PFCS SS劇場!

パラレルファクター カルティベイトサーバーのSSをまとめるブログです。主にツイッターでのやり取りを纏めます!

【アイラヴ祭】ユニットデビュー

タオナン「テイチョスがプロデューサー!?


常務「あぁ、聞けば、お前の世話係だったそうじゃないか。身内のしがらみは厄介ごとを生む為本来は認めないが、アルファとなれば話は別だ。もちろん責任は被ってもらうがな」


テイチョス「勘違いされては困るがタオナン、君のお父様はこの件には関わっていない。というより、君が寮生活の間でも私の維持費はかかる。故に、ドレプロのライブ警備やビル清掃の派遣で繋いでいたところ、たまたま勧誘を受け所属したというわけだ」


タオナン「テイチョス……あんたも割と大変なのね……」


ひとこ「事情が妙にリアル……」


常務「まぁ、これには少し大人の事情があってな。本来お前達には若くて可能性のある有能なプロデューサーをつける予定だった。しかし、恥ずかしい話だがそいつはアイドルと度を越えた関係をもってしまい、アイドルを抱えたまま退職した」


紫電「なんだそれっ!!怖っ!!」


タオナン「一歩間違えたら犯罪なんじゃないのソレ……。テイチョスに変わって良かったわ」


ひとこ「でも、そんなこと私たちに暴露して大丈夫なのでしょうか……?」


常務「いや、むしろお前達には伝えなくてはならない。事情は伏せるがお前達と同期の負けん気の強いアイドルと、わが社で期待されていた行動力のある敏腕の新人プロデューサーが揃っていなくなったということは、いずれ別のプロダクションでのし上がってくる筈だ。おそらくは、ドレプロに敵対心を持って立ちはだかるだろう。覚悟を決めておいたほうが良い」


テイチョス「これから君たちユニットにも様々なオーディションに出てもらい、出演権を獲得していかなくてはならないが、数多くあるプロダクションと競争は避けられない。ドレプロほどの企業であってもアイドル達は平等に実力社会だ。全ての同期が強敵となるだろう」


タオナン「ふん、上等じゃない!負けん気なら私たちだって自信があるわ!!矢でも鉄砲でも使ってきなさいよ!!」


ひとこ「でも、それなら本当は四人でユニットを組むってことだったんですよね。敵同士じゃなくて、お友達になりたかったな……」


常務「……(四人ユニットなどという半端な組み方は認めていない。実際、保守派の爺共の糞計画がそのまま通っていたら、キャラクターの強さのバランスで補欠にされていたのはお前だ、ひとこ。……御徒町の決断は……正しかった……。惜しい部下をなくしたものだ……)」


紫電「ところで、プロデューサーがついたってことは俺達もうプロってことになるのか……?」


テイチョス「あぁ、君たちにはこれから看板を飾るシングル曲を作ってもらう。ユニット名は現在思案中だ」


ひとこ「えっ!?もう曲が作られるんですか!?す……凄いです!!やったぁ!!」


タオナン「さっすがテイチョス!!仕事が早いわ!!大好き!!」


紫電「マジで!?や、やったぁ!!俺、アイドルの為ならなんだってするぜ!!」


常務「ほう、言ったな?


紫電「えっ何……」


常務「今回のシングルははっきり言って、わが社でも相当なギャンブルだ。異例のお前達に期待している者は多く、今回はその曲作りにも話題性を織り交ぜることになった」


テイチョス「『Do It Yourself』が、今回のスローガンだそうだ。早い話が、異例すぎてリスクが高い為にコストを抑え、アイドルの手で一から作っていく計画らしい」


タオナン「せっこ!!!!!何ソレ!?!?イチ企業がコスト削減って、どんだけよ!!


ひとこ「た、タオちゃん!落ち着いて!!」


紫電「やば!家柄的に逆鱗に触れたぜ!!」


常務「まぁそう怒るな。これは『リスクヘッジ』を兼ねたアイデアだ。単に失敗を避けるだけじゃなく、チャンスを同時に得る良い機会でもある。別に金を出し渋ってるわけじゃない。言ったろう、『ギャンブル』だって。上手くいけばそれだけわが社にも大きな利益が出る。こういった話は私が説明してもわからんだろう、テイチョス、お前に任せた」


テイチョス「承知した。まず、インディーズの曲作りはディレクターの手がけるメロディと詩を、外注に仕上げてもらうのがドレプロでは一般的な手法なのだが、今回は外注には出さず自社で行うこととする。そして、その作曲・編曲を手がける担当は、天帝セブン序列三位の『桜木烈火』だ」


タオナン「なんですって!!?


ひとこ「烈火さんが私たちのシングルの作曲を!?


紫電ぎゃ、逆に凄くないか!?!?あの人の歌って九割自作なんだろ!?


テイチョス「衣装デザインは天帝序列五位の『楠千都世』。彼女は父が全世界に名をとどろかせている高級ブランド店の創始者であり、母はファッションモデルの女王だ。その技術・センスは娘にもしっかり遺伝している。ジャケットデザインは序列二位『柚木こはね』が担当する。調べるのにかなりの手間がかかったそうだが、彼女は最近売り上げでダブルミリオンを記録し、アニメ化で更に人気急上昇中のライトノベル『こんな宇宙(コスモ)に誰がした!?』の挿絵を担当していたイラストレーター『羽々はねこ(はねはねはねこ)』先生だったそうだ」


紫電まって、色々突っ込みたいけど何そのハイスペック達ずるい


ひとこ「えぇっ!?『だれコス』!?うわぁ私原作からファンなんですけど!!


タオナン「ちょっと!!正直言ってそれ、むしろ制作コスト半端じゃなく高いじゃない!!かなり豪華よ!?


常務「あぁ、その通りだ。だが、彼女達の意向によりアイドルとしての名前は伏せる。お前達が有名になれば、そのときに改めて名前を公開するそうだ。つまり、お前達の成功がそのまま彼女達の成功に繋がる。特に烈火は歌手志望として、アイドルから転向しやすくなるということだ。メイキングも撮り、MVに起用する」


紫電「う、ぷ、プレッシャーすげぇ……」


タオナン「そういえば、歌詞は誰が作るの?ここまで徹底してるんなら歌詞だって自作なんでしょ?」


常務「あぁ、歌詞は実は既にこちらで用意している。読んでみるか?」


テイチョス「これが君達の歌うシングルの詞だ。社内でも好評で、オーケーも出ているらしい」


タオナン「読むわ、見せて」

 

 

 


ひとこ「……わぁ、ラブソングなんですね!出だしとか可愛い!


タオナン「パート分けまでしっかりしてあるわね。かなり乙女チックでファンシーだけど、全然ありかも!」


ひとこ「それにしてもピュアだよね、凄く女の子らしいなぁ……私こんな風に書けないなぁ」


タオナン「書いた人はすっごい夢見る少女よ絶対!!私達ならひとこが一番合ってる歌になりそうね。逆に紫電には可愛すぎて向かないかも?」


ひとこ「あれ、そういえば紫電ちゃん……?ど、どうしたの……?なんか震えてるけど……大丈夫……?」


タオナン「もしかして気に入らなかった?無理もないかも、男勝りな紫電のイメージとはちょっと離れてるしね」

 

 

 

 

 

紫電……の

 

 

 

 

 


タオナン「ん?なんか言った?」

 

 

 

 

 

 

 

 


紫電これ……俺の………………ポエム………………

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとこ「…………」


タオナン「…………」

 

 


ひとこ「えっっっっ!!!!!!!」


タオナン「は!?!?!?!?!?」


常務「なんでもするっつったのは自分だからな。寮を離れて自宅に戻るときは共用ロッカーに私物入れたままにするな、と注意しているのに無視したのが悪い」


テイチョス「すまない。あの日、朝番だった私が職務を全うしたばかりに常務の手にわたってしまった。しかしアルファは命令に逆らえない。本当にすまない」

作戦会議

金弧「同士よ、もう一度確認するでござるが、準備に抜かりはござらんな?」


メリッサ「はい★無事脱稿した私は阿修羅をも凌駕するメイドです★お星さまも真っ黒です★」


ルビネル「サークルチケットもこの通り。アウリィの為に新刊を出したと言っても過言ではないわ」


アウレイス「あ、あの……初心者ですけど頑張ります!」


パラ「僕は勇者だからヘッチャラさ!むしろ力がみなぎって来る気分ですよ!」


解剖鬼「とりあえず私がここにいる理由を誰か説明してくれないか」


金弧「それでは今一度ルートを確認するでござる。まず、真っ先に抑えておかなくてはならぬこのブース。始発組では購入のもっとも難しいここはサークル参加組に任せるでござる。最初の『せれあ完売』のガセが流れ始めてからは、並んでも望み薄ゆえ我々一般参加組は素直に他のブースへと参ろう」


メリッサ「鳥仮面さんとパラさんはマジカルせれあに即向かってください。我々女子兵は新設された『ルウリィド島』に迅速に向かわねばなりません★事前予報では今度の『コミケット』の新参の8割は精霊とされておりますから、我々が遅れをとるわけにはいきません!」


ルビネル「販売に気をとられ過ぎても駄目よ。私たちのサークルも壁がわに並ぶ大手ですもの、はっきりいって進行を妨げるレベルの列ができるわ。アウリィを呼んだのも売り子の手が足りなかったからよ。前半の戦いが終わればBLGLクラスタはそのままこの島に残るでしょうね。歩くスペースも考慮しないとロスになるわよ」


パラ「コスプレ会場には紫電おねぃさんとエリーゼおねぃさんが参加するとの情報があります。ちなみに今年の女性のトレンドは学園コス。本命であるセーラー、旧スク、ブルマ体操着が期待できます」


アウレイス「根強い『ぷにキャラ国王グッズ』の参戦にも目が離せないですね……。ワールドニュースにより、エウス村長様やスヴァ王女が沼と化してますからアクキーやラバスト、書き下ろし缶バッヂは個数制限があります。その場販売の転売屋さん達の餌食にされる可能性を踏まえて早めにまわりたいところです」


金弧「拙者の目当てのガレキ島ではアクションフィギュア・竜の試練シリーズ第二段のハサマ王&ガーナ王、ネンドロイドクォル&ラミ姐、レイオクトぬるぬるルビネル&タオナンが期待されているでござる。単価は高いものの、在庫が少ないこれらは隙を見て即買いが要求されますなぁ」


ルビネル「ルートの再構築が済んだら次は持ち物の確認に急ぐわよ。時間が惜しい。」


解剖鬼「……なんだろう、ビット神の時より殺気だっている気がする……」

【アイラヴ祭】大喧嘩【妖怪ライブ編・完】

ひとこ「あの投票にそんなことが……」


タオナン「八百長も大概だけど、それ以上にレンの弱味を熟知してるわね。……レン、いくらあなたのプライドが高いからって、黙っておくことないわ。ドレプロに迷惑かけたとしても、日常的にひじきがこんなことをするアイドルなら、結局どこかで止めなきゃいけない」


紫電「レンさんばかり我慢するのは不公平だぜ。このままじゃファンのみんなにだって迷惑かけたままじゃんか」


レン「……だけど、僕はあまりにも周りに迷惑をかけすぎてる。今回のライブだって、プロデューサーやラン、専務、デ……鴬谷さん全員から反対されていたのに、僕の勝手なワガママでこんな大事になる結果を招いてしまった……。それに、ひじきだって真剣勝負をしてたのに、僕は途中で諦めていたのを、ひじきは気にかけてた。多分それが八百長の原因なんだ」


タオナン「……ひじきに心を折られて、これ以上傷つきたくないからって殻に籠るのがあんたの本性なの?馬鹿みたい」


レン「……なんだって?」


ひとこ「た、タオちゃん!そんな言い方……!」


紫電「……」


タオナン「結局あんたはひじきの術中にハマった程度で諦める程度の器だったってことよ!天帝なんか百年早かったってことね!!そんな中途半端な覚悟なら、最初っから天帝の土俵に上がってこなければ良かったのに!!」


レン「い、言わせておけば……!!研究生の君に何がわかるって言うんだ!!背負うものも失うものもちっぽけなルーキーが、好き放題言うなよな!!」


タオナン「何にもわからないわよあんたのことなんて!!でもね、あたしたちはあの日ファンの目線でライブを観に行ったのよ!!芸能界が長すぎて金銭感覚狂ってるかもしれないけど、お客は時間と金と体力をあんたのライブに投資してる!!ひじきはそれに応え、常軌を逸する程のサービスをあんたのファンに与えた!!それを、自分の情けないプライドと焦燥感で台無しにする選択肢を選んだのはあんたじゃない!!」


レン「プライドだけの問題じゃない!!君はステージに立ったことがあるのか!?お客の顔、反応、期待の眼差しに純粋な心、何もかも伝わってくる!!たとえそれが自分の過失による失態だったとしても、君は客に嘘をつけるのか!?客とアイドルは対等だ!!対等だから僕たちの全力の姿で勇気を与えることができる!!全力なのはアイドルだけじゃない、ファンたちも一緒なんだ!!そんな、頑張ってる人たちに嘘をつくことが、どれだけの罪かわからないのか!?客を裏切ってみんなの心に傷をつけるくらいなら、ファンたちが僕を嫌いになる方がマシなんだ!!」


タオナン「そこが論点のズレだって言ってるのよ!!あんたの台詞は全て反対の事が言えるわ!!自分だけ嫌われるのがマシ!?それ、ファンの目の前で堂々と言えるわけ!?自分のプライドを貫いてきたあんたが今ここで天帝の座を争うっていう土俵に立てたのは、ファンが感情的な部分も含めてあんたの事を理解し、応援してるからよ!!なんであのときはっきり大声で『八百長だ!』って言わなかったのよ!!がっかりされたとしても、期待が崩れたとしても、レンは正々堂々と戦った!!敗けを認める強さがあったって、ファンだって理解してくれた筈よ!!今ここでうじうじしてるあんたは、まさにファンを裏切る自分勝手な三下アイドルそのものじゃない!!強くて、かっこいいレンはどこに行ったのよ!!」


レン「う……くう……!ぼ、僕は……!!」


タオナン「いい加減、目を覚ましてよ!!今のあんたは、本当のレンじゃない……!!心が折れたレンなんて、レンじゃない!!あたしたちのレンに戻ってよ!!」


レン「……!!」


紫電「……俺は、タオの味方につくよ、レンさん。俺には、タオの気持ちがわかるから」


ひとこ「タオちゃん……紫電ちゃん……」


レン「………………。」


紫電「タオの分析って凄いだろ。感情的に見えて、実は俺たちの中で一番純粋だ。多少物言いはキツくても、タオはいつでも正直で、自分の正義を貫き通してる。セレア、烈火さん、こはねさん、色んな人の曲を聴いたりライブを見て妬んだり怒ったりしてたけど、レンさんのライブを観たタオの顔は、どんなだったと思う?」


ひとこ「……レンさんに会いに行こうって言ったのはタオちゃんです。普段使わない携帯で、苦手意識を持ってる烈火さんにかけたのも、太っ……鴬谷さんに奥の手を使ってまで話を通したのも、きっとレンさんの事が心配だったからです。だから、タオちゃんは、きっとレンさんに……」


紫電「……憧れたんだ。高貴で、努力家で、芯の曲がらない本当の『琴浦』に。じゃなきゃ、こんなに『プライドの高いタオナン』が、泣きながら怒るわけないよ」


レン「…………僕が、君の……憧れ……」


常務「はっは。蓮が口喧嘩で敗けるとはな。これは朝から良いものが観れたものだ」


レン「常務……!聞いていたんですか……」


新橋「詮索はしないと言ったが、盗み聞きしないとは言っていない。悪いな、所詮社員ごときが常務の命令には逆らえないもんだ」


レン「……プロデューサー。嘘つき……自分から聴いたくせに……」


新橋「ま、本当にお前に謝るのはここからだ。レン、お前がなんと言おうと今回の『八百長宣言』は公表する。謝罪会見には、社長はもちろん、常務と鴬谷、俺、大塚プロデューサー、そして、お前とひじきに出席してもらう」


レン「……!!そんな!!八百長のことは何も出回ってなかったじゃないか!!今更言ったって……」


常務「正直揉み消したいところだがな。文句があるなら私たちじゃなく、社長への密告者であるこいつに直接言え


レン「密告者……?一体誰が……。……!?き、君は……!!

 

 

 

 

ひじき「……ちょっと、そんな意外そうな顔しないでよ。心外だわ」

 

 

 

 

ひ紫タ「「ひじき!?」さん!?」


レン「ひじき!?なんで……」


ひじき「言ったでしょ。……わたし、嘘は大嫌いなの。このままで良いわけないじゃない……」


常務「あまり知らんだろうが、実のところこいつはお前達以上に繊細な奴だ。その上やると決めたら意志を曲げん、お前と並ぶ頑固者でな」


レン「……嘘が嫌いって言っておいて、なんで八百長なんてしたんだ、君は……。あんなことしなければ……大事にならずに済んだのに……」


ひじき「……言い返して来るかと思っていたのよ。大喧嘩になれば良かった。わたしは、あなたと泥々の言い合いをしようとしたの」


レン「は、はぁ!?」


紫電「……?」


ひとこ「……ちょっと何言ってるかわからないです(汗)」


タオナン「あの、あんた頭大丈夫……?


ひじき「人の本質は汚いのよ。飾っていても、本当はとっても滑稽で醜悪で貪欲。寒気もよだつ程、おぞましくて……とても愛らしい


レン「ひじきと話した時、僕はとっても嫌な気分になった。負かしてやるって、本気で思ったよ。……同時に、僕が先行で客を疲労させる作戦の、本の少しの罪悪感が消えた。それは、伝わってたよ。けど、最後のあれの意味がわからない。詳しく教えてほしい」


ひじき「自分でもわかってないことって、あるのよ。きっと新橋さんくらいしか気づいていないでしょうけど、わたしはそれをあなたに感じていたの。あなた、新橋さんに何か言われなかった?」


レン「プロデューサーにわかっていて……僕にわからないこと……?一体どんな……」


新橋「……」


レン「その顔は、何か知ってるんだね……。プロデューサー、教えてください。お願いします」


新橋「…………引退のことか?」


レン「!!」


ひじき「……ねぇ、レン君。わたしはあの日、天帝セブンの新しいメンバーが増える予感があったのよ。他のアイドルはみんな、覚悟が足りないの。大きな名前を背負うと言うことは、同時に残酷なことでもある。それが受け入れられる器がなくては、すぐに潰されちゃうわ。前半ライブのあなたを観たとき、わたしはとても興奮したんだから……。対バンという特殊な形式でなければ、わたしはあなたに勝てないもの。ですけれど、ファンによる投票のとき……あなた……『これでおしまいにしよう』って……そう思ったでしょう……」


レン「…………ど…………どうして…………わかったの…………」


新橋「お前のことはデビューからずっとみてる。本当は止めたかったが、俺に止める術はなかった。お前の夢だったからな」


ひじき「わたしだってあなたに心を揺らされたファンだもの。さっき、醜くおぞましいだなんて言ったけれど……あなたはわたしの知るなかでも一際美しい、堅く艶やかな宝石の心を持ってる。考え直してくれないかしら……」


レン「…………決めたことなんだ。それこそ、僕の固い意志。ごめん。


ひとこ「えぇっ!?ちょ、ちょっと待ってください!!辞めちゃうんですか!?どうして!?やだやだ!!」


紫電「ひーちゃん……(苦笑)」


タオナン「最初から決めてたってことよね。……それがレンの邪念になって、あの時言い返そうとしたのを躊躇ったのね。やっと合点がいったわ」


レン「僕にも夢があるんだ。烈火とデビュー時代によく話したなぁ。彼女は歌手に、僕は、舞台女優になりたいってお互いに語り合った。きっとあいつもそろそろ考える時期だと思うけど、アイドルで負けたって演劇じゃ僕は負けない!僕の挑戦はこれからだからね!!」


ひとこ「レン様が大きな舞台に!!はわわ!!み、観たいぃ……」


紫電「なんか、やっと生き生きとしたな、レンさん。でも確かにそれだとスキャンダル作るのは時期が悪いよな……」


タオナン「大丈夫なの?謝罪会見なんてでっかい事にしちゃって」


新橋「安心しろ。その為にレンにはコツコツとディープなファンを増やさせてきた。長い歳月を経て生まれた本物のファンが、この程度で剥がれるわけがない。もちろん、ひじきもな」


ひじき「わたしのファンはむしろ叩きネタが増えて楽しんじゃうんじゃないかしらぁ?」


タオナン「なんてタフな女なのこいつ……」


ひとこ「タオちゃん!!」


ひじき「それよりタオナンちゃん?あなたも気を付けた方が良いわよ?……わたし知らないからぁ♪


タオナン「な、なによ……!!何かあるわけ!?」


常務「レンがお前に言い負けたのは元々自分に落ち度があることを理解していたからだ。だが、我の強さでレンと戦おうだなんてお前にはまだまだ早い。面白いから放置していたが、お前自分がやったことのツケの巨大さを知らんな?


新橋「良かったな、レン。どうやら念願の『頑丈な後輩』ができたみたいだ。しごきがいがありそうでなによりだな」


タオナン「……へ?」


レン「あれだけ散々、この僕に対して大口叩いたんだ。どうせしばらくの間謹慎だし、君のデビューを応援するよ。こうみえてトレーナーの資格も持ってるんだよ?」


ひじき「良かったわねぇ。レン君はアイドルとしてはそこそこだったけれど、アイドル達からは超有名人よ。『鬼すら泣いて逃げ出すスパルタトレーナー』ってね」


タオナン「ま、ま、まってよ……!そんな話が勝手に通るわけないでしょ……?トレーナーはプロデューサーが決めるんじゃ……」


新橋「ここに社員より権力のある『役員』がいる。素直に諦めろ。因果応報だ


タオナン「い、嫌よー!!そ、そうだ!!あんたたち私のバックがどれだけの規模だかわかって言ってるわけ!?」


常務「えー、何々?『娘への教育方針に我々は一切口出ししないと誓う』


タオナン「お父様ー!!」


新橋「いつの間にそんな手紙を……」


常務「つい最近有能なプロデューサー志望の新人を雇用してな」


レン「さっきの会話中に随分息切れしてたようだから、最初は体力作りで砂浜一周程度から始めようか。後でスニーカーとジャージに着替えてひふみ海岸に集合!


紫電「砂浜って一周どれくらいだっけ……」


ひとこ「12.3kmだからひふみ海岸って呼ばれてるよ……」


タオナン「う、嘘……」


常務「他人事みたいな顔してるが、お前たちはユニットだそうだから三人ともレンにトレーニングしてもらうぞ」


レン「よろしくー!」


ひとこ「ひぃ!!」


紫電「マジでー!?」


ひじき「うふふ。でも、本当に残念よ。あなたは紛れもなく天才……天帝になれる器があるのに……」


レン「ひじき、僕が夢見た天帝の初めての舞台が君とで本当に良かった。知らない自分の一面を見ることができたし、今までで一番楽しいライブができたよ」


ひじき「……真顔でそういうこと言えちゃうあなたと、ひねくれているわたしは、きっと最悪の相性……。またいつか、別の舞台でお手合わせしましょうね、レン君」


レン「あぁ。次は必ず勝つからね!約束だ!


新橋「一件落着ってところか。さて、我々もブラックな仕事を再開しましょう、常務」


常務「三馬鹿はそのまま連行する。蓮とひじきは社長に頭下げて謹慎喰らってこい」


タオナン「勝手にまとめないでよ!!嫌よ!!走るの大嫌い!!離して!!う!!びくともしないわ!!」


紫電「う!!ま、マジで人間かよ!!振りほどけない!!」


レン「肉付きは中々良いけど、筋肉ないね、君。半分も力入れてないんだけどなー。それと、動けないのは腕力じゃなくてテクニック。僕は空手と柔道、合気道の黒帯だよ?」


タオナン「ば、化け物!!アイドルの皮を被った化け物よ!!」


ひとこ「(……私3キロも走れない……どうしよう……)」


新橋「……(こんなに楽しそうなレンを見たのは、いつ以来だったかな。この三人組はきっと伸びる。人の心を動かせるアイドルは、良いアイドルになるよ……)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラン「ひじき……私のレンを……よくも……よくも……よくも……よくも……」

【アイラヴ祭】レンの選択

~点差は大きく開いた。しかし、敗けを認めようとした僕の前で、ひじきは僕に笑ってスイッチを押し、気づけば会場は僕に大きな声援を送っていた……~


レン「え……?なん……で……」


ひじき「すごぉい!!レン君おめでとう!!今日はあなたの勝ちよ!!みんな喜んでいるわ!!」


レン「ま、待ってよ……!おかしい!だって名前は……あ……あぁ……!!


ひじき「あーあ、気づいちゃったぁ?嵐のような歓声ねぇ……。うふふ、これなら私たちの会話も観客には聴こえないわね」


レン「ひじき……!!き、君、なんてことを……!!」


ひじき「なぁにぃ?わたしなーんにも知らなぁい。細かいことは気にしなくて良いんじゃないかしらぁ?」


レン「ふ、ふ、不正行為じゃないかっ!!カメラだって回ってる!!こんなの、大問題になるっ!!」


ひじき「うふふ、ならないわよ?」


レン「へ……?」


ひじき「この掲示板ね、名前の光度を低くすれば、ステージの逆光で観客席からは見えないの。だから、見えてるのはあなたとわたしだけ。うふふ、逆だったらこのリモコンで思いきり光度をあげれば良いだけだもの……。勝敗は、最初から変えられるように出来てるのよぉ?うふふ」


レン「くっ、こんな……こんな結果認めるわけには……」


ひじき「なぁに?まさか今さら『嘘でした』とでも言うつもり?」


レン「あ、あたりまえだっ!!お前の好きになんかさせない!!」


ひじき「うふふふふ……なんて酷い子……


レン「な、なんだと!?」


ひじき「つまり、あなたはファンの気持ちをないがしろにしてまで、自分のプライドをとる酷ぉい女ってこと」


レン「……ッ!?」


ひじき「良く考えなさい。この割れんばかりの歓声、投票の結果に文句を言ってる人はどれくらいいるのかしら。みんな、悩んだ結果の投票……どちらが選ばれてもあなたの言うところの『悔い』はないでしょう」


レン「う……!!」


ひじき「それに、大差だなんて関係ない。見て?この726と、274の数字……。あなたをほんとうに愛してくださった274人のファン……今、どれほど幸せな気持ちでいるのか、あなたにわかる?


レン「うぅぅ……!!」


ひじき「『あなたが嘘をつけば、誰もが幸せでいられる』のに。『あなたが死ねば、全員救われる』のにね。簡単よ。ただ『受け入れればいいだけ』よ?今日の対決は、自分が勝ったんだって、そうよろこぶだけでいいの」


レン「ぼ、僕が……僕のせいで……」


ひじき「本当は『ぜーんぶあなたの嘘』なのですけどぉ!!あっはっはっは!!」

 

 

 


レン「う、うぅ……!!うわあぁぁ……!!やめろおおぉぉ!!」

 

 

 


ひじき「ちょっ!?レン君!!あなたっ!!」

 


『ざわざわ』『レン様……?』『どうして……』

 


レン「だ、駄目だ……駄目だ駄目だこんなの……!!そんなの嫌だ!!僕は……僕は……!!」


ひじき「ま、待ちなさいってば!ちょっと、お客様の前で……!」


レン「騙すくらいなら……!!みんなを裏切るくらいならここで一人で死んでやる!!なんとでも、好きなだけ言え!!天帝なんて辞退してやる!!さよなら!!」


ひじき「えぇ!?待ちなさい!!レン君!!レン君ー!!」

 


『えぇ……』『どうなってるの……』『なんでキレたん……?』『どうすんのこれ……』『(特ダネキタ!!)』『超シラケたんですがー』『で?なにこの間は』

 


ひじき「あ、あはは……ど、どうしちゃったのかしらねぇ、嬉しくて信じられなかったのかナー……?(ちょっと、嘘でしょ……?マジ……?)」

 


『いつまでまたせんだよ!!』『終電なくなんだろー!!』『もういーよ、ひじきでいいじゃん別に』『実況スレ大炎上www』『えー!!レン様じゃないの!?』『もう帰ろうかな……』

 


ひじき「みなさん、落ち着いて、落ち着いて~!心配ないわよぉ~!(やっばぁ……これ無理かもぉ……)」

 

 

 


「みんな……待ってほしいの……」

 

 

 

『ざわざわ……』『なになに?誰?』『【悲報】ひじきライブに一般客乱入。もうめちゃくちゃっと……』『えっ!?待って、あの子ってもしかして……』

 


ひじき「あ、あなた……!!『こはね』!?どうしてここに!?」


こはね「ごめんなさい、レンは今日、実は寝たきりのお婆ちゃんの誕生日なの……。本当は別の子の穴埋めでライブをしてくれて、短い期間で真剣に練習してきてくれたの。でもアンコールの件については細かく伝えられてなくて、病院が閉まる前に帰らなくてはならなかったの……。おばあちゃん、今年で最後の誕生日になってしまうかもしれないから……わかってあげてほしいの……」

 


『えぇ!?大変じゃん!!』『おばあちゃんっ子だったんだ!可愛いなおいw』『レン様、私たちに黙って無理してたんだ……』『ひじきで我慢してやるかーw勝ったのは俺たちのレンちゃんだけどw』

 


ひじき「ちょ、ちょっと、こはね……そんな適当言って大丈夫なのあなた……」


こはね「平気……。私……電波アイドルだから……」


ひじき「自覚あったのね……はぁ……助かったけど、やりすぎちゃったわ……レン君……どこいったのかしら……」


こはね「今は本番中なの……。とにかく、このライブはなんとか円滑に終わらせるしかない……後の事は、それから……」


ひじき「……えぇ、わかったわ……」

【アイラヴ祭】妖怪ライブ~回想~

レン「ひじき。今日、僕は最高のパフォーマンスを披露できた。泣いても笑っても、恨みっこなしだ」


ひじき「私もよ、レン君。良いライブになって良かったわ」


レン「僕は、君のことを勘違いしてた。てっきり、妨害や嫌がらせで名を挙げているのかと思ってたよ」


ひじき「ふふ、随分な噂ね。失礼しちゃうんだから。あなたも私をそう思ってたのね、酷いわ。うふふ」


レン「そうじゃなかったって、確信したからこうして正直に白状してるんだ。……凄い相手と戦えて、これ以上ないくらい満足。悔いはない」


ひじき「……ふぅん。ま、お互い反省会は最後まで終わってからにしましょ」


レン「?どうかした?」


ひじき「なんでもないわよ。さ、お客さんが待ってるわ」


レン「あぁ、いこう!」


ひじき「(……恨みっこなし、悔いはない、ねぇ?)」クスクス

 

 


***

 

 


レン「(……はは。何を落ち込んでるんだろう、僕は。まだ勝敗はわからないじゃないか。あんなに観客を驚かせたのは初めての事なんだ。しっかりしなきゃ)」


ひじき「みんな。今日は私たちのライブ対決、観に来てくれてありがとう!自分で言っちゃうけど、今日のライブはとっても刺激的だったわ。それでは、今日の対戦相手の紹介。元有名子役にしてみんなの王子様、『琴浦 蓮』君よ!!はぁい、拍手~!」


レン「ありがとう、ひじき。そしてみんな。噂には聞いていたけど、こんなに盛り上がるだなんて予想外!今までで一番楽しい一日だったよ!」


ひじき「いままでたくさんのアイドルと対バンをしてきたけど、私あんなに美しい劇を披露されたのは初めてよ。今日のライブの曲は、新しく構成しなおした特別版だっていう情報が入っているのだけれど、詳しく教えてくれるかしら?」


レン「僕のファンの子にはきっと馴染みのある曲なんだけど、この曲はライブの頭からクライマックスにかけて一つの物語になっててね、でも今回は枠が決まっていたから、対バン用にクライマックスの曲をアレンジしてつなぎ目の少ないオーケストラ調にかえたんだ」


ひじき「ところどころの衣装変更にも注目しちゃったわ。舞台裏での着替えも大変だったでしょう」


レン「あれくらいなら大したことないさ。ヴァイオリニストのランも協力してくれてるからね。彼女はとっても器用なんだ」


ひじき「最後に、裏話とかがあったら知りたいのだけれど、何かあるかしら?」


レン「実は今回の曲は、本当はハッピーエンドなんだ。だからきっと僕を観に来てくれた人たちもびっくりしたんじゃないかな。正直に言うけれど、僕なりに君を困らせようとしたんだよ(笑)対バンって言うくらいだから、勝負しようと思ってさ。僕の挑戦、受けてくれてありがとう、ひじき」


ひじき「うふふ、どこまでも真っ直ぐなレン君に、もう一度大きな拍手を~!」


レン「どうもありがとう!みんな、正々堂々と投票してほしい。悔いのないようにね!」

 


『ワーワー!!レン様ー!!ヒジキチャーン!!』(パチパチパチ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ひじき「……嘘つき。


レン「……え……?何……?」


ひじき「ねぇ、レン君。自分が死ねば大勢が生き残る、そんな状況に立ったら、『まっすぐなあなた』はどうするのかしらね?」


レン「な、なんの話を……そんなの……」


ひじき「偽善で、理想論で、自分を殺してまで笑う『嘘つき』の姿なんて大嫌い。わたしが見たいのは綺麗で儚い夢じゃない。醜く意地汚い、人と言う生き物の本性……


レン「ひじき、君は……一体……」


ひじき「ふふ……。だから言ったじゃない。私は嘘なんてつけない。嘘なんて大嫌い。だから、今から代わりに『剥いて』あげる……あなたのそのとっても綺麗な……」

 

 

「 『 羊 の 皮 』 を ね 」

【アイラヴ祭】妖怪ライブ・after

紫電「終わってみると、寂しいよな。あんなに騒いで色々あったのにさ、ちょっと時間が立てばすぐ日常で……」


タオナン「烈火の時は現実の厳しさに落ち込んだわ。けど、ひじきもレンも、全然違う形でライブをしていた。もしかしたらだけど、アイドルとして輝くためには正解なんてなにもなくて、苦しみながら続けなきゃいけないのかもしれない」


ひとこ「結局昨日、あの後の投票はレン様が勝ったんだよね。けど、なぜかレン様は……」


紫電「突然怒って、ステージには戻らなかった。さすがのひじきもバツが悪そうにしてたけど、ひじきが代わりにアンコールの曲を披露した。レン側のファンは悲しそうな顔してたけど、一体何があったんだろうな……」


タオナン「………」


ひとこ「………」


紫電「えーっと………」


タオナン「いまいちやりきれないわね。納得がいかない。私、気になる。少し強引だけど、電話してみようかしら」


ひとこ「電話って、誰にかけるの?」


タオナン「自分で言ってたからね。もちろん、あの人よ」ピポパ


烈火『もしもーしにーはお~?連絡早すぎてお姉さんびっくりなんですけど。


タオナン「もしもし、烈火?ちょっと聞きたいことがあるんだけど」


ひとこ「ちょ、烈火さんって!タオちゃんいくらなんでも!(笑)」


烈火『かけてくるのは予想してたからべっつに気にしてないよん。あたしに聞くより、本人に聞いたら?今日ドレプロにいると思うよ?


タオナン「ちょっと待ってよ!まだ私何も言ってないじゃない!!」


烈火『ふっふっふー。チェッシャ猫はなーんでも知っている~。しぇーしぇーばいばいしゃーつーじぇん~』プツン


タオナン「な、なんか知らないけど筒抜けだわ……とりあえずドレプロに本人がいるらしいから行ってみましょう」


紫電「セレアも烈火さんは鋭すぎるってたまに言ってたな……なんか『女の勘』ってのがすごいらしいぜ……」


ひとこ「そういえば前に揉め事が起こるときに烈火さんが近場にいる確率をまとめたマスメディア系雑誌があったよ……」


紫電「あの人が問題起こしてるんじゃないかそれもう……」

 

 


***

 

 

 

常務「頭の固さは天帝を遥かに凌ぐなぁ、お前は……」


レン「絶対に嫌です。こんな形でまで選ばれたいなんて思ってない。僕は天帝にはなりませんし、あの日の事は認めたくありません!!」


常務「やれやれ……とりあえず、すまないが何があったのかくらいは話してくれなくては困る。ライブのあの一件、ゲスト席で潜んでいたあの劣悪ゴシップ雑誌の『COLT』に独占スクープを書かれているからな……。まぁ敵の多い雑誌だからはやいうちに手を打っておけばなんとかなるが……」


新橋「朝から電話鳴り続きだ。九割は鴬谷に回してるからどうでもいいが、ひじきの影響力をあんまり軽視するな。一体どうしたっていうんだ?あの最後は……」


レン「……い、言いたくない」


新橋「はぁ……あんまり頑固だと鴬谷が過労死するぞ。面倒な仕事を押し付ける相手がいなくなる……」


鴬谷(デブ)「新橋さん、聞こえてるっす……」


常務「何をしているデブ。数歩も歩く暇があるなら一本でも多く電話に出ろ


鴬谷(デブ)「ぐ、あ、あんまり自分を怒らせない方がいいっす……!!労基に駆け込む準備はいつでも……」


常務「ここに『北○道グルメバイキング付き二泊三日の旅行券』があってな」


鴬谷(デブ)「この命尽き果てようとも職務を全うする次第っす!!クレーム対応はフルメタルメンタル鴬谷にお任せ下さいっす!!


新橋「(糖尿病の死にかけラーメンデブ一人にこのチケットを出すということは、レンの負担にならぬよう軽口をとばしているものの、実際は相当深刻な事態になってるということだ……)」


鴬谷(デブ)「あ、常務、実は用があって来たっす。あの例の三人娘達が事務所に顔見せに来たっすよ」


常務「へっぽこ娘達か?是非とも色々話したいが今日はタイミングが最悪だ。後日にまわせないか?」


鴬谷(デブ)「いや、なんかあの、チャイナっぽい娘がレンちゃんに会わせろって言っててっすね……」


常務「何……?知ってるのか、この騒動を……。しかしなぜわざわざ本人に会いに来る……」


レン「少なくとも僕は多分初対面ですが……」


新橋「もしかしたらライブを観に行っていたのか……。そうだな、俺達に話せないことなら、アイドル同士で会話してみたらどうだ。俺たちは詮索しないから」


レン「ちょ、初めて会う相手ですよ!?会話なんて……!」


新橋「お前にとっては初めてかもしれないが、『ファンは初めてじゃない』だろう?お前にもそれだけ熱心な子がついてるということを忘れるんじゃない。打ち合わせ用の会議室を貸してやるから、話してこい」


レン「プロデューサー……」


常務「(……この騒動にわざわざ首突っ込むもの好きなんてのは……そうか……あのへっぽこ共、さては烈火のお気に入りだな……?)」


新橋「それでは、俺が迎えに……」


常務「いや、待て。私が出向こう」

 

 


***

 

 


タオナン「ね、デブは意外とサービス券とかポイントとかのシステムに詳しいから、株主優待券とか渡しておけば一発なのよ。庶民的なとこは私はいかないしね


紫電「そ、それってセット丸々なんでも無料になるやつだろ……?一年で二回しか貰えない奴……」


ひとこ「さ、30枚くらいあったよ……」


タオナン「一刻を争う事態なんだから、手持ちのカードはいつでも切れるようにしておくわ。覚えておきなさい、『デブは使える』ってこと」


常務「その通り。中々聡い子だ。将来有望だな、君は」


タオナン「ひっ!だ、誰よあんた……!顔こっわ……


常務「ふむ。分かりやすく言えばこの事務所の支配人みたいなものだ。琴浦蓮に会いたいのだろう?来なさい、こっちに待たせている」


ひとこ「(し、支配人っ!?た、タオちゃん……!)」


紫電「(礼儀ただしくしないとまずいぜ……!流石に!)」


タオナン「(ちょ、ちょっとだけ後悔してるわ……デブに券渡しただけでなんで重役クラスにランクアップして来るのよ……!)」


常務「はっは。気にするな。芸能界は尖ってなんぼの世界だ。そもそもそれくらいでないとあの頑固な蓮とは到底会話にならん。あぁ、それと、会話が終わったらお前たちはそのまま6階に来い。ついでに話したいこともある。そら、この部屋だ」


ひとこ「う、うぅ……タオちゃん、ほんとに大丈夫なの……?レン様怒らないかな……」


紫電「お、俺ちょっと怖くなってきたぜ……タオと喧嘩するんじゃないかって……」


タオナン「するかどうかは、レン次第だけど……一ファンとして真相を聞くだけなんだから。大丈夫よ。ただ、どうしても……どうしても個人的に言いたいことがあるのよ。デブに餌まいてでもね……」


鴬谷(デブ)「ちなみに、自分ずっと常務の横にいるんすけど気づいてるっすよね……?

 

 


***

 

 


レン「(……久しぶりかもしれないな。他のアイドルと会話するのは。ずっと……独りだったからな……)」


タオナン「お、お邪魔するわ!!」


紫電「あ、れ、レンさん……!ほ、本物だ……(かっけぇ……)」


ひとこ「ひぅっ!!(生レン様!!生レン様!!至近距離!!)」


レン「……やぁ、こんにちは。君たちは研究生の子?」


タオナン「そ、そうよ!!えっと、あた、あたしが、タオナン!そっちのが紫電!ちっこいのがひとこ!!」


紫電「(あれっ……?タオがぷるぷるしてる……珍しく緊張してるのか……?)」


ひとこ「(うわぁ髪の毛サラッサラ……つやっつや……)」


レン「うん、よろしくね、タオナン、紫電、ひとこ。とりあえず立ってないでこっちきて座りなよ。遠慮しないで」


タオナン「そ、そこまで言うなら、座ってあげようかしら!!


紫電「ご、ごめんなさい、タオはちょっと強気なタイプっていうか……」


ひとこ「(うわぁ眩しい……駄目……眩しい……)」


レン「とりあえず話す前に。タオナン、腕を見せて。紫電は手のひらを。ひとこは手首」


タオナン「え、えぇ……何……?」


紫電「こ、こうか……?」


ひとこ「はひっ!?」


レン「少し触るよ。ごめんね」ニギニギ


タオナン「ちょちょちょ!!何っ!?何よ!?」ギュッギュッ


紫電わわ!!く、くすぐったいっ!」グリグリ


ひとこ「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」グイー


レン「これで、よしっと。君たちもアイドルなら人前で緊張しちゃ駄目だ。リラックスして話そう」


タオナン「え、えぇ……(あ、本当に落ち着いたわ……何したの今……)」


紫電「落ち着いたけど、ひーちゃんが死にそうだぜ……」


ひとこ「(触られたぁ……ぎゅってされちゃったぁ……///)」


レン「内関、労宮、神門っていうツボを押したんだ。僕も昔は体のツボを押して気分を落ち着かせてた。ふふ……気休めだけどさ、意識を切り替えるのに結構使えるだろ?」


タオナン「す、凄いけど……なんで私たちバラバラのツボだったの?ちょっと気になるわ」


レン「歩き方、話し方で緊張の種類が違うからさ。君はきっと、自分の気持ちよりプライドの方を重んじるあまり、無理をすると口調が鋭くなるんじゃない?僕もそうだから、良くわかるんだ。紫電は周りに気を使いすぎて精神疲労が見てとれる。ひとこは……なんでかわからないけどすごく興奮してたからね。神経を整えるツボを押したけど、逆効果だったかなぁ?まぁ、ある意味逆に落ち着いてくれたかな」


紫電「今の一瞬でそこまでわかるのかよ!?す、凄いぜ……」


タオナン「なるほど。子供の頃から舞台で培った、キャラクター心理とかできっと判断できちゃうわけね……。でも、それなら尚更わからないのだけど。一体、貴女はなんでアンコールの結果に納得できなかったの?たとえ自己評価が結果より低くても、ファンの気持ちはレンを思っての本気の評価でしょ?」


紫電「あ、た、タオ……」


タオナン「紫電、止めないで。これははっきり言うわ。私はあのライブ、投票権は無かったけど心の中ではひじきに入れた。でもそれはファンとしてではなくて、単純に楽しかったから、もう一度騒ぎたかったからよ。正直な気持ちでひじきのライブが楽しみたかったけれど、あの日心が動いたライブは、私は、私は……!」


レン「……」


タオナン「ファンの顔、レンはちゃんと見たの!?上からじゃ後ろ姿だったけど、みんながどっち選んでたのかは知らないけど、凄い、凄い期待されてたじゃない!!投票結果を見たとき、あの日一番の歓声がレンに向けられてたわ!!私だって……ひとこや紫電だって跳び跳ねて喜んでたんだから!!レン!!あんたは、あんたは私たちファンをあの日裏切ったのよ!!


ひとこ「た、タオちゃん……」


紫電「タオ……お前……泣いて……」


レン「……逃げられない、か。酷いなぁ、プロデューサー……。ファンを目の前にして、二回も裏切れるわけないじゃないか……」


紫電「……レンさん、ごめん。でも、俺たちもどうしても知りたい。それにきっと他のファンも聞きたいと思う。教えてください、何があったのか……」


レン「……わかった。正直に話すよ。ごめん、辛い思いをさせて……。君の……言う通りだからね……」


ひとこ「タオちゃん、大丈夫……?」


紫電「た、タオはいつもならこんなんじゃないんだ。俺たちの中では一番強くて……相当ショックだったんだと思う……」


タオナン「……ご……ごめんなさい、私……」


レン「……ファンを裏切る、か……。君たちはさ、あのライブの最後……。投票用の電光掲示板に名前が出てたの、覚えてる?」


紫電「あ、あぁ……横向きの野球のやつみたいな得点表だったよな……左がひじきで、右がレン……ちょっと暗くて見にくかったけど……。ファンが手元の二つのボタンをどっちか押せば、片方に数字が増えるシステムだったな」


レン「ひじきは、中央にあるあの掲示板の、名前とは逆の位置に僕を立たせた。つまり、ひじきと書かれた側に、僕が立っていた……。僕は元々神経質で、なんかその反対の配置が違和感に感じてさ、どうにも落ち着かなかった。そして得点のカウンターの数字が回った。みんなの視線は、そのカウンターを見てた」


ひとこ「す、すごく……ドキドキしながら……見てました……。いつとまるのかなって……瞬きすら忘れて……」


レン「そう、みんな、カウンターを見てたんだ。カウンターだけを……


タオナン「……ちょっと待ちなさいよ……?えっと……左がひじきの名前……右がレンの名前……で、逆に立たせたってたっていうことは……つまり……」


レン「電光掲示板の名前は、一番最初、『左が僕で右がひじき』だったんだ……。そして、表示が出た瞬間……。」


紫電「………………はぁ!?」


ひとこ「ま、まさか……!!そんなことって!!」


レン「ひじきがスイッチのようなものを押して、『名前だけを入れ換えた』んだ。あの日、勝ってたのは元々……元々ひじきだった!!


ひとこ「え、えぇ!?そんな!!


紫電それって!!ま、まさか!!


タオナン「…………『八百長試合』じゃない……!!!!

 

 

 


~ あの日……僕は……ひじきに選択を強いられたんだ…… ~

【アイラヴ祭】最後の一息

紫電「はぁー……はぁー……」


ひとこ「わわわ、私……私……」


タオナン「すっごい……抱きついてきたわね……ひとこ……」


ひとこ「ご、ごめんっ!!テンション上がっちゃってつい!!」


紫電「はぁー……はぁー……(ひーちゃんの胸とかすごい当たった……タオのお尻も当たった……)」


タオナン「ちょっと、紫電大丈夫……?鼻血ダバダバじゃない……鬼なのに過呼吸気味だし……」


紫電「た、タオもテンパって叫びながら隣の知らない奴タコ殴りにしてたじゃんか……あれヤバいって……」


タオナン「だ、だ、大丈夫よ、テイチョスがなんとか揉み消して……」


こはね「大丈夫なの……その人……すごい露骨にお尻触ろうとしてたから……あなたのアルファも視認してたから、証拠もメモリーに残ってると思う……」


タオナン「なんですって!?ちょっとあんた!!気絶してないで立ちなさいよ!!地獄はこれからよ!!


ひとこ「(タオちゃん、照れ隠しで無かったことにしようとしてるね……)」


紫電「(なんかちょっと可愛いな……)」


烈火「あっはっはっは!!ほんっと楽しいねしのっちのライブは!!あー、みんなおっかしいし!あは、お腹いったいー!あっはっは!!」


セレア「(ひとこはもっとぐぐっと仲良くしたい、紫電は凄いくらい興奮絶頂放心状態、タオは理性が利かなくなり、混乱してとにかく動こうとする……本性は、みんな恥ずかしがりやってことじゃのう……)」


こはね「セレア……そろそろそのとろけた恍惚の表情……直した方がいいと思うの……」


セレア「のじゃ!?」


烈火「ははは!!こはねもセレアの頭なでなでするの程ほどにした方がいいよー!!焦げるよー!!ぶふぅ!!あーっはっはっは!!」


セレア「う、うるさいのじゃあ!!そろそろ笑うのとめるのじゃ!!」


烈火「無理だしっ!!はは、駄目っ!!おかしすぎるぅーふふふ、あーはっはっは!!」


セレア「だ、駄目じゃこいつぅ!!」


タオナン「(くっ……悔しいわね……超楽しかったわ……)」


ひとこ「(ひじきさんって本当に悪い人なのかな……歌も綺麗だし可愛かったし……)」


紫電「(うわあぁぁ……鼻血とまんないよう……はわわ……感触思い出してまた……)」


こはね「烈火は無理みたいだけど……みんなそろそろ正気に戻って……。休憩が終わったら対バンのアンコールバトルが始まるの……。私たちは投票できないけれど、みんな、もしいれるならどっちにいれる……?色々なことを踏まえて、よく考えてみて……」


ひとこ「色々なこと……?」


タオナン「うーん……今は夜で、これから帰るのよね。レンのライブは心に残るけれど、センチメンタルな気分になる。対して、ひじきのライブは体力を使うわ。正直に言うと、明日寝坊する気満々だもの私」


セレア「寝坊は駄目じゃぞ……?」


紫電「俺は、耐えられそうにないな。なんか次あんなのやられたら命に関わる気がする。でも、レンのミュージカルのようなライブはたまに観るから素敵な気もするし、もう一度体験したいって意味ではひじきさんのライブが中毒性高い。ひーちゃんは?」


ひとこ「うーん……私、いつも憧れる目線でライブを観てて、かっこいいなぁって思ったのはレン様なんだけど……自分が楽しいって思うライブは初めてで、ひじきさんのライブはとってもファンの目線に近かった。素直な気持ちで言うと、レンさんのライブは質が落ちたとしてもDVDで観れるし、一度こうして観たから思い出があって、ウォーメロで聴いたときとかに雰囲気を思い出せると思う。でも、ひじきさんのライブは……次のライブじゃないと、きっとこの楽しさは体験できない」


烈火「ふー、いっこちゃんわかってんじゃん、精霊と妖怪の一番の強み。そうだよ、しのっちのライブはエキサイティングさが売り。つまり、『ライブでこそ好きになれるアイドル』ってこと。一度この味覚えちゃったらさ、次も絶対参加したいっしょ?それってつまり、どういうことかわかる?」


ひとこ「……そっか……。これが……ファンってことなんだ……。もう一度来たいって思わせる、お客が楽しいって思えるライブ……」


セレア「アイドルは華やかさだけでやっていくものじゃない。可愛いから、好みだから、応援したいから、ファンはわらわたちにそういう気持ちで観に来てくれる。じゃが、それはファン達からのプレゼントであって、義務じゃないのじゃ。アイドルのわらわたちは、何よりも『楽しんでほしい』と思ってる。才能だけではなく、その努力、感謝の気持ちが、ファンを呼ぶのじゃ。」


こはね「ひじきは……ファンをとってなんかいないの……。むしろ逆……。ファンたちに今日のライブを楽しんでもらうために、こうしてお店をたくさん出したり……対バンで戦うことでアトラクションのようなことをしたり……。インターネットの悪口や評判の悪さは、観にきてない人の捏造……。それでも、ひじきはアンチファンに対して敵意を持たず、そういう人たちを決して恨んだりしないの……」


烈火「しのっちが悪口かかれてんの、私はむっかついてんだけどさ。それでもあの子、『それでいいの』って言って、笑顔でブログ更新したりしてるんだからね。あの子、アイドルで一番かっこいいよ。本当にそう思う」


紫電「……やっぱり、そっか。レンさんは言葉が出ないほど本当に凄かったし、天帝クラスだって思ったけど今日のライブはひじきさんが楽しませてくれたのは事実だ。別の形のライブだったら勝負はわからないけれど、勝敗を出さなきゃならないなら、俺はひじきさんにアンコールをお願いしたい」


タオナン「同情はレンが一番嫌うんでしょ?だから無駄なことは言わない。ひじきに一票。ライブ終わって、私は最初からこれに決めてたもの。体力がなんだのって言ったけど勝ちは絶対ひじき。私はね」


セレア「うむ、満場一致でひじきじゃな。レンも凄かったことは確かじゃが、今回は……」


ひとこ「……待ってくださいっ!!


烈火「!!」


こはね「ひとこ……」


ひとこ「こはねさん、言いましたよね。『色々なことを踏まえて、よく考えて』って」


こはね「……うん、言ったよ……」


ひとこ「それなら私は、やっぱりレン様に一票いれます」


セレア「(ひとこ……おぬし……)」


烈火「良ければ聞かせてくれる?ひとこの考え方」


ひとこ「私、レン様のライブはDVDだけど観たことがあります。本当の事を言うなら、レン様は本当に素敵だけれど、アイドルの舞台に立ってるのが不思議でならなかった。これなら、もっと違うところでやるべきなんじゃないかって、私はそう思ってたんです。でも、今日のライブは特別にすごいと思いました。いつものレン様じゃないんだって、本当にアイドルとして、好きになりました。きっと、ずっと天帝を目指してたんだなって、この日の為に頑張ってきたんだって、そういうライブだった」


烈火「……(本当に、この子ってば……)」


ひとこ「だから私、思ったんです。『次は、レン様の本当のステージで観たい』って。色々なことを踏まえた上で、勝ち負けではなく、応援の意味をこめて……『ファンとして』私はレンさんに一票いれます!!」


こはね「……ふふ。ひとこ……」


セレア「合格じゃ、ひとこ」


ひとこ「えっ……?」


烈火「ファンの気持ちを理解してるってこと。もちろん、ばってんちゃんや中華ちゃんの出した結論も間違いじゃない。恐らく、今日はひじきが勝つよ」


こはね「けど……ファンの心理は勝ち負けじゃない……。私もレンに入れるもの……。それは、『応援』だからなの……。レンのファンは正直に勝ち負けを答えると思うけれど、きっとファンがとられる心配はないの……。ファンは、レンが大好きなんだもの……」


セレア「紫電も、タオも、ひとこも、今日の気持ちを忘れてほしくないのじゃ。わらわたち天帝からの、研修最後のアドバイスなのじゃ」


紫電「え、研修最後って……」


セレア「明日からはお主たちがステージに立つ為の努力をする。わらわも仕事に戻らなきゃいけないのじゃ」


烈火「心配しなくたって良いよ。私達もドレプロだから、会社で会うことも多いから。何かあったら聞きにきなっさい!!」


タオナン「私たちが……ステージに……」


紫電「ぷ、プロデューサーがつくってことか……!?」


ひとこ「やったー!!頑張ろうね、紫電ちゃん、タオちゃん!!」


セレア「喜ぶのはまだ先じゃー!アイドルの仕事は大変なのじゃ!!もう!聞くのじゃー!!」


こはね「それじゃ……この結末も見届けなきゃいけない……。アンコール、最後まで真剣に楽しむの……」


ひとこ「はい!!」


紫電「わかったぜ!!」


タオナン「残りの体力使いきってやるんだから!!」