PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

クロマとダイアリー

クロマは初めて来たブレードシース王国で魔物を散歩させていた。周りの人達は恐怖に怯えている。
市民による通報が殺到し、騎士団数人を引き連れて一人の男がやって来た。


ダイアリー「通報によればこの辺りだな…」


周りを見渡す。


クロマ「(警察かぁ。)」


どうしようかなという顔をするクロマ


ダイアリーは見覚えのない顔に気付き、「やあこんにちはお嬢さん」と人の良さそうな顔で話し掛けるが周りの怪物に背中に冷汗をかき、内心ビクビクしている。


クロマ「こんにちはー」


クロマはニコニコしている。


ダイアリー「はい、こんにちは。お嬢さんのお名前は何かな? 俺はダイアリーって言うんだけど」


まずは名前だろう、と先に名乗ることを忘れずに聞く。後ろの騎士達はちょっと逃げ腰である。


クロマ「クロマだよー」


のんびりと名乗る


ダイアリー「クロマちゃんかぁ。何処から来たのかな?」


平静を保とうと、出来るだけ怪物を視界に入れないように話を続ける。


クロマ「お隣のチュリグだよー。」


ダイアリー「チュリグか、ところで、その子達はクロマちゃんのかな?」


怪物たちを指を差すことはせず手で示しながら本題を問います。


クロマ「うん。飼ってるんだ。」


素直に答える。


ダイアリー「そっかぁ、…ちょっと聞くけど見えなくしたり、お家に帰したりは出来ないかな?」


騎士の誇りにかけて逃げ出すことはしないが心臓は嫌な意味で煩い。


クロマ「出来るよー」


リードに繋いでるの以外不可視にさせた


ダイアリー「有難うねぇ」


ほっと息を吐きたい衝動を抑え、なんとか取り繕う。
未だ見えている怪物に内心眉を寄せるも他のものは見えなくしてくれたし、住民にはこれで我慢してもらおうか、と考えた。
クロマは相変わらずニコニコしている。
そういえばこの子は入国審査を行ったのだろうか、と思い浮かぶも、何分緩い審査だし、そこは気にしなくても良いか、と思い直した。


ダイアリー「ああ、そういえばクロマちゃん、何しにこの国へ?」


なんならいま入国審査をしてしまおう。


クロマ「散歩と観光かな?」


ダイアリー「そっかそっか、分かったよ〜」


取り敢えず入国審査紙の確認をしてから無かったら書いておこうと。


ダイアリー「君が飼ってる子達はね、ここの国の人達にはちょっと怖いものだから、あまり出さないように気を付けてくれると嬉しいなぁ」


言葉を選びつつ思い切って伝えます。


クロマ「ありゃーここでもかー。気をつけとくよー」


と笑うクロマ。
返事に、矢張りあれが怖いのはこの国特有では無いのだな、と思うと快い返事に


ダイアリー「有難うねー」


ともう一度お礼を言う。


クロマ「どうもー」


ダイアリー「いえいえ〜、気を付けて行くんだよー」


一先ずはこれで問題解決だろうか、手を振って引き止めるのをやめた。


ある程度距離をとると何故かクロマはリードを離した


ダイアリー「えっ!?」


静かに歩いていく様子を見ていると急にリードを離した彼女に目を見開き。リードが付いているから周りも少しは安心するだろうと思っていた事もあり、驚き声を上げる。
魔物は巨大な黒竜に姿を変えると飼い主を乗せてどこかに飛び去ってしまった


ダイアリー「え、ええ…」


急な出来事に呆然と見守ることしか出来ず飛び去る様子を唯見つめる。

 


三日後。
相変わらず魔物連れて見に来てるクロマさん
ダイアリーは新しい展示品を運びにやってくると見覚えのある彼女の顔と魔物にビクッとするが直ぐに持ち直した。


ダイアリー「御免ねぇ、此処ペット禁止なんだ」


ペット呼ばわりは失礼かとも思ったが、館員の人も怖くて注意出来ない様子だったので忠告。


クロマ「そっかぁ」


と納得するとそのまま出て行った


ダイアリー「あれ!? …観て行かないの?」


聞き分け良く出て行く彼女に思わず後を追って


クロマ「ペット禁止なんでしょ?」


と不可視だった魔物達を出しながら問う
なおクロマ達以外には人通りは誰もいない


ダイアリー「…バレなきゃ良いんだよ」


こっそりと内緒話をするように耳打ちする


クロマ「でもいずれバレるしなぁ」


購入したであろうブレードシースの歴史書を大切に持っている。


ダイアリー「今バレなきゃ気にしないよ〜此処の国の人は」


はははと笑う。緩いにも程がある


クロマ「遠慮しとくよぉ」


と笑顔で言うクロマ。


ダイアリー「そう? 残念〜」


興味が有る様子だったのでもっとじっくり見て欲しかったのだが


クロマ「一応用件は済ませたしねえ」


と意味深なことを言う


ダイアリー「ああ、そうなの?」


何か引っかかる様な物言いだが詮索は良くないだろうと聞かなかった。


クロマ「うん」


ダイアリー「それじゃあ、帰るのかい?」


クロマ「そうなるかな」


ダイアリー「そっかあ、門まで送ろうか」


資料館から一番近い門の方角を見定め。


クロマ「大丈夫ー」


ダイアリー「そっかぁ…」


ちょっと残念そう


外に出ると「じゃーねー」と言いながら、黒竜になった魔物に乗って去って行った


ダイアリー「また龍かぁ〜」


二度目のそれに今度は感心しかなく。
小さく手を振って見送った。