PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

スコーン王、チュリグとの交流

…スコーン=ビスケット帝王は、ある程度パッチングが整った事により他の国から何か交流をやろうと試みた。最初に辿りついたのは、チュリグだった。

 

スコーン「ふーん、ここがチュリグかぁ」

 

ハサマ「チュリグだねー」

 

と聞き覚えのある声が後ろから聞こえた

 

スコーン「…ん?この声は…」

 

聞き覚えのある声に、後ろを振り向いた。確か、パッチングが出来てから最初に聞いた他国の声だ。

 

ハサマ「やっほー♪」

 

ハサマ王がいた

 

スコーン「あなたは!ハサマさん!また会ったね、俺だよ!パッチング帝王スコーンだ!」

 

笑顔で答えた。

 

ハサマ「チュリグへようこそ帝王さん♪早速案内するねー」

 

スコーン「ありがとう!国の外はまだまだ謎でいっぱいだから、案内してくれると嬉しいよ。あっ、道具屋!気になるなぁ。ちょっと道具屋に寄っていいかい?何か珍しいものがあるかもしれない!」

 

ハサマ「いいよ」

 

緑色の小さな照明がぼんやりと店内を照らす。精霊の加護を受けた品がほとんどのようだが何の加護も受けていない道具もある

 

スコーン「結構精霊の加護が付けられているものが多いんだね。俺に使いこなせるかな?加護を受けてるもの、受けてないものには具体的には何があるのかい?いいものがあったら、買って帰りたいなぁ、お土産だよ!」

 

ランタンや縫いぐるみ、裁縫道具、お守りにキーホルダー、玩具、他にも他国のものも混じっている。


スコーン「んじゃあ、お守りを買おうかな?パッチングの安全を願って。発火防止とか、そういう奴は…じゃあ、このお守りを買わせてもらうよ。住民にも火を操る精霊がいるからね。俺も前世では火の魔法が使えた気がするんだけどなぁ…。前世は人間なのにね」

 

スコーンは事前にチュリグ通貨に変えていたお金でお守りを買った

 

ハサマ「人間でもそういうのが使える子は割といるよ」

 

スコーン「いや、何かが違うんだよね。俺はもっと精霊の信仰とは違うし、人間の超能力とは違う何かで魔法が使えたような。ツカイの言う歪んだ記憶って奴かな」

 

ハサマ「ふーん。ツカイって催眠術使う危険な人のこと?」

 

スコーン「そう、ツカイは催眠術を使う精霊だよ。ツカイは危険だ。この国の理を歪めようとしている。催眠術で住民を操ることなんてよくある。記憶を一時的に消す、とかもできるよ」

 

ハサマ「それは危険だね。一応警戒するように国民達に言っておいたけど。後見かけたら全力で消してとか」

 

スコーン「そうしてね。ツカイは真実に気付こうとしている。きっと真実に気づいたらこの国の理が歪むだろうねアイツ、昔はもっと強い催眠術を使えた気がするんだけどな、歳とったのかな?あいつああ見えて30だし」

 

ハサマ「年取ってもそんなには変わらないと思うよ」

 

スコーン「いや、何かが違う。前世では催眠術で半永久的に記憶を消せるほどの力の持ち主だった。アイツの事については戦争以外殆ど欠けてるけどね」

 

スコーンの声のところどころにノイズが混ざった。ハサマは、ノイズについてはあまり気にしてないどころか結構な既視感があった

 

スコーン「俺も前世みたいに炎を纏った剣を振り回したいなぁ!もちろんパッチングでね 」

 

自分の声にノイズがかかった事に気づいていない。

 

ハサマ「そんなスコーン君にこれをあげましょー♪」

 

赤い札のようなものであった

 

スコーン「ん、なんだい、これ?」

 

赤い札のようなものを見つめている。

 

ハサマ「それ剣に貼ってみたら?」

 

スコーン 「え?うん、分かった」

 

スコーンは鞘に入れていた剣に札を貼った。札は突如溶解して刀身と混ざりあうと、その刀身は明確な熱を持ち始めた。色は朱色に変わっている。精霊の加護にしては高度な技術である。

 

スコーン「うわっ!びっくりした!凄い、今にも炎が使えそうだ。これは精霊の加護なのかい?」

 

ハサマ「旧いお友達に作って貰ったんだ!戦闘になったら自動で炎が出るみたいだよ!」

 

スコーン「そうなんだ、凄いよ!とても強い加護を感じる。俺の剣にそんな細工ができるなんて…凄いや!前世みたいに、炎を振り回せるね。前世ではそりゃ、もうガンガンと炎を操ってたからね。闇の炎とかもできたよ。」

 

ハサマ「闇の炎って面白そうだねー。まあいろいろと頑張ってね!」

 

スコーン「いろいろと頑張るよ!闇の炎ねぇ…俺って見た目闇属性でしょ?ほら、濃ゆい紫の髪の毛とコート。だから使えるんだよね。…前世では普通の炎ばっかりだった気もするけど。」

 

スコーンは闇も普通の炎も使える記憶を持っている。

 

ハサマ「格好で属性変わるとか凄いねー!」

 

スコーン「ま、格好で属性が変わるかな!金髪の時はただの炎だったんだ…じゃあなんで俺は闇の炎が使えるんだ?」

 

欠けている記憶を思い出そうとするものの拾えなかった。前世で使った二つの炎はどうやって出していたか。

 

ハサマ「容姿でも変えたんじゃないの?」

 

スコーン「いや、容姿は確か勝手に変わった。容姿は最初と最後に、今の俺の姿で、それまでは金髪で……思い出せない」

 

スコーンは今の容姿になる前の記憶が欠けていた。ただの炎を扱っていた記憶が。

ハサマ「何か覚醒とかパワーアップでもしたの?凄いねー!」

 

スコーン「…ぐっ」

 

覚醒という言葉に頭を抱えた。心当たりがあるようだ。

 

スコーン「う…覚醒?…これ以上追求できないけど、凄く心当たりがあるよ」

 

ハサマ「大丈夫?頭痛薬飲む?」

 

スコーン「が…ぁ…お願いするよ…頭が痛い…」

 

スコーンは頭を抱えつつそう言った。

 

ハサマ「帰る?」

 

3錠渡す

 

スコーン「いや、いい。忘れればいいさ。忘れれば頭痛は消える。」

 

3錠の薬を、持っていた水筒で飲み込む。


スコーン「…忘れよう。俺の前世の事なんてさ。忘れて気楽に生きていけばいいんだ。」

 

前世について追求しなくなると、とたんに頭痛が収まった。薬のおかげでもあるだろう

 

ハサマ「何か警告的な奴でもあるのかなぁ?まあいいか。そろそろ帰ったら?」

 

スコーン「ありがとうね…そろそろ帰って休んだ方がいいかも。警告…なのかな。真実を追求してはいけない警告。ならツカイの頭は粉々だ…」

 

スコーンは少しよろめきながら、店の外に出た。

 

ハサマ「粉々だったら死んでるよー。歪みに歪んでんじゃないかなあ?」

 

台風を作り出す

 

スコーン「歪みに歪んでるのかなぁ…脳が歪みに歪んだ者、それがツカイ…?ツカイは真実に近づこうとしてるからね…」

 

台風の中に入っていく。

 

ハサマ「真実を知り尽くしたらどうなるんだろうね?」

 

一言だけ言い残しパッチング行きの台風を飛ばした

 

スコーン「…っと。」

 

スコーンはパッチング行きの台風に乗り、帰っていった。

 

スコーン「真実を知り尽くしたら…正気では居られなくなるんじゃないかな…。…俺の過去や、あいつの過去…全て知った時、知った人は…完璧に崩れてしまうだろうね…」

 

ぽつり、一言呟いた。

 

 

▽ その知った奴を消すも救うもお前の自由だ 

 

 

不意にノイズ混じりで正体不明の声が聞こえた。スコーンは振り向いたものの、誰もいない。

 

スコーン「…知った人が悪用しなければ、救うんだけどね」