読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

おっさん会話

〜ルーカスは、ドレスタニア元国王ガーナに呼ばれ、ガーナのいる場所へとやって来た。要件は詳しくは聞かされていない。〜

 

 

ルーカス「ガーナ王がぼくをよんだ…?何があるんだろう…」


ルーカスは半分不安を抱えながら、目的地にたどり着いた。

 

ガーナ「久しいな。それで、例の瓜は持ってきてくれたか?」

 

ルーカス「はい、しっかりと持ってきました、ガーナ国王陛下。」

 

ガーナ瓜と(ほぼ勝手に)名付けられた瓜を、ルーカスは持ってきた。これには調理次第でダークガーナを超える可能性がある苦味が含まれている。

 

ガーナ「む、まだ敬語が抜けんか。対等の立場としてもっと楽にしてくれよ。」


ガーナ瓜を手に取りまじまじと見つめる。


ガーナ「奇怪なかたちをしているな。実はな、ガーナチョコではもう満足できないのだ。もっと先を追及したい」

 

そういってガーナチョコを渡す。

 

ルーカス「…敬語抜きだったら、ぼく、凄い軽い口調になっちゃうよ、元国王さん

 

へら、と笑う。


「ダークガーナだね。ありがとう。…ンンッ、苦い!この苦さがたまらないよ。この瓜は本当に苦いよ?特に炒めると苦くなるようだ。」

 

「そのくらいの気軽さが恋しい立場なのだ。…苦ければ苦いほどいい。お前はよく食べるのか?」

 

ガーナチョコをおいしそうに食べるガーナ。

ルーカス「苦ければ苦いほどいいって、変わってるね。ぼくは、甘いのが好き。でも、たまには苦いのがいい。うーん、これはほぼ食べる漢方として使われてるから、よく食べる訳では無いよ?ただ、風邪治しによく使うかな」

 

ガーナ「よく言われる。昔からな。まぁ立ち話もなんだ、今後のことでも話さないか?新しく交易している国もあるし、サムサールについての重要な話もある。」


王室に通すそぶりをする。

 

ルーカス「はは、分かったよ元国王さん。王室に入れるなんて、ぼくは光栄だよ。…サムサールについて、ですか?」

 

ガーナ「あぁ。というより、妖怪について、だ。新しい種族として近年で見るようになったサムサールの目、あの目の呪詛は他の種より異常なほど強い。ドレスタニアでは昔、まだ統一されていないころ、実は秘密裏に妖怪の人体実験をしていた国があった。」

 

ルーカス「妖怪について…?人体実験…?それサムサールがどう関係あるんだい…?」

 

ルーカスは手に持っていたチョコレートを震えさせる。

 

ガーナ「妖怪の三種の中で最も制御しやすい呪詛の種は、アルビダだろう。故にアルビダは、人前に姿をあまりみせなかった…と思われていたのだ。」


二人分のコーヒーをいれて、テーブルに置いた。


ガーナ「しかし、実験を行っていたその国の王は、《アルビダ》だったのだ。」

 

ルーカス「コーヒー…ありがとう。アルビダの王が、実験を?…なんでか、説明できるかい?」

 

ルーカスは置かれたコーヒーを飲みながらガーナの話をゆっくりと聞く。

 

ガーナ「推測の域を出ないが、残ったレポートの切れ端を読む限りでは、妖怪三種とも何かしらの実験をしていたようでな。一つは、コルトの村、一つは、ドレスタニアの災厄として、私が手を下したものだ。」

 

ルーカス「…妖怪に実験…?コルトの村と…ドレスタニアの災厄?……実験をして、何をしたいんだろうね…ぼくは分からない。コルトの村で実験されてたということは…コルトも実験に巻き込まれたのかな…?」

 

ガーナ「わからんか。うすうす勘づいているだろう?」


ガーナは少し声の音をさげて、眉間にシワをよせた。


ガーナ「妖怪の呪詛は…年々強いものが報告されている。彼らの長は気づいたのだ。《呪詛は際限なく強化することができる》と。」

 

ルーカス「…呪詛を人工的に、強化させる実験なのかい?」

 

ルーカスは下がった声をじっくり聞きつつ、顔色を探りつつ話しかけた。


ルーカス「ぼくは感が鈍いからね。ごめんね。」

 

ガーナ「…私は既に呪詛をうけた身体でな。その異常さ、驚異を、身をもって知っている。アスラーンは不死に近い力を持っていた。いや、不死より質がわるいか…。コルトは恐らく失敗作だろう。しかし、アルビダの…サムサールの異常性ははまだわからん。気を付けろ」

 

ルーカス「…呪詛を身に…。そのアスラーンのせいで、きみは苦しんでいるのかい?不死より質が悪いって…本当に質が悪いね。コルトくんが失敗作…もっと上の存在がいる。…サムサールの異常性はまだわからないんだね。ぼくも気をつけないと…」

 

「傷は大したことはない。生活は可能だ。」


強がっている。


「そちらの国には、ソラがいるから大丈夫だろう。いや、実に良くできた部下だな、彼は。真面目すぎて心配にもなるがね」


微笑んでいる。

 

ルーカス「…強がらないでくれ。身体が心配だ。ソラ?ああ、とても真面目で、いい部下だよ。
ぼくも、いい部下を持ったなと思う。ソラはほぼ感情がないように見えるだろう?…慈悲深い、いいやつだよ。たまにはミスだってするさ」

 

ルーカスも釣られて、微笑む。

 

ガーナ「感情がない、か。私も現役の頃は心無い王だ、と言われたが、歳をとるとわかる。本当に感情のないものなら、強くなどなれないからな。」 


ガーナ「いや、歳はとりたくないものだ。気づけばいつも誰かの心配しかしとらん。」


ははは、と笑う。

 

ルーカス「…そうだね。ソラは恋人ができて以来、目に見えるように強くなったよ。…愛ってやつかな。ぼくにはもうその時期を逃したけどね。」

 

ルーカス「ふふっ。その心配はショコラ王かな?」

 

ルーカスは優しく微笑んだ。彼らしい笑顔だ。

 

ガーナ「いや、本当にな…なぜあいつが王になったのか…。ぐぬぬ…。」


本気で悩ましい顔をする。


ガーナ「メリッサのおバカが立候補していない筈のショコラに票をいれたとき、なぜか他の候補が突然娼婦と駆け落ちしたり、汚職が発覚したりで、たった一票で王に任命されたのだ…」

 

ルーカス「…何があったのかい。」

 

かなり戸惑った顔で言う。


「この国はどうなってるんだい…治安が大変なことになってないかい?まあ、結果はショコラ王でオーライなんじゃないかな?そんな大変なことが起きたならさ。」

 

ガーナ「まぁ、私が怪我で引退してから、はっきり言ってナメられはじめているのは確かだ。警察国家の前で言うのも恥ずかしいが、我が国の警察は優しすぎてな…。いつか指導でもしにきてくれ、切実に頼む…。」

 

ルーカス「分かった、いつでも指導しに行くね。まあ、ぼくも、優しすぎる鬼なんだけどさ。ソラとシュンが居るだろう?彼らがの固い友情…それを真っ先に認めたのがぼくだった。普通は種族差別とかがあるのに、ぼくは認めた。ふふ、優しいだろう?…それがぼくの弱さだよ。」

 

ガーナ「…ん?種族で友情があってはならんほど厳しい国だったか?随分前から彼らは親友同士だったと聞いているが…」

 

ルーカス「…いや…。その…なんというか…凄い…言いづらい関係っいうか…種族で友情どころか愛し合ってもいいけど…その。なんというか、さ…。…二人はとても幸せだよ?(…ガーナ国王陛下は知らないのか…今知った)」

 

ルーカスはかなりあせあせと言った。

 

ガーナ「??私も家臣達には愛を込めて接しているが…。そうか、背中を預けられる真の友ということか。そうだな、そういうものがいるのは羨ましいものだなぁ」


ルーカス「そ、そういうものかなぁ…?背中を預けられるというか…なんだろう…言いづらいなぁ…。まあ、ソラはね、シュンに全てを預けてるんだよ?自身の感情も、シュンが取り出してくれるんだ。(どうしよう、ガーナ国王陛下に二人の関係を言えない気がする。)」

 

ガーナ「ほう。なるほど。お互いの全てを預けあうことで、戦場でもぴったり息を合わせられる。ソラの強さの源はシュンというわけだ。流石、もののふだな!」


とても感心したように首を縦に振る。

 

ルーカス「あーー…。そ、そういうことだね。うん。間違ってはいないね。ソラは全てを預けてるし、シュンも全てを預けているよ。ソラはシュンの為なら過酷な試練も受けて立つからね。ソラが時々見せる人間離れした力を使うきっかけも、ぼくとシュンみたいしさ?」

 

ガーナ「愛がなせる技、か。というと、君は二人を見守る父親のようなものだな。ははは、その歳で義父とは苦労事の耐えない男だ」

 

本人に悪気はない

 

ルーカス「…あ、愛。まさかガーナ王、気づいてたのかい?」

 

あせあせと困っている。


ルーカス「…うん、ぼくは義理の父のようなものさ。
ソラとシュンを見守って、二人の行く末を見守るんだ。苦労するけど、二人を見守るだけで楽しい。あと平均七年の命だからね」

 

ガーナ「死を待つ感覚か。国を背負うものだ、できることなら、母国の土で逝きたいものだな…。お互いにな。……さて、そろそろお開きにするか。国のトップを長く引き止めては、国民に悪いしな。忙しいところ呼び出してすまなかったな、おかげで楽しめたよ」

 

立ち上がると、胸に手を当ててお辞儀をする。ドレスタニア流の敬礼である。

 

ルーカス「出来ることなら、母国の土で死にたいよね。…こちらこそ、ガーナ王。ぼくは、とても楽しかったよ。また次に来るときは、ガーナ瓜を大量に持って来るね。」

 

ルーカスは、今までの笑顔で、最高に優しな笑顔でガーナに告げた。