PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

グリムのお散歩ドレスタニアその2 ガーナとの対面

グリムはヤミタと別れたあと、能力を使ってドレスタニア国立公園に転移すると、目の前にガーナがいた。


ガーナ「…………驚かんぞ。こんな現れ方をする国はチュリグしか知らないからな…」


唖然としている。今しがた誰かと話していたようだ。


グリム「その割には唖然としているようですが?」


ガーナ「実は驚いた。して、貴女は使いのものか?知らせていただければこちらから出向いたのだが…」


杖をつきながらベンチに腰を下ろす。


グリム「急でしたからね。栽培許可を貰いたいのですが」


ついさっき見た植物の名前達を挙げる。


ガーナ「あぁ、そうか。チュリグは輸入に関して他国より丁寧で感服する。どれも我が国では一般的な植物だ。是非役立ててくれ」


バッグから契約書を取り出す。


ガーナ「毎度お手数をかけるが、いつもの書類だ。後で確認後サインして届けてくれ。」


確認してすぐにサインをした


グリム「色々と栽培してますのでね、毒草の類とかも含めて。」


さらっととんでもないことを言った。


ガーナ「やはりか…サグヌ草の件はルーカスから聞いたよ。まぁ、むしろチュリグの管理下に置いた方がいいのかもしれないな。」


控えの紙を取りだし、ずらして重ね、中指の指輪の印鑑を半分ずつになるように押し、グリムも同じように押すと、控えの紙をグリムに渡す。


グリム「今のところは毒としては使う予定はありませんし横流しの類は見つけ次第消しますからね。そういえばさっきサターニアの男児と会いましてね、シュヴァルツって貴方が飼っている犬の名前でしたよね?」


ガーナ「おぉ、我が相棒をご存じか。ヤミタは一度力を制御できず辛い思いをしてな、孤児故にゼンロに預けたのだが、通常は巨大な犬の姿なのだ。シュヴァルツは親の代わりをしているが、それが何か?」


グリム「王から聞きましてね。……喋れたのですね?先程私が会ったときは能力を使用していたようですが…………クロマに会わないといいですね」


ガーナ「いや、犬の意思疏通だろう…。私には何をいってるかはわからない。クロマ、というのは、先日ベリエラであの化け鮫を引きずっていたと言う女性と同一人物だろうか。私には何故かそんな気がするのだが…(多分チュリグの者だと思ってたし…)」


グリム「犬同士の意思疎通でしたか。その女性ですね。無理に取る趣味こそありませんがやろうと思えばやれるので。飼っている魔物達の性質を全て把握できる程度には頭脳が優れてますしね。魔物にのみ効くカリスマもありますし」


ガーナ「動物は恐怖だけで縛り付けられるものではないからな。あの鮫をも持ち帰れるのだ、相当な信頼があるのだろう。そこで相談なんだが」


手を口に添えて小声で言う。


ガーナ「むしろ、たまに預かってくれないか。相棒もヤミタも、本来の姿でないとストレスが貯まる筈だ…」


グリム「預かるどころかそのまま丸ごと一生飼い馴らしそうですが大丈夫で?」


ガーナ「私の元で無理に束縛するよりは、プロに任せる方が良いだろう。私は以前のように共に戦える身体じゃない。ただ、ヤミタはここが生まれ故郷だから、普段はここで過ごさせてやりたい。シュヴァルツを預け、たまに会いに来てもらう、というのは厚かましいだろうか?」


グリム「可能ではありますが」


ガーナ「そうだな、そちらが良ければ、予定を合わせてゼンロと共にヤミタとシュヴァルツをチュリグへ見学に行かせよう。二匹とも魔物の類いだから、いい経験にもなろう」


少しだけ口元が緩む。


ガーナ「たまに私も会いに行くさ。私も、お互い本来の姿で対話をしたいのだ。」


グリム「王に提案してきますね。そろそろ帰っていると思われますので。」


一旦能力で帰還して数十分後戻ってきて
「許可取れましたよ」そう報告した


ガーナ「…率直に言って羨ましい力だ。」


唖然としている。


ガーナ「さて、時間をとらせたな。私は仕事に戻るとする。仕事が片付いたら、のんびりとチュリグに旅行しにいくよ。よく燃えるスゴいウミウシとやらに興味があるからな。」


胸に手を当ててドレスタニアのお辞儀をする


グリム「食用にも一応なる奴ですか。王達とお待ちしておりますよ」


そういうと、グリムは消えた。ガーナは羨ましそうにその光景を見届けた。

ソラの休暇 ドレスタニア国立公園

ソラ「ここですか、ドレスタニアは。久しぶりに来ますね」


ガーナ「失敬、君は、ルーカスの部下では。」


ソラ「あなたは…ガーナ王。まさかここでお会い出来るとは。はい、俺がルーカス様の部下、ソラです。」


ガーナ「かしこまらずとも構わん。もう引退した身だ。何か調査中か?歴史の文献なら、表にないものもいくつか渡せるが…」


ソラ「今回は調査ではございません。ルーカス様が、たまには休んだほうがいいと休憩をくれました。
なので、あまり来たことのないドレスタニアに来させてもらいましたか
歴史ですか…興味深いです。」


メモ帳と鉛筆を取り出す。


ガーナ「どうやらお互い仕事癖が抜けないようだな…。ドレスタニアの中心部にある図書館は行ってみたか?」


コートから少し錆び付いた鍵を取り出す。


ガーナ「あそこには一般では入れない階があるが、この鍵でB3Fまで進める。興味があれば観に行くといい。」


ソラ「いえ、行ったことがありません。感謝致します。後で行きますね。仕事癖が抜けませんし、ここは世間話でも一つどうでしょう。といいましても、俺の所は毎日変わってませんけど…強いていえば怪しい食べられるか不安な草が増殖している事ですが…」


ガーナ「あぁ、私も少し休憩しよう。どんな草なんだ?また毒性があるものが国民に出回っては困るのだが…」


ソラ「なんと言いますか…とても苦いのですが漢方効果があるのか、食べると風邪が翌日にはマシになっているんです。
毒性ではありませんが、あまりの苦さに食べる研究は進んでいませんね」


ガーナ「ほう。そんなに苦いのか。食べられる範囲なら、私は苦いものは好きだが…。このドレスタニアの名物であるチョコレートもかなり苦いことで親しまれてる。食べてみるか?」


小さな四角い、真っ黒のチョコを渡す。見るからに苦い。


ソラ「ありがとうございます。」


チョコレートを一口口の中に入れる。ソラはあまりの苦さに顔を歪めた。


ソラ「……え、ええ、平気ですこのチョコレートぐらい苦いですね。ただ、確立した調理法がよりによって苦さを増す焼く、煮るですからこちらも苦いですね…」


ガーナ「ははは、そうか、それは美味そうだ。良ければ今度仕入れさせてもらおう。ちなみにそのチョコレート、なんて名前だと思う」


ソラ「苦いものは平気なのですか…?このチョコレート…?分かりません。…シュンやルーカス様にあげたら絶対に倒れますね。俺の国は料理も進んでいて、甘いものが良くありますから…」


ソラは質問する時も感情を出さないらしい。


ガーナ「《ダーク・ガーナ》って名前なのだ。あまりの苦さに、当時冷徹だと揶揄された私に例えて反ガーナ組の革命家がつけた呼び名でな。皮肉にも私はコイツが好きで、あえて公式の名前にしてやった。」


ガーナは笑っている。


ソラ「ダークガーナ…。あなたはそれで、いいのですね。あなたは…冷徹だと言われ…それでいいのですか…俺は到底無理です」


少しだけソラの顔が曇る。本当に、少しだけだった。


ガーナ「良いも何も、事実冷徹にしていたのだ。理解しなくてもいい。だが、冷徹でなければ守れないものもある。」


チョコを口にいれて空を見上げる。


ガーナ「自分を捨てて守りたいものがあったのだ。お前もわかる日が来るだろう。そういう道に進んでいるのだから。」


ソラ「冷徹ではないと守れないもの…俺の場合は俺という存在、アンティノメルという国。俺は俺という人格を殺したことにより、今生きています。少し違う気がしますが。自らを捨ててでも守りたい存在は…俺という存在と俺の国…シ…」


少し何か言いかけて、止めた。


ガーナ「もちろん、それは自分より大切なものだ。理解はしてなくとも、お前は既に知っている。さて、私はそろそろ城に戻るが、聞きたいことは他にあるか?」


ソラ「いえ。他に聞きたいことはありません。今回は貴方とお話出来て光栄でした。ありがとうございます。鍵は後で郵便物として送り返します。俺は図書館に行きますね。ありがとうございました。」


ガーナ「いや、今回の一件で本来ルーカスに渡すつもりだったものだ。彼に回しておいてくれ。たまにはお前も来い、と伝言も頼む。チェスの相手がおらんのだ。」


そういうと、ガーナは手をあげて見送った。

グリムのお散歩ドレスタニアその1 狼少年ヤミタ

ヤミタ「なー!紫のねーちゃん!そこのボールとってー!!」


グリム「いいですよ」


取って渡した


ヤミタ「紫ねーちゃん妖怪?妖怪の匂いがするぞ!」


ニコニコと近寄ってくる。


ヤミタ「俺も妖怪なんだ!」


犬耳をピコピコ出す。ちなみに目を見ればサターニアなのは誰でもわかる。


グリム「私はアスラーンです。貴方は目からしてサターニアですか。」


ヤミタ「なんでわかるの!?正体がわかる呪詛!?」


勢い余って尻尾も生える。


グリム「呪詛の類はあまり使いませんが……?獣化?」


ヤミタ「へへへ、はっずれ~!」


爪が生える。


ヤミタ「人化だよ!あんまり知らない人に言っちゃいけないってシュヴァルツさんが言ってた!」


グリム「外れましたか、どちらにしろあまり見かけませんね。」


ヤミタ「ねー、紫ねーちゃんは何してるの?」


後ろにまわってグリムのミリタリージャケットをワシワシ触りながら尻尾を振っている。


グリム「遠距離の散歩ですね。」


ヤミタ「散歩!?散歩いいなー!俺もついてっていい!?あっちの方果物たくさん生えてるよ!!」


笑顔で四つ足になる。耳がピクピクと動いている。


グリム「構いませんよ。果物ですか見慣れないものだったら持ち帰って栽培でも提案しますかね…………」


ヤミタ「ククルの実はつぶつぶで美味しいよ!でもあそこにあるミルの実は食べれないよー!すんごーいまずいんだ!ゼンロが窓にぶら下げてるシワシワのミルは美味しいよ!」


現実で言うザクロと柿のような実。グリムの手を引っ張ってつれていこうとする。
グリムはメモを取りながら大人しく連れて行かれる


ヤミタ「あっちのアレンの実は、門の外のやつはとってもいいんだって!そのままでも美味しいけどティナに渡せばジャムを作ってくれるよ!」


柑橘系の果物。ひとつもいで、半分に千切ってグリムに渡す。


ヤミタ「紫ねーちゃんにあげる!」


グリム「おや、ありがとうございます。」


受け取るついでに頭を撫でてみる


ヤミタ「へへ、くすぐったい!」


鼻を少しこする。その後、大きなあくびをひとつ。


ヤミタ「お昼寝の時間…。かえるー。」


グリム「ではまた会いましょう」


グリムはヤミタと別れ、能力を使ってガーナがいるらしい国際公園へと転移した。


続く。

急病人ハティの胃洗浄プレイ

ヴィダル「ここにお医者さん居たはずだけど…」


レウカド「…あ、えっと、いまはレウカド先生は診察やってないみたいー」


どうせバレる嘘を白々しく言う先生(女)


ヴィダル「白衣着てるじゃないですか。看護婦さんですか?さっき連れが泡吹いて倒れたので診て欲しいんですが…」


レウカド「そ、そう助手みたいなもの…それはいけない、はやく診ないとー先生いないので、お、わたしが診ますよ。お連れさんは人間の方?」


ヴィダル「なんか怪しいなぁ…ま。いっか。有翼人なんですけど試しにキノコ適当に入れたスープ飲ませたら泡吹いちゃって。」


看護婦らしきレウカド先生を怪しむ


レウカド「ここは裏通りですから怪しいのは当然ですよ、ホホ…有翼人か…珍しいな…それは胃洗浄しなくては…無理やり吐かせても大丈夫?」


ヴィダル「ま、そっか。裏通りだもんね。男の人っぽい仕草だけど…まいっか。胃洗浄思いっきりやってください」


ギクッ「き、気のせいだ、よ…お連れさんをここに」


カーテンで阻まれた手術台のある部屋へ招く。


ヴィダル「あんた男だろ…でもなんで女医さんになってんだ?不思議だな…まいっか。よいしょ!」


ハティを軽々持ち上げて手術台に載せる


レウカド「チッ…無理があるか、こんな仕事してたら突然女医になることだってある…力持ちだな…横向きに寝かせてくれ」

ヴィダル「態度急変したな。まぁ詳細は聞かないでおくわ。アタシ力だけはあるんだよ。横向きだな。羽根邪魔だな…」


横向きにさせる


レウカド「…これからかなりショッキングな光景を目にするかもしれないから前の部屋で待っててくれていい。(床に散らばった羽を見て)あとで掃除が必要だな…」


ヴィダル「わかったー。」


スタスタと前の部屋に向かう。


ヴィダル「あ、羽根、ウチの国だと高級羽根ペンの材料になるから後で掃除がてら回収するよー。ゴメンね。」


そう言ってカーテンから出る


レウカド「こいつは言わば金のなる木なのか…惜しいな…」


彼女の連れに話しかける


レウカド「痛みはないか、これからやる施術は手荒な上に気持ちのいいものとは言えないが効果は的確だからな…」


手袋をはめて施術室に香を炊く、麻酔のかわりでもある。


ハティ「ブクブク」


泡吹いたまま頷く。


レウカド「苦しいかもしれないが深呼吸するんだ…ゆっくりでいい、苦しくない程度にな」


ハティ「すーはーすーはー」


胃洗浄中ヴィダルは心配もせずに羽根が幾らで売れるのか計算中


レウカド「そうそう、眠ったか…」


医者は水道と繋がったチューブを取り出した。これからする施術は胃洗浄だが描写は省く、詳しくはWikipediaとかを参考にしてくれ。施術は無事に終わった

胃洗浄 - Wikipedia

ハティ「苦しかったがスッキリだ!ありがとう!礼にこれを受け取ってくれ!」


ぶちぶちと自分の羽根を数本渡す


ヴィダル「おー治ったか。サンキューな!お金ここに置いとくからかえるわ!」


フラリと二人は消えていった


レウカド「あっおい、ちょっと、うちの店ではキャッシュ、現金払いしか…」


消えていくふたりの背中にか細い声を投げる。聞こえてはいまい。


レウカド「ッチ、割に合わん仕事だ…」


よく見るとカウンターに数枚の見慣れない銀貨が置いてあった。
二人はフラフラとどこへ消えたのかはよくわからなかった。

レウカド先生(♀)、覚醒ソラ君に襲われる

ソラ「レウカド先せ…」


とくに用事はないが遊びに来たソラは、レウカドを見て固まった。ソラの非常に珍しいぽかーんとした顔が見える。


レウカド「ッ…あんまり見るな、俺も慣れてない」


自分の体を包むように腕を組んでいる。


ソラ「……えっ???えっと僕… レウカド先生、え?何があった…んですか…」


レウカド「今目の前の人物はレウカドではないと思って接してくれ…ひなまつり期間とか言って妹の仕業だ…妹はいまは弟だがな…」

ソラ「ま、待ってくださいレウカド先生、急にそのような事を言われても俺は困りますし、妹が弟…どういう事ですか。まさかその腕の組み方は…胸…えっ?」


ソラは完璧に混乱した。ぐるぐると頭の中に考えが巡っている


レウカド「魔法の力で性転換したとしか言えない…おい!見るな見るな、見せモンじゃないぞ」


ソラ「………魔法の力………」


ソラは混乱して口調が砕ける。何かがフツンと切れたようだ


ソラ「アハハ、何それ面白いや…!ちょっと、このナース服着てよ!」


レウカド「は?…おい!おまえ性格変わってないか!?ちょっと待て!」


ソラ「似合うと思うよ僕は…何たって面白い!ぼくは面白いと思うよ!なになに?メイド服の方がいい?」


レウカド「そういう問題じゃない、女の服は着ないぞ」 


レウカドはソラから距離を離すが後ろは薬品棚だ。


ソラ「あれ、じゃあブレザー着てよ、女装男子って凄い似合うと思うよ?一層の事ルーカス様みたいなコートも似合うと思うよユニセックスで!おーい、後ろ後ろ!僕はこれ以上後ろに行くと危険だと思うよー!」


レウカド「もう白衣着てるだろこれで満足しろ!」


業務机のあるほうにひらりと身を運ぶ。


ソラ「えー…満足しないよ僕は。わぁい、遊ぶんだねッ」


一気に走ってレウカドと距離を縮める。その速さは人間としてはかなり上位の早さである。ソラの顔にはニヤリとした笑がこぼれている 


レウカド「ひっ…来るな」


業務机に腰をつく


ソラ 「なんで僕から逃げるの…?僕はただ貴方に変わった服を着て欲しいだけだよー…ほらメイド服とかさ…」


ソラはかなりにやけている。どこからか女性用のセーターを取り出した。


ソラ「はい!僕は見ないから!」


レウカド「生命と社会的な危機を感じるからだ…」


ソラには死界となっている位置で煙草を手にする。


ソラ「社会的な危機かぁ…ふーん。確かにレウカド先生が社会的地位が無くなると困るもんね!そうだ、僕今凄いくらい身体が軽いんだけど、何があったんだろう…」


煙草には気づいていない。それにソラの身体が軽いのは久しぶりに感情が解放されたからである。


レウカド「そう、都会で暮らすには大事なものだ…(気持ち安らかな声で)それはそれはいい事じゃないか」


煙管用の火鉢で煙草を炙る。


ソラ 「都会で暮らすには評判が必要だからね!…いい事かな?僕は身体が軽くなって、何かいけない気がする…いつもの僕じゃないような、今の僕ならなんでも倒せるような…怖い」


ソラはハッキリと、怖がっているという顔で話した。


ソラ「…煙草かぁ、換気してね。」


レウカド「そうそう、軽々しくナースの格好するだとかそんな評判が広まってはな…不味いぞ(いまの状況で一番怖いと感じてるのは俺だよ…)」


煙草に口をつけてから


レウカド「そう煙草だ…ここは俺の店だぜ」


煙草の煙をソラに吹きかける。


ソラ「…うっ…?」


煙草の煙を思いっきりソラは吸った。


レウカド「そうだ、ゆっくり吸え…大丈夫ちょっとおとなしくするだけだ…いやあんたはおとなしくしたほうがいいぞ…そう後ろに、下がって、そこの椅子に座れ」


繊細な手でソラを業務机の椅子に誘う


ソラ「…はい…ちょっと大人しくした方が良いんですね?これから何をするんですか?痛いのは遠慮しますよ…」


ソラは落ち着いたのか口調が元に戻っている。


レウカド「なにもしない、そこで待っていろ。ほらこれでも食べろ」


薄緑色の包み紙のキャンディを渡す。包み紙には『ティナのお茶屋』と書いてある。甘さ控えめの紅茶のキャンディだ。


ソラ 「はい。何もしないなら安全です。ティナさんの所のキャンディですか…?こんなのが出てたのですね。」


キャンディを一口食べる。


ソラ「あの煙草の煙の作用は一体…?」


レウカド「特注みたいなものだ…あーそれは俺の呪詛だ」


白衣を脱いでコート掛けに掛けた。疲れたようにソラと向かい合う形で小さい椅子に腰掛ける。


ソラ 「…?呪詛?俺は…何をされるのでしょうか?診察ですか…?」


レウカド「いやもう正直言うと帰ってほしいが…あんた俺の女装見たいって言ったな?」


ソラ「はい。女装が見たいとは言ってました。迷惑なら、帰りますよ?」


ソラは無感情に戻り冷静に話しかける。


レウカド「いま、してるぜ」


いつもと変わらない仕事着を見せる


レウカド「これ、女の俺に合わせて作ってもらったものなんだが、なかなかいいだろう」


得意げに見せる洋服はよくみると左前合わせだ。


ソラ 「…この服が女体化した貴方の洋服。なるほど。満足です。俺の欲望が叶いました。いいものを見せていただきました、そろそろ帰りますね。突撃してすいませんでした。」


医師はふふんと鼻を鳴らした。


レウカド「ああ、診察料はタダでいいぜ。気をつけて帰れよ」


ソラは無感情のまま外へ歩いていった。

レウコトリカくん、ハサマ王と会う

???「あっひさしぶりーハサマ王!元気か!」


前回とは変わって太い声がする…


ハサマ「あ、レウコトリカくーん。服くらいは着ようかー!」


簡易的な衣服を渡す


レウコトリカ「わはは!それ兄さんにも言われたー」


衣服を着るが、着方がわからずまとめて腰に巻いてしまった。
ハサマはでかいTシャツだけ取り出して着せた


レウコトリカ「ありがとー!」


ハサマ「どーいたしましてー。ところで何で男になってるのー?」


レウコトリカ「男にもなりたかったけどー、兄さんの気持ち、知りたかった!だから兄さんと性別、変えた!」


ハサマ「お兄さん思いだねー偉い偉い」


かなりの身長差なのだが浮いて頭撫でてる


レウコトリカ「えへへ、でも兄さん困ってたかも、いままでで一番!」


頭を撫で返す


ハサマ「いきなり性別変わったら大なり小なり困ると思うんだー。支えてあげてねー?」


レウコトリカ「もちろん!そのために性別かえたから!」


ハサマ「そっかー!頑張ってね弟さん!」


ハサマは笑顔で去って行った


レウコトリカ「がんばるーバイバイ!」


大手を振って別れを告げた

クレスダズラの使者、チュリグ王に会う。

ハティ「どこだここは…ヴィダルもシグフルドも居ない…また迷子に…なったのか?いや。そんなはずはない。そんなはずはないぞ。」


グリム「…………迷子の方ですか?」


ハティ「ちちち違う!俺は断じて迷子になどなっていない。はぐれただけだ!」
慌てて羽をバタバタさせる。


グリム「迷子ですね。見当はついておりますが名前と種族と用件をお答えください」


ハティ「違う。迷子じゃないんだ。信じてほしい。種族は有翼人で要件はここにクレスダズラから使者としてきたんだ…」


グリム「使者の方でしたか、名前は?」


ハティ「すまない。慌てていた。ハティという。ミスルラ茶の姉の代わりに使者として来ることになった。ルラ茶っ子わんぱく相撲大会準優勝者だ。」


グリム「ルラ茶……親善大使のようなものでしょうか?」
「申し遅れました、私王の側近で代理も承っております、グリムと申します」


ハティ「ああ。ここに輸出されていると聞いたお茶の名前だ。ルラ茶をアピールしてこいと言われてな。グリムだな。覚えたぞ。王の側近ということは偉いのか?」


グリム「特別偉いということはありませんね。他に数十名ほどいますので。」


ハティ「そうなのか。敬語使った方が良いのだろうか。ヴィダルが居ないとよくわからないから呼び捨てで良いだろうか?」


グリム「呼び捨てで構いませんよ。」


ハティ「ありがとう。グリム。処でヴィダルとシグフルドの居場所は知らないだろうか?王に会いに行く途中だったのだがはぐれたのだ。」


グリム「その方々でしたら既に王宮で王を待っておりますね」
「うちの王は基本的に神出鬼没ですので」


ハティ「そうなのか。俺も王宮に行きたいのだが案内してくれないだろうか…さっきから行けども行けどもそれらしき建物が無いのだ。」


グリム「では行きますか」
謎空間を出現させる。


ハティ「⁉︎なんだこれは!」
驚愕し耳と羽をバタバタさせる。


グリム「空間です、ここを抜ければ王宮にいけるように調整しております」


ハティ「凄いな…どういった魔術体系なのだろうか。時のエレメント?いや、複合しているななんなのだこれは…」
ブツブツいいながら空間を潜る。


グリム「魔術の類ではありません、私独自の能力です。」


ハティ「そうなのか。この大陸にはそういったものがあるのだな。フムフム」頷く。


グリム「着きましたよ」
そこには探していた仲間と空の玉座があった。


ヴィダル「ハティ!あんたどこ行ってたの!」


ハティ「すまない。グリムに連れてきてもらった。王の側近だそうだ」


ヴィダル「すみませんうちの間抜けがご迷惑お掛けして…」
ハティに頭を下げさせる。


グリム「割と慣れておりますので礼はいりません」


ハティ「だそうだ」
自信満々に胸を張る。


ヴィダル「なに自信満々なんだよ!ほんとすみません。処で王はいつ頃ご帰還予定でしょうか?」


グリム、黙って窓の外を見る。


ハティ・ヴィダル 窓の外を見る。


瞬間、窓の外に轟音を伴う落雷が起こる。


ハティ・ヴィダル 「⁉︎」
ビックリしてハティは羽をバタつかせる。


落雷がやむとそれにより生じた黒煙が窓の外を包む。
少し経つと竜巻が黒煙を払い硝子を割った
破片も巻き上げられハティ達は無事である。


ハティ「なにが起きた?天災か?」


ヴィダル「さあ…ちょっとまって!竜巻が!」
驚く二人


グリム「………この者達は平和的な目的で来訪したので」
「その殺気を収めてくださいませ、我が王よ」


ハサマ「ごめんねグリムちゃん!加減間違えた☆」


ハティ「おおおお俺たちはクレスダズラからの使者だ!クレス王とスヴァ=ローグ王の書簡はそこのシグフルドが持っている!俺はお茶の木を持ってきただけだ!」


ハサマ「ああ、クレスダズラかあ!初めまして、ここの王やってるハサマだよ!」


ぱあっと笑いながら足元に竜巻を起こし玉座に着地すると


「それで他の用件は何かな?」


そう尋ねた。


ハティ「はじめましてだ!ハサマ王!ええと友好関係を結んでこいとスヴァ=ローグ王に言われてやってきた処だ!」


ヴィダル「ちょっと!それシグフルドに言わせなきゃダメでしょ!あいつ王子なんだから!」


ハサマ「別に王子じゃなくても大丈夫だよ!」
「スヴァちゃんは元気かな?」


ハティ「そうか。スヴァ=ローグ王は健在だ。ピンピンしているぞ。そうだ。輸出しているお茶の木の苗を持ってきたぞ。めちゃくちゃ高く伸びるが収穫はできるのか?」


ハサマ「そのままでもいけるけど改良すればさらにいいね!」

 

ハティ「ルラ茶の木を好きに改良してくれれば良いとスヴァ=ローグ王は言っていた。高く伸びすぎるから俺たち有翼人しか栽培していないからな」


ハサマ「分かった、ありがとね!」


ニコニコと笑いながらハサマは言った。


ハティ「ああ。用件はこのぐらいだ。この国を観光してかえってもいいか?」


ハサマ「いいよいいよ、ご自由に!」


グリム「……くれぐれも犯罪は起こさないで下さいませ」


ハティ「心得た」


ヴィダル「ちょっと何あんた決めてんのさ!まぁ観光したいけど!犯罪なんてするわけないですよ。謁見感謝致します」


ぺこりと頭を下げる。

 
ハサマ「またいつでも来てね!」


ハティ「ありがとうハサマ王。また来る。」


手を振り帰る使者達。


ニコニコと笑いながらハサマ王は使者達が王宮から出るまで手を振っていた。