PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【ifSS】ヒーロー団体敗北ルート

ダンテ「遂にやった、遂にやった!!」


ひたすらに遂にやったとつぶやく男が一人。


ダンテ「壊した、壊した壊した!!」


目の前の破壊された人がいたであろう大きな国の代表的な建物。
それを壊した喜びで、迫る人影と白夜には気づかなかった。


▼ やあ、ダンテ君 
▼  遊  ぼ  う  か

 
というノイズとエコーがかった声が耳元で聞こえた


ダンテ「遊ぶ?」


ニコリと笑う。


ダンテ「遊ぼう、遊ぼうか」


壊せるならなんでも壊したいダンテは狂った笑顔で答えた。
その瞬間ダンテの意識が暗転した


ダンテ「……」


ゆっくりと起き上がる。


ダンテ「俺は誰だ?ここは何処だ?アイツは?」


ぼそぼそと呟く
急いで外に出る。全ての光景と全てのものが記憶にない ひとけが無い


ダンテ「ここは何処だ!分からない」


慌てて空を見渡したり進んだりを繰り返す


ダンテ「分からない誰だ何処だどうしてこうなって目的は何だ俺は一体」


頭を抱えて走る。無意識に足は破壊されたヒーロー団体へ進んでいった


ダンテ「あれは何だ…あれは何だ」


団体はどの状態でもダンテには認識不可能だった


ダンテ「…俺は誰だ…」


男はとうとう泣き出した。記憶に自身と全てが無い。


ダンテ「俺は誰だ?」


男の泣きは虚しく響く
三発の矢印の矢が男に向かって飛んでくる。

ダンテ「かはっ!?」


急に身体中に痛みが走る。それはもはや耐えられないほどの痛みだった。


ダンテ「がっ…!」


耐えようとするもののあまりの痛さに叫び声を上げる。その場にただ響く。


ダンテ「ぐっ!」


矢印が男を地面に縫い付ける。


ダンテ「誰かいるのか誰だお前は誰だァアア!!」


痛みの叫びと共に大声で呼ぶ


ダンテ「ぐ…う゛…!!」


歯を食いしばって耐えている。泣いている。


ダンテ「俺は誰だ…」


様々な事が合わさって泣いている。異常の連続に耐えられなかったようだ
縫い付けていた矢印が唐突に消える。


ダンテ「…何だ…」


ダンテは状況を理解出来ていない。ゆっくり立ち上がる。
ただとにかく立って壁によりかかり、泣いている。


よりかかっていた壁が宙に浮く。


ダンテ「…!?」


壁から急速に離れる。


ダンテ「何だ?何だ!?知らない」


逆に怯えて腰を抜かしている
壁はダンテの近くの地点に叩きつけられて壊れ一部の破片が飛来した


ダンテ「!!」


破片から逃げるが刺さる。痛さで倒れる


ダンテ「……もう嫌だ」


弱気に呟く。わずかな笑い声が響き渡る。


▼ つまんないなー


ダンテ「……!!そうだ、俺はダンテ」


急速に記憶が戻る。


ダンテ「アイツのせいか…!遊ぼうって言ってから、俺をどうしたいんだ…!」


▼ くすくすくすくすくすくすくすくす


ダンテ「アンタか!!出て来い!!」


▼ 既に出てきてるけど


ダンテ「とうとうあの団体を潰せたのに…貴様邪魔しやがって!」


観測者は無視して攻撃を続ける。


ダンテ「っぐ!」


受けて派手に吹っ飛ぶ


ダンテ「貴様ァア…!!」


▼ くすくすくすくす


ダンテ「許さねぇ!何処までも追いかけてやる!オレをこうして楽しいかァ!!」


ブレスを吐く。


▼ 楽しいよ? 


通用していないようだ


ダンテ「何故だ!オレは記憶が消されたらと…毎日怯えているというのに!記憶が消されたらと思うと死んでしまいそうなのに!」


▼ 面白いから何回でも消してあげるよ


ダンテ「…やめてくれ!」


▼  や め な い よ


ダンテ「やめてくれぇえ…!!」


泣き続ける。


ダンテ「何もかも忘れるのが怖い 全てを忘れるのが嫌だ そう怯え300年生きてきた それでも消すのか…!?」


▼  面 白 い か ら ね


ダンテ「そんなに、人の恐れることをするのが、面白いのか…」


▼ うん 


ダンテ「…人じゃねぇ 鬼でも精霊でも妖怪でもアルファでもハーフでもねぇ」


ぽつりと呟く


ダンテ「何でだ…何でだ…!!」


▼ くすくすくすくすくすくすくすくす


ダンテ「……」


ダンテ「なんでだ、なんで俺は…こんな目に…裏なんて見なきゃ良かった、見なきゃ良かった…」


▼ 後悔しても遅いけどね 


▼ くすくすくすくすくすくすくすくす


ダンテ「…どこかへ行け。オレは記憶を整理する…」


▼ くすくすくすくすくすくすくすくす
▼ くすくすくすくすくすくすくすくす
▼ くすくすくすくすくすくすくすくす
▼ くすくすくすくすくすくすくすくす
▼ くすくすくすくすくすくすくすくす
▼ くすくすくすくすくすくすくすくす


ダンテ「……もうオレは……」


意識がゆっくり闇に落ちる。もう二度と目を覚ましたくない。そう思いながらダンテの意識は闇に飲まれていった…