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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

外交官エリーゼ、チュリグでショッピング

エリーゼ「チュリグにつきましたね。かわいい洋服かなにかのお土産が欲しいところですが…。」


ナツメ「…………観光?」


エリーゼ「おや、あなたは…どこかでお会いしましたでしょうか。チュリグにお洋服を買いに来たのです。貴女もとても可愛い服を着ていますね。」


ナツメ「会ってはいない、と思う。……洋服屋、あっち」


袖を引っ張って連れて行こうとする


エリーゼ「あら、連れて行ってくれるのですね。ありがとうございます。」


とても楽しそうにニコニコ笑っている。


ナツメ「……どういたしまして。」


ナツメは少しだけ笑った。
やがて二人は洋服屋に到着する。


エリーゼ「チュリグの洋服屋って、独特の雰囲気がありますね。オススメのブランドなどはありますか?」


帽子などを見ている。エリーゼ自体はそこそこの歳だが、洋服選びはこどもの時と変わらず目をキラキラさせている。


ナツメ「………ブランド?何それ?」


ナツメはブランドという言葉を、初めて聞いたかのように聞き返す。見ると、洋服屋のお客や店員までもが、とても不思議そうな顔で聞いていた。
チュリグの洋服屋は暇をもてあました精霊の職人達が、ハサマ王の提案により、皆なんとなくの気持ちで経営しているのである。


エリーゼ「おや?ブランドという概念がありませんでしたか?こんな素敵な服を作る職人さんがいるのだから、名前が知りたくなっちゃいますね。その名前をブランドって言うのです。どれも細かくていい質ですね、何色の服を買おうかしら…」


ナツメ「……作った精霊の名前がブランド?……?????」


首傾げながら考えるナツメ。腑に落ちない表情をしている。
店員らしき人間が、ナツメに少し震えた声で「怒って燃やさないで下さいね」と釘を刺した。


エリーゼ「この帽子は、お店の名前がブランドのお名前に使われています」


つけているつばひろ帽子を外してナツメに見せる。縁に小さくシャルルと印字されている。


エリーゼ「よその貴族の方に自慢するのです。シャルルの最新作、いいでしょ?って」


『自慢して何があるの?』と店内の人達が一体となって質問した。
その表情は、まるで小さな子供のように純粋で、心から不思議そうな顔をしていた。


エリーゼ「それはもちろん…あらあら、困りましたね」


少し考えてから答える。


エリーゼ「小うるさいおばさんがムキになって、お洋服屋さんが儲かります。」


ニコっと笑う。


「小うるさいおばさん」「小うるさいおばさん」
「儲かるのかぁ」「この店も王に言われて始めたしなぁ」
「まあ暇だし」「私も職人やってみようかな」
「とりあえずやってみるだけ損はないかなぁ」
「競争心はないから」「たまに自慢?しとくかぁ」


それぞれが口々に反応した。よほど珍しいものを目にしたのだろう。まんざらでも無さそうに、店内にわずかな活気が生まれた。


エリーゼ「ふふふ、だから私は貴女の服をみて、お財布を軽くしてしまうのです。」


黒と赤のドレス、それと、お花の飾りのカチューシャを手に取り、お会計のところに持っていく。


エリーゼ「私はエリーゼ。貴女のお名前は?」


ナツメに振りかえり、胸に手を当てて一礼し、自己紹介をする。向き直ると、まるで少女のように優しい笑顔でナツメの名前を訪ねた。


ナツメ「…………ナツメ」


返事は、質問をそのまま返した、とばかりに、淡々と答えた。


エリーゼ「ナツメさんのお洋服、綺麗な肌と似合っていてとてもお洒落ね。貴女がドレスタニアに来たら、みんな大急ぎでチュリグに来ちゃいますよ。次は私が案内しますから、是非一度ドレスタニアにいらしてね」


エリーゼは紙袋を抱えて無邪気に笑った。


ナツメ「ん、分かった。ありがと。(犯罪者来たら焼くけど)」


エリーゼの提案を、不思議そうに承諾するナツメ。


エリーゼ「それでは、これを。ドレスタニアの貴婦人は、お話したら最後にお礼をお渡しします。」


ナツメの金の髪の毛に良く似合う、小さなルビーのネックレスをナツメの首に掛ける(肌には触れないように、優しく。)


エリーゼ「また会うことを楽しみに。ごきげんよう。」


ルンルンとお店を後にした。


「………後で王にお返し考えてもらおうかな……」
小さくそんなことを言って見送った。

 

 

afterエリーゼ


エリーゼ様、その服は…?」「生地がエ、エレガントですわ!」「ちょっと、意地悪せずに教えてくださいまし!どこのブランドですの!?」


エリーゼ「ふふふ、それはそれは素敵な国の、素敵な女の子のオススメですの。ブランドなんて無粋なもの…ありませんよ。残念ですこと」


最上級ドレスタニア貴族によるパーティーにて、エリーゼは質問攻めにあっていた。貴婦人たちの、毎度行われるギスギスした抜き打ちドレスチェックで、今回はエリーゼが満場一致の勝利を納めていた。


「なんて方なの!違いがわかる方ですわ!」「目の付け所が、シャープですのね……」「アヴァンギャルドですわ」


エリーゼはその光景を意地悪く楽しんでいたが、ひとしきり自慢したあと、ひとり窓の外に出て、夜風にため息をついた。


「あんなお人形さんみたいな綺麗な子を前にしたら、嫉妬しない方がおかしいわね…。ドレスタニアに来てくれるかしら。」


月を見上げるその顔には、ため息とは裏腹に、うっとりとした笑みがこぼれていた。

 

 

afterナツメ


「あれナツメちゃん。顔赤いけどどーしたの?」


「そのネックレスは誰から貰ったのですか?」


「ご機嫌だね。どうかしたの?」


ナツメ「エリーゼ」「お返し」「どうしよ」


「外交官のメイドさん?貰い物か良かったね。」


ナツメ「光栄でございます我が王よ」


「「(落ち(まし)たねこれ)」」


「ネックレス貰ったのかあ。時計とかブレスレットにしたら?」


ナツメ「分かりました王よそうします」


「(指輪だといきなりゴールだからね)」


「(確かにそれだと愛が重いですね)」