PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

シルフェ祭 ナツメとエリーゼ

エリーゼからのお手紙~


『雪解けも良く、暖かくなって来ましたね。お元気ですか。春と言えば、世間ではピンクの綺麗なサクラを思い浮かべますが、私の故郷では新たなる風を呼ぶお祭りがございます。よければ一度は是非ご覧になって頂きたく思います』

 


ナツメは丁度暇だったので行くことにした。
港で出会う。


エリーゼ「ナツメさん!ご機嫌麗しゅう。来てくださったのですね!」


スカートの端を持って淑女のご挨拶


ナツメ「暇だったので、来てみました。」


ペコリとお辞儀


エリーゼ「とっても嬉しいわ!丁度お祭りも一番賑やかな時期ですよ。さぁ、こちらに…」


手をスッっと軽く挙げると、シルクハットを被ったジェントルマンが馬車を走らせて来た。
馬車がいきなり来たことに新鮮さを覚えている


エリーゼ「長距離になりますから、途中途中で休憩しながら参りましょうね。」


中はふかふかのソファになっている。


エリーゼ「私の故郷、風の都シルフィール。元々は国でしたけれど、今はドレスタニアに統一され、地名となっております」


へーと感心している


エリーゼ「何もないので、祭事以外は帰郷しませんけれども、景色はドレスタニアで一番美しいと言われておりますよ」


その後も、ナツメの手にカメラを持たせ、広大な大地を眺めながら見える動物や景色をガイドしていく。
ナツメは窓の外を一生懸命パシャパシャ撮っている。


そんなこんなであっという間にシルフィールに到着した。
白い大きな風車と大草原の国。石造りの家と青空。風がそよそよと常に吹いている。
村の方へ続く道から、お祭りの屋台がたくさんたっていて、子供から大人まで賑やかに楽しんでいた。


ナツメは人が多いのが気になるのか、あちこちを見回している


エリーゼ「とても広いですから、はぐれないように気を付けて」


手を繋ぐ。


エリーゼ「お祭りですから、やっぱりまずはぐるっと食べ歩きしましょうか!」


子供のように楽しそうなエリーゼ。どれにしようかな、とわたあめやりんご飴など品定めしつつ見てまわる。
ナツメは手を繋がれたからか赤面している。リンゴ飴をじっと見ている。


エリーゼ「やっぱり、最初はりんご飴よね!」


エリーゼはりんご飴を二つ買って、ひとつナツメに渡す。


エリーゼ「はい、どうぞ」


ナツメ「ありがとうございます」


ナツメは大きくほお張って喋れなくなっている。
ゆっくりと二人で歩いていると、風の神(獅子舞みたいなやつ)を模した現地の子供の踊りが始まった。
エリーゼもりんご飴で喋れなくなっているので、ボディーランゲージで「観てみましょう」的な会話(?)をする。
太鼓と笛が心地よく響く


ナツメは踊りをじっと見ている
二人は座布団の敷かれた石造りの椅子に座ってりんご飴を食べながら観ることにした。
風の神を演じた子供が大きな風を起こす。


エリーゼ「こうして毎年、この国の精霊の子が神に加護を授かる儀式が行われます。今年の子も、無事に神様から気に入られたみたい」


微笑んでいるエリーゼ
ナツメは神について興味深そうに聞いてみる


エリーゼ「風の神シルフィード。正体はただの風。けれどもこの小さな国は風を味方につけて伝統を護り続けていたのです。精霊と人間が作ったこの国は、自然と共に生きる道を進み、平和を維持して来ました。私たちにとって風とは、神であると同時に母なのですよ」


優しい口調で説明。
感心していたが誰かを連想したようだ


エリーゼ「そうそう、こんな言い伝えがあります。嵐が巻き起こり、厄災によって国に破滅をもたらされた頃、台風の中に子供が現れた、と。白い髪、白い肌のその子が手をかざすと嵐の雲は遠くまで飛ばされ、後にその子供はシルフィードの人の姿である、と語り継がれました」


エリーゼも誰かを連想して笑う。


ナツメ「………王………」


エリーゼ「さ、食べ歩きを再開しましょう!」


二人はその後もいろんな屋台で伝統料理やお菓子を食べたり、射的(弓矢)や巨大凧揚げ、立体迷路などなど独特なお祭りを楽しんだ


終わる頃には十分楽しめたようで、二人ともホクホク顔になっていた
馬車に戻る前に、エリーゼが大きな広場の長い列にナツメを連れて行く。


エリーゼ「これはこのお祭りの最後の儀式です。ちょっとだけ我慢してくださいね」


20分くらい過ぎた頃、二人はシルフィードを模した白冠を被った精霊の長からかざぐるまを貰い、加護の力で風をうけた。
かざぐるまは風が止んでもくるくると回り続ける。
風を受けた二人はふんわりと身体が軽くなり、自由な気持ちになっていく。
ナツメも何だかよくわからないようだがご機嫌な気分になったようだ。


エリーゼ「とても満喫しましたね!ありがとう、久々に故郷で楽しむことができました」


帰りの馬車の中で撮った写真を観て会話しながら楽しく帰る。列に並んでいる間に馬車のジェントルマンが現像してくれていた(焼き増しまで。たまに祭り中ツーショットも撮ってもらったりしていた)
二人は港で別れる。エリーゼはまた会いましょう、とニコニコしながら別れを告げた。

船の中でナツメは一枚一枚写真を眺めた。
他国の祭りに参加したことは初めてだった為、とても新鮮な気分だった。
チュリグにつくと、チュリグの風が風車を勢いよくまわし、ナツメの事を出迎えるように肌をなでた。
自宅に持ち帰った風車を部屋に飾った後、今日の出来事を思い出しながら昼寝をした。


どこからか感じる気持ち良い風のおかげで、ナツメは深い深い眠りへと落ちていった。

 

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