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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

ダークマター

…ソラは久しぶりにチュリグに来ていた。食材到達。シュンの料理が上手くなり、チュリグでの食材が欲しくなったのだ。主に、ミソやレタスと呼ばれるものを。眼前に目当ての食材をビニール袋に入れて歩いてる幼女が一人。


ソラ「…貴方は、メイムさん?その食材、何処で買いましたか?」


メイム「その辺の店」

 

出てきた建物を指差す


ソラ 「あ、ありがとうございます。メイムさん、ミソとレタスを買ってますが…朝ごはん、自分で作るんですか?俺は…いつも作ってもらうばかりで」


メイム「一人で暮らしてるから自分で作る」


ソラ 「…羨ましいです。俺は…そうですね。そこそこ、ですね。まだ、俺は玉子料理と味噌汁しか作れませんから。」


少し悲しげに話す。いつも料理が作れないからだ。ソラの料理レベルは朝ごはんが少し焦げるレベル。


メイム「原形とどめてるだけマシじゃないの」


ソラ 「…そうですね。うっ、ルーカス様の手作りおにぎりという名のまっ黒焦げの何か…」


ソラが思い出してかなり顔を歪めるほどルーカスの料理は下手である。
ダークマター(料理)について無言で退いている


ソラ「……思い出すのは辞めましょう!この俺が引く領域ですから…。そうですね…シュンは前チュリグで料理本を買って、そこで料理を学んだようです。…俺は日に日に技術が上がるのを見るのを楽しみにしています」


少しの笑顔で放たれる言葉。


ソラ「…シュンは…俺のために、必死で学んでいたんだな、って…毎日、楽しみで。彼の旦那として…とても、とても、楽しみです」


ソラの声に感情が現れる。それほど楽しみにしている。
そんな話をメイムは華麗に聞き終えた


ソラ 「あ、自分語りになってしまいました…メイムさん。俺は食材を買わなければいけないのですが、メイムさんは買い終えてますよね?」


メイム「終えてるけどそれがどうかしたの」


ソラ「今から食材を買いますがメイムさんがそのまま立っていればメイムさんを待たせる事になりますし…」


メイム「待つ」

…ソラは食材を買いに行った。朝ごはん三日ぶんはあるだろう。チュリグの野菜の種も買ってきた。卵、レタス、ソーセージ、味噌、ついでにシュンの好物のチーズケーキを買っていた。
メイムはビニール袋が限界突破しているのを見る。


メイム「………大丈夫なの、それ。」


ソラ「…?」


ソラはビニール袋が限界突破しているのに気づいていない。こういう時に限って天然が発揮される。
メイムは限界突破してる部分を支えることにした。


ソラ 「あ、ビニール袋がいっぱいなのですか?大丈夫です。俺が支えます」


ソラはようやくビニール袋がいっぱいな事に気づいた。


メイム「(大丈夫かこいつ)」


ソラ「…?(何を、思っているのでしょうか…)」

ルーカス「おや、ソラくん」「あっ、ルーカス様…!?」


ソラとルーカスは偶然にも合流する。


ソラ「ルーカス様、彼女はメイムさんです。悪い人ではありませんよ」


メイム「………ダークマター……(小声)」


ルーカス 「ん?ぼくのおにぎりの事かい?」


ソラ「ちょ…メイムさん、俺が焦りますよ、やめてくださいよ…」


ルーカスはメイムに興味津々であるしソラ以上に天然であった。
メイムはルーカスにものすごく退いている


ルーカス 「えっ、なんだい、ぼくそんなに人間の少女に引かれることしたかな?チュリグで鬼とはいえさ…ソラくん?何を吹き込んだんだい?」


ソラ「その…あなたの料理についてです…」ルーカスは引かれた事にショックを受けている。


メイム「(ダークマターやばい)」


ルーカス 「…ぼく明らかに避けられてるよね?…ソラくん?」


ソラ「貴方の料理が悪いのです」


ソラはわざと感情を殺しバッサリとルーカスに言った。


ソラ「(メイムさんがドン引きしてます…)」


メイムは心の中を見ている。


ルーカス「(ああ、こんな少女に引かれるなんて…ぼくの料理が原因ってなんだいソラくん…)」


ルーカスの心の中は凄いほど凹んでいる。


メイム「(無自覚とか余計にたちが悪いな)」


ソラ「その、ルーカス様。無自覚なのですか?貴方の料理は誰がどう見てもまっ黒焦げの暗黒物質ですが…」


ルーカス「えっ、暗黒物質?美味しそうに焦げているんじゃなくて?」
ソラ「…塩のおにぎりがどうやったら焦げるんですか。」


メイム「(丸い炭の塊)」


ソラ「うわっ、いつの間にかルーカス様の暗黒物質そっくりなものが…ルーカス様、いつもこれを俺に食べさせようとしてるんですよ…?」


ルーカス「え?美味しそうじゃないかい?タコとかの墨の料理かな?」


ソラ「……ルーカス様……」


メイム「(こいつやべえ)」


ルーカス「そうだ!メイムさん。ソラくんの友人に出会えた証としてぼくの自信作であるケーキを」


ソラ「やめてください」


ソラはケーキという名の炭の塊をバッサリとナイフで切った。わざと感情らしい感情を出さずに。


メイム「これはケーキではなくそれっぽい形の炭だよ」


距離をとりながら


ソラ「メイムさん、ルーカス様のお手製の料理は全て受け取らないでください。ホワイトデー失格必須どころか国として責任を問われる領域ですから」


完全に感情を捨てて放つ。それほどルーカスの料理は酷い。


メイム「そうする」


ソラ「そうしてください。そういえば、そろそろ俺は帰りますがルーカス様はどうしますか?」


ルーカス「ぼくは調査で残るよ?」


メイム「………何の調査?」


ルーカス 「食生活についてかな。最近シュンが色々と料理を作り始めたからね」


メイムはどうやらついていくようだ


ルーカス「おや、ぼくの調査について行くのかい?確かに平凡な調査だもんね。きみみたいな少女でも大丈夫だ。いいよ。」


メイム「(こいつは野放しにしてはいけない)」


ルーカス「…ん?何真剣な表情なのかい?ぼくは怖くないよ?」


ソラ「…ルーカス様は料理以外では信頼できる鬼ですので」


ソラを振り返ってコクリと頷いた


ソラ「では俺は。」


ルーカス「じゃあ、メイムちゃん。ぼくと一緒に調査をしようか。この国は豊富な野菜がある。それの調理法などの調査、せずにはいられないからね」


ただ黙って着いていく。とりあえずグリム島に行くことになったようだ。


ルーカス 「ここって野菜の種とかが多いんだよね。ぼく、楽しみだよ!どんな調理をするんだい?」


ルーカスが調理すると全てダークマターになるのだが。


メイム「炒めたりパンとかに挟んだりする」


ルーカス「なるほど、パンに!素敵だなぁ。」


ルーカスはメモをとっている。目が子供のようだ。


メイム「(私よりも子供っぽい……)」


ルーカス「ん、ぼくが子供っぽいって感じかい?よく言われる。ずっと子供のように過ごしてきたからね。今でも寝床にはおおきなうさぽんのヌイグルミが有るよ。それにしてもこれは、なんだい?」


トマトを指さす。アンティノメルでは珍しい


メイム「トマト。それはそのまま使ったりする奴。薬とか鑑賞用にもなる。」


ルーカス 「ふうん…焼かなくてもいいのか!ぜひ種を持ち帰ろう!トマト、と…。具体的にどんな料理に使うんだい?」


ルーカスの目が先程より輝いた。


メイム「何か別の料理の付け合わせ」


ルーカス「例えば、目玉焼きとかの飾り、とか?あるいは、ただの飾りかい?生なのに飾れるなんてレタスみたいだ…」


メイム「飾り。基本的にそのまま食べる」


ルーカス「飾りなのか、ふむふむ。そのまま食べる、ね。分かった!」


ルーカスはもぎって赤い実を食べてみる。程よい酸味の独特な味が広がった。


どう?という目で見ている


ルーカス「ん?ぼくは好きかな、トマト。なんというか、独特だね。好き嫌いが分かれそうだ。でも好きな人には人気が高そうだね。」


メイム「確かに好き嫌いは割とあったりする」


ルーカス 「そうなんだね、チュリグでも好き嫌いが割とあるのか。潰して砂糖を入れてみたらある程度美味しくなりそうだね。後は焼くと香ばしくなりそうだ…」


ルーカスは加工の知識はある、のだが、料理の腕がry…


メイム「潰したり焼いたりしたらまずくなる」


ルーカス 「んー、そうか…生が一番だね。これはどうやって育てるんだい?育つ季節、とか。興味深い。」


一通り答える


ルーカス「ふむ、夏に育つ、支柱がいる、と。ありがとう!種を持ち帰ることにするよ。面白いね。他に面白い植物ってあるかい?」

 

ナスとかキュウリとかダイコンを指す


ルーカス「こ、これは…!変なものばかりだ…!このナスとやらは非常に興味がある、それとダイコンとやらは土の中でここまで大きくなるんだね!」


ルーカスの目は大きいうさぽんを見た時ぐらいに輝いている。


メイム「ナスは切ったり焼いたりする。ダイコンは切ったり煮たりする」


ルーカス 「調理方法が違うんだね!しっかり学んでくよ。ダイコンはこんな見た目でも煮る方なんだね。シュンの料理本と植物図鑑でも借りようかな?」


メイム「そうしたら」


ルーカス 「そうしよう!」


野菜の種を収集する。


ルーカス「…よし。ぼくはもうこれでいいかな。メイムさん、ありがとう!次きた時も宜しくね。今度はフルコースを用意するよ!」


メイム「(よし全力で避けよう)」


ルーカス 「…逃げる体制なのやめてくれよ、ぼくの料理そんなに嫌かい…?
んじゃ、ぼくはそろそろ帰らせていただくよ!シュンにダイコンとやらの料理を作ってもらおう!…あれ?」


メイムはその発言を言い終える前に全力疾走で帰っていった…。