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PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

はぐれキナコ

キナコ「わぁ~すっげぇ~!」


グリム島にて。触ったら噛みつく花が群生している森に一人で迷いこみ、不用心にもウキウキと触ろうとしているはぐれキナコ。
触ろうとした途端植物は一瞬にして燃え尽きた。


「おや、随分と危なっかしい迷子ですね」


キナコ「うわぁ!!あちち!(熱くない)ビックリした!!
あれ、お姉ちゃん誰?」
キョトンとして目を丸くするキナコ。


「……ここの責任者とだけ答えておきますか」


「後付き添い」


そこには紫髪の女と金髪の女がいた。


「なんだよー、名前教えてよ!知らない人と話しちゃダメだってゼンロが言ってたぞ!俺キナコ!」


元気一杯で答えるキナコ。多分ゼンロの忠告の意味を理解していない。


「……グリムですがそれがどうかしたのです?」


「………ナツメ……」


キナコ「名前はタイセツだろー!セーレーは名前をタイセツにするって父ちゃんが。グリムとナツメは何して遊んでるの?」


グリム「……遊んではいませんが、見回りですね。」


キナコ「ミマワリ?黄色い奴だ!俺も好きな花なんだ!ねぇこのかっけーやつなんて花?」


燃えてない先程の花の中に指を突っ込もうとする。


グリム「名前は今のところありませんが獰猛な奴ですね。」


ナツメ「不用意に手を突っ込んだら指は千切れる」


ピンポイントで当てるのが面倒くさくなったのかキナコの周りにあるものをまとめて燃やした。


キナコ「わぁ!!火はあぶないよ!!ナツメって火をしんこーしてるの?俺、草のセーレー。父ちゃんはドレスタニアですっげー大きな森を作れるんだぜ!すごいだろ!!」
(実際は木が数本生える程度。誰が聞いても話を盛っているのがわかる)


ナツメ「私は人間です」


グリム「木が数本生えるだけでも有能ですね」


キナコ「へぇー、人間でも火出せるんだ。ね、他にこの辺どんなのが生えてるの?たんぽぽ生えてる?」


目をキラキラと輝かせている。


グリム「この場所にはあれしか生えていませんが他にはありますよ」


ナツメ「……行く?」


キナコ「ほんと!?俺、かっこいい花のとこがいいな!!たんぽぽみたいに!!」


足元にたんぽぽを一つ咲かせる。ただの癖であり特に意図はない。


グリム「とりあえず見た目に優れたところにでも行きますか」

 

三人は少し歩いた先にある開けた花園に到着した。
様々な種類の花が咲いており、中にはアンティノメルのソラが名付けた鈴蘭のような青い花、「フォエネス」もある。


キナコ「あ、これ知ってるよ!フェルナンデス!ソラさんが見せてくれた奴だ!!オレンジ色のフェルナンデスは無いの?」


フォエネスをむんずとつかんで引き抜く。しかし草はするするととれて、茎にも葉にも傷みはない。加護のお陰で草を優しくとる力があるらしい。


グリム「勝手に抜いてはいけないのですが持ち帰りなら可能です……暖色系なら一通りありますよ」


キナコ「オレンジのやつちょーだい!生やす練習する!グリムとナツメはどの花が好き?」


グリム「黄色」


ナツメ「赤」


「持ち帰りどうぞ」器もついでにあげる
即答した


キナコ「ほんと!?じゃあそこに立って!!」


二人を並ばせたあと真ん中に飛び込む。


キナコ「赤色家族!!あはは!!」


グリム「(何でしょうかこれ)」


ナツメ「(知らん、でも悪い気分はしない)」


キナコ「あ、そろそろゼンロが怒るかなぁ。ねぇグリム、顔がビリビリでちょーこわいおばけじーさんしらない?目離したら勝手にいなくなったんだ」


もちろんの事ながらキナコがいなくなったのである。


グリム「……その方ならさっきからこちらを睨んでますよ」


キナコが恐る恐る振り向くとゼンロが怒気を纏っていた


キナコ「あ、あ、あの…僕…」


ゼンロ「………保護していただいたようで。感謝の言葉もありませぬ。無礼をお許し下され。」


ワシっとキナコの頭を掴む


キナコ「……ありがとうございました……。」


キナコは涙目で顔をくしゃくしゃにしているが、ゼンロにもう怒気はない


グリム「……危険地帯に迷い込んでたので以後気をつけてください」


ナツメ「いなかったら、指千切れてた」


ゼンロ「それは……。重ね重ね申し訳ない。
いずれドレスタニアに来るならばお尋ね下され。良いお茶をご馳走する」
キナコ「すごい苦いよ!」
ゼンロ「……」
深々とお辞儀をする。
その後キナコは鉢をしっかりと抱えたまま手を振り、ゼンロは随分と渋い見た目のお茶菓子を二人に渡し会釈したあと、キナコの手をしっかりと握って帰っていった。


二人は見送りその後チュリグに行った。

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