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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

迷子の呪詛喰らいリリィちゃん

チュリグにて…

 


呪詛喰らい「うう……お腹減ったぁ〜〜…………」


骨の翼を持った少女がふらふらと地面にへたり込んだ。


ハサマ「道に迷ったー?大丈夫?」


ひょっこりとハサマが現れた

 

呪詛喰らい「んー……お兄さんだあれ?わたし、リリィっていうの!!」


リリィはニコニコしているが、顔色が悪い。


ハサマ「ハサマだよー。リリィちゃんどっか食べるとこいくー?顔青いよー?」


リリィ「んと、リリィ、お腹空いてるの。でね、その、よかったらリリィ、普通のごはん以外にもね、ちょっ
と元気(生命力)とかも分けてもらいたいの……」


申し訳なさそうにモジモジしている。


ハサマ「んーとりあえずご飯行こっかー」


ひょいとリリィを肩車する
元気についてはちょっとよく分からないようだ


リリィ「わわっ、た、たかいの」


慌ててハサマの頭にしがみつくリリィ。
今のところはされるがままになっている。


リリィ「お兄さん……?お姉さん…………?どっちなの?分かんなくなってきたの…いい匂いするの」


ハサマの髪の匂いを嗅いでいる


ハサマ「ハサマはどっちでもないなぁ。」


ハサマはそのままのんびりと歩きだした。


リリィ「どこに向かってるの?」


肩車の上であっちこっちをキョロキョロしているリリィ。
ハサマは、飲食店だよと答えた。


しばらくするとかなり活気のあるところに出る。
飲食店以外にも服屋道具屋宿屋などがあり、店の呼び込みや旅行客、買い物に来た主婦達で賑わっていた。
周りの国民は二人を微笑ましそうに見ている。


リリィ「わぁぁぁ!!すごい!!お店いっぱいなの!!これだけ人が居たら元気もらっても死なないの!!!
!!」


唐突に物騒な事を言うリリィ


ハサマ「あんまり物騒なことはやらないでねー」


やんわり釘を刺しながら、家族向けの飲食店に連れて行く。


リリィ「大丈夫、一人からいっぱいもらうと死んじゃうけど、大勢からちょっとづつ貰えばちょっと疲れるだ
けなの」


リリィ「!!いい匂いなの」


リリィのお腹が盛大に鳴った。


ハサマ「死んじゃう時点で駄目だからねー」


互いに向かい合っている形のテーブル席を選ぶと、ハサマは肩車を解除して、リリィをふかふかのソファーの方に座らせた。


リリィ「でも、もらわないとリリィが死んじゃうの……苦しいのはやなの…………」


リリィちゃんはしょんぼりしている


ハサマ「(あー死んじゃうのかどうしよー)何か食べたいものとかある?」


ハサマはメニューを広げて差し出す


リリィ「リリィね、教えてもらう前に一人ぼっちになっちゃったから、字がちょっとしか読めないの………し
ちゅーが食べたいの」


ハサマ「シチューねわかった」


ハサマ「(国民にしようかなーどうしようかなー)」


店員を呼んで、二人分のシチューを注文した。


リリィ「しちゅーなの!!!ずーーーーっと食べてない!!!楽しみなの」


まだかまだかとソワソワしている様子は普通の子供のようである
やがて、二人分のシチューがテーブルに置かれる。出来立てでいいにおいが立ち込める。
どう見ても熱い。
しかし興奮のあまり慌ててがっつこうとしたリリィ。


リリィ「はふっ、あっあつい、あついの。舌やけどしたの……でも美味しいの……」


色々な意味で涙目である


ハサマ「お水飲む?」


ほんの小さな竜巻で、リリィの口内のシチューを軽く冷ますハサマ。


リリィ「冷めた!!ハサマがやったの?ありがとうなの」


リリィはシチューを『竜巻ごと食べた』


リリィ「お水もらうの」


機械的な動作で水をあげたが、その光景にハサマは数秒間固まっていた。
その後、気にしないようにして自分の分も食べ始める。


リリィ「ハサマ、どうかしたの???」


リリィは不思議そうな顔をしている。
二人ともシチューを食べ終えて店を出た。


ハサマ「お腹膨れた?大丈夫?」


リリィ「お腹は膨れたの、美味しかったの。……でも元気もらわないとダメなの…………。ちょっとだけなら
死なないの。強い人ならへっちゃらなの。……弱い人には危ないの」


まだリリィの顔色は悪い
………そこに丁度よく婦人の財布を暴力的に横領して走る鬼が。


リリィ「あ!悪い人なの!!」


リリィがハサマと繋いでいない方の手をひったくりの鬼に手を向けると、手が真っ黒に染まり、指先が
鉤爪のようになる。


リリィ「いただきます、なの」


リリィが何かを掴んで食べるような仕草をすると、ひったくりの鬼がその場で倒れた。


ハサマ「元気食べたの?」


リリィ「食べたの、でもあの人は殺してないから死なないように調節したの。数日寝込めば元気になるの」


気づけばリリィの顔色はだいぶよくなっていた。


リリィ「悪い人以外からはあんなに沢山もらわないの」


ハサマ「そっかー」


頭を撫でながら再び肩車するハサマ


ハサマ「……とりあえず服屋にでも行く?」


リリィ「ん、お洋服選ぶのは楽しいの!」


リリィはニコニコしている。
さっきの捕食があまり怖がられなかったのが大きいようで、だいぶハサマに懐いている。


(…なお、財布をとられた婦人はしばらく硬直していたが、立ち直るとすぐにハイヒールで鬼の股間を蹴
り飛ばしていた。)


ハサマ「じゃあ服屋行こっかー」


二人はひとしきり休むと、服屋へ移動を開始した


リリィ「お洋服!!でもお金ないの……さっきごはんもらったのに悪いの……」


ハサマ「無料のもたまにあるから大丈夫大丈夫」


リリィ「無料なの!?」


ハサマ「たまにだけどね。」


めちゃくちゃ驚いているリリィ。
チュリグでは、大体の職人が暇つぶしに作っているのである


ハサマ「ところで国民になる?」


さりげなく勧誘するハサマ王。


リリィ「こくみん?どういうことなの??」


ハサマは少し考え込んでから答える。


ハサマ「おうちがもらえるよ」


リリィ「おうちなの?…………うーん…………」


リリィはお誘いに迷っているようだ


ハサマ「そんなに急がなくてもいいよ」


と言いながら服屋に入っていった


リリィ「かんがえるの」


リリィはハサマの後に続く。
服屋は生活観を重視したラフな品を中心に並べていた。


シンプルな洋服を見たリリィ


リリィ「あんまり可愛くないの……」


ちょっと残念そうだ


ハサマ「好きな色とかある?」


好みを聞きながらアクセサリーコーナーの装飾品単体を見せるハサマ。


リリィ「お花!かわいいの」


リリィは目を輝かせている


リリィ「好きな色……気分で変わるの。お花なら白がいいの」


ハサマは並べられている中から、マーガレットモチーフの腕輪を見つけ、手にとって見せた


リリィ「腕輪……かわいいの」


嬉しそうだ。値札にはノープライスと書かれている。


リリィ「もらっていいの??」


チラチラ視線を腕輪とハサマの間で行ったり来たりするリリィ。
説明書きによると、どうやら処女作で作成者本人からの希望らしい。


ハサマ「店員さんには一応見せとこっか」


リリィ「わかったの。てんいんさん!これ欲しいの!!」


店員に声をかける


お姉さん「あらよかった、実はそれ私が作ったの。こんな可愛い子にあげられるなんて幸せよー」


人間のかなり美人な女性が振り向いて答えた。


リリィ「お姉さんがつくったの?すごいの!!」


リリィは可愛いと言われてちょっと照れている


お姉さん「あらありがとうね。」


お礼なのかお菓子を差し出すお姉さん。


リリィ「くれるの?ありがとうなの。お姉さんも綺麗なの」


ニコニコして受け取る。
お姉さん店員は恍惚の表情で胸の鼓動を押さえながらリリィを見つめている


リリィ「?」


リリィはよくわかっていないようで首を傾げながらどういうことなの?とハサマを見る


ハサマ「………嬉しいとかじゃない?」


ハサマにもよく分からないようだ


リリィ「そうなの……?」


よくわからないなりに納得したようだ。
この間終始お姉さん店員はリリィちゃんの頭を撫でていた

 

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リリィはマーガレットの腕輪を手に入れた!▽