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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

ソラの休暇 ドレスタニア国立公園

アンティノメル ドレスタニア

ソラ「ここですか、ドレスタニアは。久しぶりに来ますね」


ガーナ「失敬、君は、ルーカスの部下では。」


ソラ「あなたは…ガーナ王。まさかここでお会い出来るとは。はい、俺がルーカス様の部下、ソラです。」


ガーナ「かしこまらずとも構わん。もう引退した身だ。何か調査中か?歴史の文献なら、表にないものもいくつか渡せるが…」


ソラ「今回は調査ではございません。ルーカス様が、たまには休んだほうがいいと休憩をくれました。
なので、あまり来たことのないドレスタニアに来させてもらいましたか
歴史ですか…興味深いです。」


メモ帳と鉛筆を取り出す。


ガーナ「どうやらお互い仕事癖が抜けないようだな…。ドレスタニアの中心部にある図書館は行ってみたか?」


コートから少し錆び付いた鍵を取り出す。


ガーナ「あそこには一般では入れない階があるが、この鍵でB3Fまで進める。興味があれば観に行くといい。」


ソラ「いえ、行ったことがありません。感謝致します。後で行きますね。仕事癖が抜けませんし、ここは世間話でも一つどうでしょう。といいましても、俺の所は毎日変わってませんけど…強いていえば怪しい食べられるか不安な草が増殖している事ですが…」


ガーナ「あぁ、私も少し休憩しよう。どんな草なんだ?また毒性があるものが国民に出回っては困るのだが…」


ソラ「なんと言いますか…とても苦いのですが漢方効果があるのか、食べると風邪が翌日にはマシになっているんです。
毒性ではありませんが、あまりの苦さに食べる研究は進んでいませんね」


ガーナ「ほう。そんなに苦いのか。食べられる範囲なら、私は苦いものは好きだが…。このドレスタニアの名物であるチョコレートもかなり苦いことで親しまれてる。食べてみるか?」


小さな四角い、真っ黒のチョコを渡す。見るからに苦い。


ソラ「ありがとうございます。」


チョコレートを一口口の中に入れる。ソラはあまりの苦さに顔を歪めた。


ソラ「……え、ええ、平気ですこのチョコレートぐらい苦いですね。ただ、確立した調理法がよりによって苦さを増す焼く、煮るですからこちらも苦いですね…」


ガーナ「ははは、そうか、それは美味そうだ。良ければ今度仕入れさせてもらおう。ちなみにそのチョコレート、なんて名前だと思う」


ソラ「苦いものは平気なのですか…?このチョコレート…?分かりません。…シュンやルーカス様にあげたら絶対に倒れますね。俺の国は料理も進んでいて、甘いものが良くありますから…」


ソラは質問する時も感情を出さないらしい。


ガーナ「《ダーク・ガーナ》って名前なのだ。あまりの苦さに、当時冷徹だと揶揄された私に例えて反ガーナ組の革命家がつけた呼び名でな。皮肉にも私はコイツが好きで、あえて公式の名前にしてやった。」


ガーナは笑っている。


ソラ「ダークガーナ…。あなたはそれで、いいのですね。あなたは…冷徹だと言われ…それでいいのですか…俺は到底無理です」


少しだけソラの顔が曇る。本当に、少しだけだった。


ガーナ「良いも何も、事実冷徹にしていたのだ。理解しなくてもいい。だが、冷徹でなければ守れないものもある。」


チョコを口にいれて空を見上げる。


ガーナ「自分を捨てて守りたいものがあったのだ。お前もわかる日が来るだろう。そういう道に進んでいるのだから。」


ソラ「冷徹ではないと守れないもの…俺の場合は俺という存在、アンティノメルという国。俺は俺という人格を殺したことにより、今生きています。少し違う気がしますが。自らを捨ててでも守りたい存在は…俺という存在と俺の国…シ…」


少し何か言いかけて、止めた。


ガーナ「もちろん、それは自分より大切なものだ。理解はしてなくとも、お前は既に知っている。さて、私はそろそろ城に戻るが、聞きたいことは他にあるか?」


ソラ「いえ。他に聞きたいことはありません。今回は貴方とお話出来て光栄でした。ありがとうございます。鍵は後で郵便物として送り返します。俺は図書館に行きますね。ありがとうございました。」


ガーナ「いや、今回の一件で本来ルーカスに渡すつもりだったものだ。彼に回しておいてくれ。たまにはお前も来い、と伝言も頼む。チェスの相手がおらんのだ。」


そういうと、ガーナは手をあげて見送った。