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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

ルビネルのチュリグ観光。

ルビネルは観光目的でチュリグの町中に来ていた。

 

ルビネル「(結構活気があるのね。カルマポリスの暗い雰囲気とは大違い、ね)」

 

黒髪とスカートをヒラヒラさせながら、あっちに行きこっちに行きと、気になる店を散策している。

 

ルビネル「(あっ!落ち着いた雰囲気のカフェ発見!洋服店も気になるけど……入っちゃおっかな……)」

 

フラフラとカフェテリアに惹かれていく。照明控えめで茶色を基調とした落ち着く店内。

 

ウェイトレス「いらっしゃいませ、お好きなお席をご利用ください。テラス席もございます」

 

ルビネル「テラス開いてるんですか?じゃあ、そちらでお願いします」

 

ウェイトレスに少しどきどきしながらルビネルは答えた

 

テラスへ案内されると、一人のアスラーンの女性がいる。

 

ルビネル「(妖怪、それもなんだか雰囲気が他の人と違う……) すいません、となりいいですかね?」

 

適度な距離を置いて女性の横に立った

 

グリム「構いませんよ」

 

ルビネル「(綺麗な顔!眼福!)では、失礼します」

 

澄ました顔で隣の席に座った。

 

ルビネル「私、実はチュリグ来たの初めてなんです」

 

にこりとグリムに微笑みかける。

 

グリム「そうですか。後で案内でもしましょうか?」

 

初めて来たということには全然驚いていない

 

ルビネル「是非お願いします! (クールな人だなぁ)」

 

さりげなくブラックコーヒーをウェイトレスに注文する。

 

ルビネル「実はお恥ずかしながら、チュリグって怖いイメージがあったんです。でも実際に来てみたら、親切な人ばかりでビックリです」

 

グリム「犯罪さえやらかさなければ大体親切ですよ」

 

合間に無糖の紅茶を飲みながら事務的に答える どうやら怖いのは間違ってはいなかったようだ

 

ルビネル「私の主治医が『裏路地でごく普通のおばさんに包丁で奇襲された』とか言ってたんで。笑っちゃいますよね」

 

犯罪を起こすような人生を送っていないので特に気にせず言葉を返した。

 

グリム「…………その主治医はペストマスクを被っていたりとかは?」

 

目つきが狩る者へと変わる

 

ルビネル「そういえば変わった頭でしたね。鳥頭っていうか。ペストマスクかどうかはわかりませんが……。今度案内しましょうか?名医ですよ!」

 

担当医のことが気に入っているようで嬉しそうな顔で語った。

 

グリム「……いえ、この国に来ない限りは追いませんので。多分ですが。」

 

確信でも持っていそうな目つきである

 

ルビネル「(かっこいい目付きだ!それにしても『追う』ってなんだろうな?) ところであなたは職業は何されているんですか?」

 

グリム「側近と王の代理をしております」

 

特に自慢するわけでもなく淡々と答えた

 

ルビネル 「へっ……? (なんか、むっちゃくちゃ偉い人だったぁ!) うっ……あ、そうなんですか?私学生でじゅじゅちゅ《訳:呪術》の研究をしている者です」

 

グリム「まあお気になさらず、呪術ですね。研究となるとカルマポリスですか」

 

ルビネル「ええ。カルマポリスでは、元々の呪詛の力が高い変わりに町の外では全く効力を発揮しないんです。その改善のために研究をしています。町で生まれた妖怪は肉体による制限が強…….あ、すいません悪い癖が」

 

呪詛の説明になったとたん異様に落ち着き、冷静とした口調になる。

 

グリム「改善したらそれはそれで問題がありそうですがそこは大丈夫なので?」

 

ルビネル「……ええ。カルマポリス特有のエネルギーを化粧水の瓶に積めて、一時的に肉体による制限緩和する……というのが一般的です。私も持ってますよ」

 

 

鞄の中から化粧瓶を取り出す。手に吹き掛けると、ルビネルのポケットの中からボールペンがひとりでに机の上に出てきた。

 

グリム 「おや、不思議ですね。化粧瓶だけに限られるのですか?」 いつの間にかメモを取っていた

 

ルビネル「いいえ。私はあえて使っても目立たない化粧瓶タイプを使っていますが、他にも色々な容器があります」

 

ルビネルがメモ帳を机の上に置くと、ボールペンがひとりでに様々な容器(筆箱、マッチ箱、煙管等々)を描いていく。

 

ルビネル「……まあ、ただ時間制限がかなり厳しくて、切れる度に吹き付ける作業をしないといけないので、面倒ではありますね」

 

グリム「それは数秒数分数時間数日のどれですか?」

 

かなり膨大な量が書き込まれている 

 

ルビネル「私の場合は約7分間。正確に言えば7分+-2分(98.7%がこの範囲)。個人差はあるようですが、呪詛の強さに肉体制限も比例するため、強力であればあるほど短くなるようです。 ……まあ、ほかにも肉体制限を無視する方法はありますが完全に違法です」

 

グリム「違法ならしない方がよさそうですね」

 

ルビネル「はい。正直研究していると吐き気を催します」

 

俗に言われるパラレルファクターである。

 

グリム「吐き気を催す辺り非人道的な行為と推測しておきます。さてと、かなり参考になりましたので王に報告しに行きますかね」

 

ルビネル「え!王様に報告してくださるんですか!ありがとうございます!ついでに観光名所教えていただけませんかね!」

 

メモ帳のボールペンが最後の力を振り絞ってグリムの言葉を待っている。

 

グリム「おや、そういえばそれもありましたね。案内済んだら報告しますか。」

 

ルビネル「やったー!」 呪詛が切れて力を失ったボールペンを回収する。呪詛を語っていたときの様子からは想像できない喜び方である。

 

グリム「(多重人格か作ってるかそれ以外か気になるところですね)では一通り行きますか。運がよかったら王に会えるかもしれませんね?」

 

席を立つ

 

ルビネル「ありがとうございます!」

 

同じく席をたつ。……かばんを忘れていることにきづいていない。

 

グリム「鞄、忘れかけてますよ。」

 

さりげなく指摘するグリム。

 

ルビネル「あ……」

 

絶句しつつかばんを回収。

 

ルビネル「カルマポリスだと常に呪詛を使えるから、手荷物とか全部ボールペン任せなんです……」

 

「かなり強力なのですね。さて行きますか」

 

二人はその後チュリグの観光地を一通り巡った。主治医の噂と反して、ルビネルは充実した観光ができ、満足したのだった。

 

つづく