読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

テンクウとグリム~ギャング精霊クレイン捕獲任務~

〜テンクウはチュリグからの使い、グリムを迎えに来た。今日はソラ達は非番である故にテンクウが迎えに来たのだ。〜


テンクウ「グリムさん、いますか?」

 

グリム「いますよ」

 

テンクウ「おや、そこに居たのですね。出会いの握手をしましょう。」

 

テンクウはグリムのいる方向とは別の方向に手を伸ばした。

 

グリム「…………盲目ですか。」


引っ込めてあるテンクウの腕を掴む。

 

テンクウ「…おっと。失礼しました。そうです。私は盲目…あなたの居場所も顔も分かりません。」

 

テンクウは掴まれた腕から、方向を察知して手を握る。

 

グリム「それでも引退はしていないのですね」

 

テンクウ「ええ。私は目を傷つけられて以降盲目ですが、その代わり五感がとてつもなく上達しています。弟には構いませんけどね。自己紹介が遅れました。私は季夏天空(きなつ テンクウ)です。」

 

グリム「どうも、グリムです。」

 

テンクウ「ああ、五感についてですが、戦いの時に本領が発揮されるんです。なので普段は音から場所を理解する、などは難しいのですよ。特に人が来る、というのは難しいのです。弟が毎度チュリグ調査でお世話になっています。」

 

グリム「ソラのことですか。ええこちらこそ。」

 

テンクウ「はい。ソラが毎度調査をしていて、毎回変わったものを持って帰ってくるのです。ソラが小さい頃は慌てましたよ、私の弟から感情が消えたって…おっと。私語りになりました。そういえば、今回はなんの件でお越しでしょうか?」

 

グリム「確かギャングの抹消ではありませんでしたか?」

 

テンクウ「ああ、そうでした。盲目故に、メモが使えないのですよ。忘れていましたね。では、たしかあの街にギャングが居たはずです。主に強盗、放火。首領の名前はクレイン。」

 

グリム「それでギャングの拠点はどこなのです?」

 

テンクウ「転々と移動していますが、今は元々宿だった建物…ちょっとしたスラム街の崩壊後に居ますね。地図さえ読めれば見せられたのですが…チームトップクラスに頼んで地図を見ますか?私は地図が読めないので…」

 

グリム「直接行きますか。」

 

テンクウ「はい。そうしましょう。」

 

杖を取り出した。

 

テンクウ「杖がないと何があるか分かりませんから。」

 

テンクウ「こっちですよ。私は勘でわかりますし、宿の香りと焦げた香りがします。」

 

クレイン「おうおうまた盲目の人間かよ。俺は忙しいんだよ、今は麻薬が儲かってるからな?」

 

クレインはドヤ顔で二人を睨みつけた。緑の髪の毛、茶色いスーツ、透き通るほど白い肌。耳は精霊のように尖っているが、特徴はアルビダの外見と酷似している。

グリムは無言で空間から薙刀取り出した。

 

テンクウ「…空気が変わった?クレイン、今日こそ決着をつけましょう。」

 

テンクウは背中に置いていた剣を取り出し、クレイン…の方向が分からなくて後ろを向いている。


クレイン「うおっ、なんか異空間から薙刀が!」

 

グリム「方向が真逆です。」

 

グリムは現れた薙刀を手に取り、振り回して攻撃をしかけた。

 

テンクウ「おっと、いけない。では、戦闘モード、入ります。」

 

テンクウが見えない目を開く。これにてテンクウの第六感が研ぎ澄まされ、位置を理解することが出来る。


クレイン「おっと、危ねぇなぁ!俺はアルビダだぜ…?『幻』を『信仰』している」

 

謎の音がテンクウに聞こえる。

 

グリム「そうですか。」

 

グリムは呪詛を使用した。クレインは攻撃の方向を『誤認』させられた。

 

クレイン「!!くそっ、方向がわかんねぇ!こうなったらアイツに呪詛を使う!」

 

クレインはテンクウに向かって幻聴を聞かせ…ようと思ったが、方向がわからず、全体に幻聴を聞かせた。屋根が崩れる音の幻聴だ。現実にはそうなってないが、テンクウを惑わすには充分である

 

グリム「はいそれただの幻聴です、気にしないで下さい」


助言しつつ攻撃の手を緩めないグリム

 

テンクウ「屋根が崩れるのは、幻聴…??分かりました!」

 

テンクウはクレインの方向に向かい、攻撃する。戦闘で感覚が研ぎ澄まされており、第六感がクレインを捉えているのである。背中の剣で、切るというよりは、突いた。


クレイン「ってぇなぁ!んじゃ、そこの嬢ちゃんによ…ほれっ!」

 

グリムに向かいチュリグ王の幻覚を見せる。

チュリグ王の幻覚はグリムに罵詈雑言を浴びせるが、グリムは一切動じることは無かった。

 

グリム「王はそのような口調ではありません、死ね」


幻覚はグリムを余計に煽り、攻撃は速度を増した。

 

クレイン「ち、ちくしょー!色々と失敗しまくりやがる!!今回はちょっと調子悪いな…!」

 

クレインは滅多斬りされるわテンクウには突かれまくるわで、とにかくボロボロだった。


テンクウ「どうしますか?生け捕りにして捉えるのが任務ですが。」

 

グリム「生け捕りですね、なら暫くの間仕舞いますか」

 

クレイン「ちょ、待てよ!離せって!お、おい!どこに連れてくんだよおおお!」

 

…もちろん、空間にしまわれるのはテンクウには見えず、テンクウは何が起きてるのか理解できていない。グリムの能力は、異空間に相手を閉じ込める牢獄のようなもので、一定の時間が経つまで中から出ることはできない。

 

グリム「ちょっと仕舞いました。後はどうします?」

 

テンクウ「アンティノメル大刑務所にでも連れて行ってあげてください。あそこはアンティノメルの中でもかなり大きな刑務所です。手続きは…今はルーカス様は居ないので、チームトップクラスにでも任せておきますね。(仕舞う…?)」

 

 

 

~刑務所~

 

ほおり投げられるクレイン。刑務所の鉄格子に鍵がかけられる。


クレイン「ちくしょー!だが俺はまた幻覚の力で脱出してやるからなー!」


テンクウ「…クレインは能力を使ってよく脱走するんですよ。もしその時はまた頼んでいいですか?」

 

グリム「構いませんよ、次は消しますが」

 

テンクウ「アンティノメルの警察として、とても有難いお言葉です。ありがとうございます。」

 

テンクウは今度こそグリムの方向を向き、敬礼をした。