読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

ヴィランズ会議 シモンとダンテ

ダンテ「…で、アンタ、アタシになんか用ー?なーんか胡散臭い雰囲気ねー。ま、アタシが言える立場じゃないけど。」


シモン「とくに用なんてないですよ。道に迷っていたら偶然、会ってしまっただけ。お互いに導かれるものなんですかね、ヴィランって」


ダンテ 「アラ、アナタが噂に聞く新しいヴィランちゃんだったのね。ヴィラン同士は惹かれ合うって奴ー?アタシはダンテ。ダンテちゃんって勝手に呼んでて♥アナタの名前は何?」


シモン「ダンテさんはじめまして、わたしはシモン・アンサス。好きなほうで呼んで下さってかまいませんよ」


ダンテ「じゃ、シモンちゃん、よろしく♥アタシの事はいくら愚者だの龍なりかけだの罵倒しても構わないわ。なーんせ汚名を沢山被ってるんだもん。アンティノメルギャングのトップだしね」


シモン「はあ、わたくしあなたのこと何も知りませんので呼び方は統一させていただきますがね」


ダンテ「んじゃそれで♥アンタはどんな事してるヴィランよ。アタシはアンティノメルの神になるヴィラン!笑えばいいわ。どんな神様になるかはなーいしょ。ウフ。」


シモン「どんな事、教えるわけないですよ。ただ平凡に旅をしているだけです」首を傾けながら「神様ですか、ひとり神様の知り合いがいますが食いしん坊で意地汚く忙しない方ですよ」


ダンテ「ま、アタシぐらいね、ヴィランとして何やってるのかペラペラ喋んの。アラ神様が知り合い?アンタの知り合い関係どうなってんのよ。しかも食いしん坊ー?アタシは目覚めのココアで充分よ?どれくらい食べるのかしら」


シモン「昔のよしみってやつですね。見たことがあるのは成人の人間ひとりからベリエラの怪物まで、ですかね」


ダンテ 「ふーん。結構食べるのね。アタシゃそんなに食いしん坊じゃないわ。身体の構造上そんなに食べなくてもいいのよ。神様になったら食べまくるのかしらアタシは。」


シモン「龍ってことは食べるのではないですか?うちの神様は胃袋が無限大という感じですが…痛っ」


シモンは首元に手をやる。


ダンテ 「あら、首元になんかいるわよ。龍だけど…食べるのはとくに要らないみたい。ま、変な力使って龍になったから代償?はぁー、ココア大好きなのに飲んでも逆流するのがキツイのよ。」


シモン「ただの虫ですね、刺されました」


外套の中を潰すように手を動かす。


シモン「甘い飲み物は歳とるとすこしキツいですねえ」


ダンテ 「虫ィ〜?ほんとに〜?蚊かしら?この季節に〜?歳の問題かしらね。アタシココア大好きなのに純粋なものしかほぼ飲めないわよ。ドレスタニアのあのあまーいココア大好きなのにね。」


シモン「アブ的な…なにかかも知れませんね。甘いココアですか、わたしはマシュマロを浮かべたものがすきですね」


ダンテ 「うわアブ、いやね。マシュマロはさすがのアタシも甘すぎて拒否するわね…甘党って訳じゃないのよ…ドレスタニアのココアはなにか特別。ごくごく飲める。…その後具合悪くなるけどね。ホットショコラとかも好きよ」


シモン「わたしも甘党ってわけではないんですが、溶けていくマシュマロを見るのが好きなんです。乳製品はあまり好きではありませんが飲んでみたいですねえドレスタニアのココア」


ダンテ「あー溶けてくマシュマロ見るのが好きなのわっかるぅ〜!飲めないけど。乳製品は好きよ。好きだけど色々あってなんも体は受け付けない。美味しいものも食べれない龍よ。笑ってちょうだい。」


シモン「龍になるのも楽ではないんですねえ、わたしも色々と受け付けないものがありますから笑えませんよ」


ダンテ 「アラシモンちゃんも受け付けないのあるの?龍になるのも楽じゃないわ、最後には記憶を失って正義のヒーローに倒されておしまい。って、『裏側に書いてあった』の。」


シモン「ほとんどの食べ物を内臓が拒否しますが最近はもう慣れましたよ。」


シモンの目がすこし見開く


シモン「裏側とは…?」


ダンテ 「アタシも慣れたわ。内蔵が拒否するのは。裏側?その名前のまんま。アンティノメルを書く神様。アタシはそれをうっかり信仰しちゃって以降アンティノメル限定で何か裏側が見れるようになったのよ。過去から未来まで色々見れる。最後にはアタシは死ぬと書いてるけどね。」


シモン「ふーむ、それは能力、ではなくて信仰の力なのですか?死なない生物なんているんでしょうかねえ」


ダンテ 「アタシも知らなーい。死ぬんじゃない、殺されるの。アタシが全て壊す神様になったらアタシを殺す人が現れるの。ハッキリいって殺されるのすっごい怖い。だから嫌よ。俺はこの運命を変える」


最後にダンテはギロりとした目で話しかけた。


シモン「そうですか」


好奇心をそそられたがそれを閉ざした。


シモン「…運命を変えられるといいですね」


ダンテ 「運命は変えてみせる、変えてやるんだから。ところでアンタ迷子らしいけど、どこ出身?」


シモン「その調子ですよ、応援します」


その声には抑揚がない。


シモン「それがですねえ、300年以上前のことなので忘れてしまいました」


声を上げて静かに笑う。


ダンテ 「アラアラ300年前から迷子?アタシも迷子に近いかしらねぇ〜ずーっと迷子、迷子よ。家も失くした迷子ちゃんよ。今のアタシの家なら廃墟のボロ宿だけど?」


シモン「旅人と括ってますが単に家無しなんですよねえ。今日はどこの宿を借りようかな、ていうかここ、どこですか?」


ダンテ 「アンティノメルだけど。アタシのボロ宿借りる?」


シモン「あらーいいんですか勝手にお邪魔して」


崩れかけていた笑顔を取り戻す。現金な精霊だ。


ダンテ 「勝手にお邪魔しちゃって♥ココアしか用意出来ないけど。アタシもぼっちで寂しかったの〜」


シモン「では一泊だけさせてもらいましょうかね、ココアで十分ですよ。あっそういえば」


首元に手を入れて中から何かを取り出す。それからダンテの前に差し出された手の中に黒い蜥蜴が収まっていた。


シモン「この子も一緒でいいですか?大事なペットなんです」


ダンテ 「あら可愛いペットちゃん。大丈夫よ。ココア飲めるかしら?とりあえずボロで誰も管理人いない無放地帯だからそこは気をつけてね〜」


蜥蜴はダンテの姿に戸惑ってシモンの手の上をぐるぐる回っている。


シモン「ココアは飲まないでしょうねえ…草の上でも岩の上でも眠ることは慣れてますよ」


ダンテ 「じゃ、地べたでもいいかしら、トカゲちゃん。アラアタシの姿に戸惑ってるの?仕方ないわよ〜」


シモン「ええ、構いません。雨風しのげるなら。人前に出すことがあまりないので、状況が飲み込めてないのですね。」


ダンテ 「アラアラ人見知り!カワイイ子!トカゲちゃん、こっちは温かいわよ〜ふかふか絨毯よ〜!」


ダンテは少しキラキラしながら話している。


手に乗った蜥蜴はどういうことだ、とシモンを丸い目で睨んでいる。


シモン「いや~楽しいお泊まり会になりそうですねえ、良かったですねトカゲさん」


ダンテ 「楽しいお泊まり会よ♥良かったわねトカゲちゃん♥ぼろベッドだけと許してね♥」


蜥蜴はダンテとシモンの顔を交互に見てから、シモンの指をガブリと噛んだ。シモンは咄嗟にそのまま蜥蜴を掴んで手を外套に隠した。


シモン「…ちょっと発情期と重なってて気が立ってるみたいです。あとでしつけて置かなければ」


ダンテ「しつけないとね〜。指を噛まれるとかいや〜ね〜。アタシが噛まれたら嫌よ。シモンちゃん大丈夫〜?」


シモン「ほかの人には噛みつかないようにしてありますので大丈夫ですよ。毎回、こんな感じなので慣れましたよ」


ダンテ「アラ有難い♥じゃ、寝ましょうか、おやすみ♥ちゃんとベッドは二つあるわよー?」


シモン「おやすみなさい、良い夢を」


シモンはベッドには上がらず、ベッドの横に座って眠りについた。蜥蜴だけ、シモンの外套からひょっこりと出て、ベッドの真ん中へごろんと腹這いになった。