンドに突入する。この日、料理長は人知れず、歴代のドレスタニア料理長の魂を口寄せするシックスセンスを発現させた。


届いたお代わりもあっという間に平らげたジャスパー。
届いた飲み物(樽)を一気飲みする。

ジャスパー「食った食った〜〜。あー、こんなに腹一杯になるのは初めてだなあ。竜人ってのは大食らいでいけねえ。……飯おごってくれてありがとよ!」


ハサマのミニマルゲリータ(350円)込みで大体138.5人前である。
業務用19リットルのミックスジュースは400mlジョッキ換算で大体48杯1万2000円と、ハサマの250mlのフルーツ牛乳1杯100円。
8万2450円のお会計。


ハサマ「どういたしましてー。」


ハサマは下がっていく食器をみながら微笑む。


ジャスパー「う〜ん、なんかお礼してえんだが生憎何も持ってねえんだよなあ……む!そうだ。いいものがあった」


ごそごそとポケットを漁るジャスパー


ジャスパー「ほら、これやるよ」


手の中にはハサマの手のひらにちょうど乗るほどの大きさの赤い鱗があった


ハサマ「鱗かあ。ありがとね」


ジャスパー「あ〜、……それ、ただの鱗じゃなくてだな。一回だけ攻撃を防いでくれるお守りみたいなもんだ。……まあ、お前なら大抵のやつは相手にもならないだろうけど。売ったらそれなりの値にはなると思うから、今回の食事代の足しにするなり、加工して装飾品にするなり自由に使うといい」


ハサマは少し光にかざしてみてから、ポケットにしまった。
同じように思いついて、反対のポケットから緑色の御札を取り出し、ジャスパーに渡した。


ジャスパー「え?飯のお礼だって言ってるのにまた貰ってちゃしょうがないだろ!……まあ、どうしてもっていうならもらうが」


札の効果はハサマ王を一回だけ呼び出す消耗品のお助けアイテムである。


ジャスパー「は〜、すげえな」


まじまじと札を眺めている。


ジャスパー「大事に取っとくわ」


大きい手と爪で破かないようにそーっと折ってポケットにしまった。
窓を見るといつの間にやら外は夜。
そろそろ帰るかと二人で席を立ち会計を済まし外へ出た


ハサマ「夜は危ないから気をつけてね」


ジャスパー「お前もな」


別れを告げるとそれぞれ反対方向に空へと発った