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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

吟遊詩人と女海賊

紫電「野郎共!島が見えてきたぜ!」


(流石姉御だぁ!コンパス無しでも余裕だぜ!!)


紫電「お頭って呼べ!!」


船はベリエラから東のラビリンスに向かっていたが、ここエルドストは西である。


吟遊詩人のシャムスは浜辺を何となく散歩中。


シャムス「フンフンフーン♪、っと。お??なんかやたらとでかい船が……海賊船?」


紫電「よーし、俺が先に見に行ってくる。お前らはそこで船停めな!」


(えー!姉御ばっかずりーよー!遊びてーよー!!)


紫電「遊びに来てんじゃねーったら!!」


紫電「…マズったな。明らかにラビリンスじゃねぇ…どう言い訳すっか…」


頭を抱えつつ上陸

 
シャムス「ありゃ、誰か来るな?……危なそうだし、正直あんま関わりたく無いんだがなぁ……。明らかにこっちに来てるし……」


紫電「(あ、イケメンがいる…)おいお前!お前だ黒いの!!俺は泣く子も更に泣く海賊紫電!シバかれたくなけりゃ身ぐるみ剥いでうさぎ跳で帰るか、この島の案内をするか、どっちか選べ!」


口許はチャンスとばかりに笑っている。


シャムス「(あーあ。やっぱり話しかけられたか……って、よく見たら女だな……これは、イケるか?)おや、私の事ですかな?はじめましてお嬢さん。私はしがない吟遊詩人のシャムスと申します。この島の案内をお望みですか?私などで宜しければご案内しますが」


紫電「なっ!!お、おおおお嬢様じゃねぇよ!!(汗)海賊だぞ!!うわー!とか許してー!とか、もっとこう、色々あんだろバカヤロー!!///」


顔を真っ赤にしながら身ぶり手振りで否定する紫電


シャムス「(えっ、……何だこいつチョロすぎねえか??すぐ変な男に引っかかりそうだな、って俺だな)いやいや、海賊とは言え女性は女性ですからね。それに、案内すれば見逃してくれると言ったのは貴女ですよ紫電さん?(ここでイケメンスマイル炸裂)」


紫電「(ドッキイイイイイイィィィ❗❗❗)(何コレ何コレやだ、よく見たらスゴいイケメン…)」


顔を真っ赤にして完璧に硬直する紫電。一目惚れは初体験である。話はまったく聞いていない。


シャムス「(ウブか!?ものすごいウブか!???)……どうされました?
私の顔に何か付いていますか?(口元に手をやる)(あまりにもチョロすぎてちょっと笑えてきた)」


紫電「(⁉⁉)見てないっ❗❗おお、お、お前の顔なんて見てない❗❗知らない❗❗」


両手で顔を覆ってよくわからない動きで振り向き、逃げようとしたところで波が足元をさらって、盛大に浅瀬にダイブした。


シャムス「(おまけにドジだーーーッ!!!!!!)っく、ふふ……。大丈夫ですか?急に浜辺で走り出したりしたら砂に足を取られて危ないですよ。……立てますか?足は捻っていませんか?(手をさし出す)」


紫電「ち、違う…❗これは…違うぅぅ…(見られた見られた見られた見られた死にたい死にたい死にたい死にたい)」


シクシクと泣き出す紫電。顔はものすごく真っ赤で、ぷるぷるしながら小さくなっている。


シャムス「(何が違うんだろう……)ほら、早く立たないと波でもっと濡れてしまいますよ」


ちょっと強引に腕を引っ張って立てせるとポケットからハンカチを出して紫電の涙を拭う


「着替えないと風邪をひいてしまいますね……まずは服屋に行きましょうか(至近距離スマイル)」


紫電「ひゃい⁉えっ❗あっ、え❗」


シャムス、自分の胸元(スケスケ)、シャムスという順番で見る。


紫電「わあああぁぁぁぁぁ❗❗❗❗」


パニックになった紫電は鬼の全力の突き飛ばし攻撃をシャムスへとみまう。通常の人間なら15mは空中を舞うほどの威力


シャムス「うわあっ!?(ドボン)」


思いっきり海に吹っ飛んだシャムス。
紫電はそのまま鼻血をだしてコミカルに気絶し、背中から海にひっくり返った。


(姉御おぉぉぉ!!)


事態に気づいた鬼の海賊達は猛ダッシュでこちらに向かってきた。

シャムス「(ゲッなんかきた!!)」


なんとか泳いで陸に上がるも、頭に違和感を感じて手をやるとバンダナが吹っ飛んだ衝撃でどこかに行ってしまった模様。


紫電は必死の思いで鬼の肩を借りて起き上がると、シャムスの呪詛の目を見た。しかし、特に何も反応は無かった。だが、視線はその額の目に釘付けで、そのままキラキラと憧れの目をむけてシャムスを見つめ続けると、やがて血圧の上昇により失神した。素晴らしい笑顔だった。


「あ、姉御おおぉ!!」


他の鬼は気づいていない。


シャムス「(とどめを刺してしまった感が物凄い)」


とりあえず野郎と目が合うのは最悪なので手で覆い隠しながら


シャムス「……気絶しちゃいましたね……そのままだと色々まずいと思うので、私の泊まっている宿からタオルを借りてきましょう。ついでに何か羽織れるものも持ってきます」


忌刃(キバ)「おい待ちなニイチャン…」


デカアアァァァイ身長280cmはあるかという巨体に筋骨隆々なトライバルタトゥーのアフロ鬼がドスのきいた声で呼び止める。

シャムス「はい?何でしょう」


シャムスは額を片手で覆ったままである。


忌刃「名前を名乗りな」


(芦華!)(冥烙!!)(金弧!!)


忌刃「忌刃!…って、お前らじゃねぇよ馬鹿…殺されたく無けりゃとっととお前とこの島の名前を言いな…」


シャムス「ああ、はい。私はシャムスと申します。しがない吟遊詩人ですね。この島はエルドスト。辺境のど田舎ですよ。(でっけえ……バケモンかこいつ)」


忌刃「エルドストのシャムスか…。顔覚えたぜ…。テメェらズラかるぞ…。」


(うーい!!)


忌刃「次にくるときは姉御にゆっくりと島を案内してやってくれや…。今日の姉御は勝負服じゃねぇんだ…。優しくしてやってくれよな…」


忌刃はそういうと三人の鬼をぶん殴って、気絶した紫電を担いで船へ戻った。


シャムス「は、はあ……(ポカン)(なんだったんだあいつら……)」

 

船はホラ貝の大きな音と共に帆を広げ、上陸することなくドレスタニアへ帰っていった…