PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

エクレア

エリーゼはハサマ王が新しく手元に置いたというサバトを見るべく、チュリグの城へと向かっていた。
突然、道中で気配を読み取ったエリーゼは周囲を見渡すと、気配より風上に位置取り目を配る。


エリーゼ「……まだ王宮じゃないわよ?」


弓を出し、引き絞った。
月明かりを背に黒いスライムが伸び縮みを繰り返していた。


エリーゼ「随分生き生きしてるじゃない。良かった、あれがハサマ様のサバトね」


チュリグの地に上手く定着してる様をみて瞬時に飼い慣らされたものだと察したエリーゼ。弓はしまわない
エリーゼが見たサバトとは別に、恐怖で包まれた殺気を放つ人の気配がする。


「な、なんで…この国に本物が……!」


エリーゼは建物の上から眺めると、腰を抜かしたローブの男が、魑魅魍魎に囲まれて多分魔法とか出る電気の杖をブンブン振っていた。
黒いスライムは触手を形成しその先に目玉を出現させると男と魑魅魍魎の方向にヌッと伸ばして見ていた


「な、なっ!!」


男は杖を落とした。


「クソ、仕方ない…!公園で35年間毎日修行して会得した対チュリグ国用の俺の呪詛を見せてやる…!!ぬおおおぉぉぉ!!」


紫色の光が男を包むと、男は人差し指から恐ろしく強烈な光線を発射した


「○貫光殺砲!!!」


触手は蒸発したもののその光線ごと取り込んで食べた
そして自身を縮小し弾丸のように撃ちだすことによって男と魑魅魍魎の目の前に到達した。
さっきまで吞気に伸び縮みしていたと思えないほどに
その動きは音速を超えるほど素早かった
エリーゼは一部始終を見ていた。


エリーゼ「速い…目で追えなかったのは初めてね…」


射撃時の形状とソニックブームから瞬時に移動場所の推測、経験上物理的に可能な行動範囲を確認してから隣の建物に飛び、リボンに閉じ込めた風の加護を解放して姿勢を整えた。


「は…?どこに消えやがった?」


男は早すぎて目の前にいることに脳が追い付いていない。
黒いスライムはワニのような大きい牙の生えた口を形成すると取り巻きの魑魅魍魎も含めて一気食いした


エリーゼ「…あんまりテーブルマナーは知らないようね…。」


エリーゼは唐突に口笛を吹く。


エリーゼ「こっちよ、いらっしゃい」


リボンを結び直し、弓を閉まって呼んだ。
口笛でようやくエリーゼの存在に気がつく


エリーゼ「殺意はないわね。ここまでこれる?」


楽しげに手をパンパン叩いて呼ぶ。
再び音速を超える速度でエリーゼの目の前に到達した
エリーゼは少しだけ驚いてから両手で顔らしき部分をタッチした。


エリーゼ「捕まえた。エリーゼです、よろしくね♪ご主人様はどこ?」


手に泥が付着しても構わず撫でた。
上空に新たな気配と竜巻が


エリーゼ「いい風ですね、ハサマ様。ご機嫌麗しゅう。」


ドレスタニ挨拶。


ハサマ「やっほーエリーゼちゃん!」


エクレアはエリーゼから泥ごと一旦離れる
エリーゼは戻っていくのを見守る。
上空から光線にも見える紫の雷が放たれると黒いスライムはそれを喜んで一気食いした。
エリーゼはその光景を笑顔で見ていた。
完全に思考停止をしている。笑うしかなかった。
思考停止をしているとハサマ王がエリーゼの目の前に移動してくる


エリーゼごきげんよう、ハサマ様。いい満月の夜ですね」


見なかったことにした。笑顔である。


ハサマ「そうだねー。思考停止してたけど大丈夫?」


小っちゃくなった黒いスライム(女性の姿に変形している)を肩に乗せながら


エリーゼ「えぇ、大丈夫です。オホホ」


淑女が明らかにごまかしをする時の笑い方。


エリーゼ「その子がハサマ様のサバトでしょうか?よくなついておりますね」


ハサマ「そうだねー。とりあえず王宮行く?」


エリーゼ「その前に…」


エリーゼは弓を構えた!


エリーゼ「お食事の仕方、キチンとしなさい。良いですか?食べるときは『いただきます』ってきちんと言いなさい。はい一緒に!『いただきます』!」


ハサマのサバトの食べ方にもの申すエリーゼ


『イタダキマス』


片言
ハサマ王はなんだか苦笑している


エリーゼ「良くできました♪」


エリーゼは雷を結晶化した翡翠を取り出すと、弓で緩めに射出した。
飛びながら雷電に変わっていく
サバトはそれを高速で食べた


エリーゼ「『ごちそうさまでした』も。はい!一緒に!!『ごちそうさまでした』」


こわいママの顔をしている。


『ゴチソウサマ』


単純な言葉しか話せないらしい


エリーゼ「良くできました♪いい子ね。お待たせしました、それでは王宮に参りましょう。」


上機嫌である。

_チュリグ王宮_


エリーゼ「夜は静かですね。我が国とは大違いですわ」


ハサマ「そっちはあまり静かじゃないのかぁ」


エリーゼ「おばかさんが二人もいますからね…」


ハサマ「ショコラ君とメリッサちゃん?」


エリーゼ「ご名答」


フフっと笑う


ハサマ「ところで何か質問あるかな?」


エリーゼ「んー、そうですね。その子、お名前はつけたのでしょうか?」


ハサマ「つけてないよー」


エリーゼ「名前は大切です、ハサマ様。彼女にもお名前をつけてあげましょう。立派なレディなのですから。」


情を抱いているようだ。


ハサマ「名前かぁ。どうしようかな」


エリーゼ「ちゃんと意味のあるものにしてあげるのがいいですね。この子の特徴。雷を食べ、稲妻のように移動するその姿」


エリーゼの頭に、似たような由来のあるお菓子が一つ浮かび上がった。


エリーゼ「そういえばそんなお菓子が我が国にありまして、なんの因果か本日お土産に持参しております」


いつのまにか持っている袋に保冷剤と一緒に三つ入っている。


エリーゼエクレール・オ・ショコラ。稲妻、という意味なんですよ。良ければ食べながら考えましょう」


ハサマ「それもそうだねー(名前長いなぁ)」


ムダにシックスセンス発動で思考が読み取れました。


エリーゼ「ご安心くださいみんな長いので『エクレア』って呼んでますよ。我が国は見栄っ張りなので、王の本名も長いですからね」


ハサマ「読まれちゃったかー」


あははと笑っている


エリーゼ「縮めると可愛い名前でしょう?空に浮かんでるこの子もエクレアみたいな形で可愛かったですよ」


ハサマ「じゃあこの子の名前エクレアにでもするー?」


エリーゼ「あら、可愛いですね!エクレアちゃん!」


エクレアちゃんは嬉しいのか伸び縮みしている


エリーゼ「ガーナにもお伝えしておきましょう。おめでたい日ですね、エクレアちゃん」


微笑んでいる。


『ワーイ』


ハサマ「ところでそろそろ帰る時間だと思うけど」


エリーゼ「そうですね。エクレアちゃんもドレスタニアが故郷ですから、たまにお連れください。夜中は港付近から入ってくれるだけで私とガーナが気付きますから、必ず入り口辺りの空から来てくださいね」


ドレスタニ挨拶


ハサマ「わかったーじゃーね!」

エリーゼはエクレアに小さく手をふると、王宮を後にした。
ついでにギリギリまでお店で洋服を買いまくっていった。