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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【ifSS】終焉神

if アンティノメル チュリグ

ダンテ「…来たか…俺の元へ」


ダンテはいつもの姿では無く、体の殆どが龍に侵食されている姿で、姿をあらわした。


「無理に干渉し過ぎたからそうなったのー?」


気配はするが肝心の姿はどこにも見えない。空は日の光が広がる綺麗な白夜であった。


ダンテ「Grrrr…ダレダ…?誰がそこにいる?
俺は…!!」


ダンテは急に空間に向かって手の爪で切り裂いた。スカだ。ダンテは今は何も考えらず衝動のまま動く。


「それともなりかけ進行しちゃったー?」


白夜の空に、未だノイズがかった声が響く。


ダンテ「誰だ誰だ!!うおおお!!!俺は誰だ!!お前は誰だ!!貴様は!」


ダンテは口から火を吐き出し白夜の空間を燃やし尽くす事を試みるものの、空間は燃えなかった。


「そんなに言うなら姿くらいは見せておこうかー?」


ダンテ「見せろ見せろ…俺は俺はァアア!!うおお…ソラに殺される運命なんて信じない…誰だ!!」


ダンテは力を制御できずに頭を抱えながら暴れている。


「少しは落ち着いてよ全くもー」


いつの間にかダンテの目の前に白いコートの人物が現れた。
腕が8本生えていて目深にフードを被っている。
コートの人物はすぐに、戻すの忘れてたと言って6本の腕を消した。


ダンテ「誰だ。知らない。誰だお前は。見たことがある気がする、だが見たことが無い。お前は誰だ?」


ダンテは早口で言った。白コートの腕には驚いていない。目をギロリと輝かせている。ダンテの意思は今の彼は無い。


「はてさて誰だろーねー?」


ダンテ「ハサマか?観測者か?分からない、分からないぞ、俺は貴様を倒さないといけない気がする」


ダンテは一気に白コートに向かって突撃した。龍の力でかなり速く動けている。そして龍の力により身体にひどくダメージが入っているが本人は気づかない


「んー。どっちでもあるしそうでもないんだよねー。まあ倒せないんだけど☆」


ダンテの突撃はコートの人物の手前で、目に見えない透明な障壁に阻まれ、思いきり衝突した。


ダンテ「ぐはっ!!壁!?お前はハサマか!ハサマ!!俺は全て殺す!殺してやる!!うがぁぁああ!!!」


ダンテは暴走している。目の前の者が倒せない苛立ちのせいで冷静さを失っている。龍になりかけていることも原因の一つだろう。


ハサマ(?)「一応当ったりー☆まあ王様ではない方のハサマなんだけどね!」


不可視の壁をダンテは認識できていない。荒れ狂う竜は、同じ壁に幾度となく突撃を繰り返した。


ダンテ「王じゃない?お前は王者じゃないのか?壁をどかしやがれ!壁を消しやがれソラを殺す殺す殺されたくなければ大人しくしていろ…」


支離滅裂な言葉を繰り返すダンテ。殺意に飲まれ、自身を見失っている。


ハサマ(?)「私は殺せませんしソラ君も殺せませーん。何故なら君を消すという宿命を背負ってるからでーす。そこは私にもナナシにも干渉できない領域、つまり諦めろなのでーす☆」


ハサマと名乗る人物から垣間見える目は、焦点が合っていない。最初からダンテを視る気はなく、わざと空を見つめているようだ。
いつの間にか見えない障壁はダンテを取り囲み、身動きが封じられる。


ダンテ「……殺せない……チッ。俺を消す?俺を消すのか?やめろやめろ!!俺はソラを殺すまで死なない消えない消えたくない俺は運命通りになりたくない!!」


ダンテは消すという言葉に過激に反応して更に興奮している。ダンテもまた、過度な興奮状態によりハサマの目を視る余裕はなかった。


ハサマ(?)「君は主役に倒される悪役に過ぎないのでーす。消すことは一生全身全霊でも叶わないのでーす。今まで散々干渉しまくったんだからそれのツケなのです☆まあ諦めろという一言に集約されるんだけどね!」


あはは、と笑っているのは、ハサマか、それとも観測者か。その正体はわからない。


ダンテ「あああ!!!俺は消えない殺されたくないあああ!!!この世を書き換えてやる!!この世を書き換えてやる!!!俺は消えない消えない消えない助けて…怖い…消えない消えない」


ダンテはずっと、消えないと言っている。「観測者」を強く睨んでいるようだ。


ハサマ(?)「そんなに言っても睨んでも私は消せないし運命も変えられないのでーす☆ところでそろそろ来るかもしれないよ?」

ダンテ「何がだ、何が来るのだ!答えろ!俺はああ、俺は消えたくない…運命を変える力!!俺は運命を!!変えるんだ!!」


ダンテは壁の中でジタバタと暴れている。自身の力の制御が出来ていない。


ダンテ「返せよ…元の世界に…ソラをぶっ潰す…!」


息を荒らげて「観測者」を睨む。


ハサマ(?)「返さなくても来る者は来るのでーす☆」


ハサマはダンテの真後ろを指差す。


ダンテ「……くる?…後ろ…??後ろに何がいるんだ!!」


ダンテは後ろに素早く振り向いた。
するとそこにはソラがいた。覚醒し黎明神となったソラ。その視線は、まるで逃がすことを許さぬように、強くダンテに向けられていた。


ハサマ(?)「見られちゃったしそろそろ私帰るね!せいぜい無様に足掻いて私達を楽しませてね悪役さん!」


ハサマとは一言、「じゃーねー」と残し、新たに出した計8本もの手を振り、台風を起こして去っていった。


ダンテ「どういう事だ!なぜソラがいる!ソラ!ソラ!俺は貴様を殺す!!」


ソラ「…何かあったと思ったら君か。とりあえず僕に倒されたいのかな…?」


ダンテ「…??俺は何をしていた?いい、ソラを殺せるなら!」


瞬間、ダンテからハサマと名乗る人物の記憶が消え去った。今までの出来事が思い出せない。しかし、今のダンテには些細なことだ。目の前のソラを視界に写し、ダンテは笑みを浮かべる。


終焉と黎明の対峙。二人は出会ってしまった。間もなく始まるであろう最期の時。気づけばいつの間にかその空は、真っ黒な雲が覆い尽くしてた。

 


まるでこの世界から、二人だけを隠すかのように…。